まち・文化

  • 2010年4月5日

    秀吉、移住計画

    長浜市元浜町  長浜のまちなかを歩いていると、現在とは違う町名が記された石碑があちこちに建っている。その多くが昭和の半ばまで使われていた町名だ。石碑をたどっていると、いくつか見覚えのある町名に出会う。近隣地域と同名のものがあるのだ。 「伊部」や「郡上」は湖北町域にもあるし、「箕浦」は近江町域にもある。実際、か... 続きを読む

  • 2010年3月27日

    例えば河童の話

     例えば河童の話だ。  岐阜県中津川に「御器(ごき)洗い淵」という場所があると聞いた。御器とはフタ付きの器のこと。川の淵で御器を洗う光景を思い浮かべたが、実際は、河童の泳ぐ様が御器を洗う様子に似ているところから、「御器洗い淵」というらしい。すごい話だと思う。 「御器を洗う→河童」ではなく、「河童の泳ぐ様子→御器」と... 続きを読む

  • 2010年3月24日

    湖東・湖北 記憶のケンケンパー
    No.4

    スタンダードタイプ ドーンじゃんけんタイプ 彦根市旭森小学校区5年男子に聞いたケンケンパー。 スタンダードタイプ 図の長さは自由。ケンとパはどのように組み合わせてもよい。 どーんじゃんけんタイプ チームに別れ、双方向からケンパで進み、ぶつかったところでじゃんけん。 じゃんけんで勝った人はそのまま... 続きを読む

  • 2010年3月9日

    湖東・湖北 記憶のケンケンパー
    No.3

     ケンケンパーについて、多くの方からお便りをいただき、感謝しております。ありがとうございます。その中に、「ポコペン」「「探偵」「チリチリ」という遊びを書いてくださった方があり、面白く読ませていただきました(感謝)。特に「探偵」という遊びは不思議でした。 『あらかじめ逃走範囲を何処から何処までと決め、輪になって並び「いろ... 続きを読む

  • 2010年3月7日

    寅年の寅薬師

    無量寺  彦根方面から湖周道路を南下し、そろそろ能登川にさしかかるところ「薩摩町」の信号が見えてくる。右に折れると、臨済宗の寺院「無量寺」がある。ここには12年に一度、寅年にだけ開帳される「寅薬師如来」が祀られている。  ご住職の横山宗裕さんによると、薬師如来の台座に虎の文様が彫られていることから、寅薬師と名... 続きを読む

  • 2010年3月3日

    謎だった小さな鳥居
    黒田神社

    黒田神社の鳥居  その鳥居を見つけたのは、木之本町から余呉町の境付近、国道365号がカーブするあたりだ。  境内の入口には黒田神社と記された大きな石碑と太鼓橋がかかっている。太鼓橋のすぐ向こうにある鳥居が異様に小さい。160㎝くらいの高さだろうか。建立されたのは平成12年。地域の方が還暦を記念して奉納されたこ... 続きを読む

  • 2010年2月20日

    湖東・湖北 記憶のケンケンパー
    No.2

     『コートには、更に多くのバリエーションがあり、愛知川の50代女性は、石を「ケンーチイッポ」と言いながら投げたという』。というところで前回は終わった。  今回はその続きである。記憶に残っている愛知川のコートは(右図)。難しそうである。  記憶をたどってもらうと、ルールは次のようなものだった。 Aに石を置く(... 続きを読む

  • 2010年2月15日

    百間橋の記憶

    又十屋敷に残る「百間橋」の柱  豊郷町といえば、日本各地で活躍した近江商人を数多く輩出している地として知られている。そのひとりが藤野喜兵衛喜昌(きへいよしまさ)である。幕末、12歳で単身北海道へわたった喜兵衛は呉服店に見習いとして住み込み、その後「柏屋」という屋号と「又十」の商標で独立開業する。そのかたわらで... 続きを読む

  • 2010年1月31日

    湖東・湖北のケンケンパー
    No.1

    図1 図2 図3 「ケンケンパー」という遊びがある。中学校ではすることはなかったが、確かに記憶の中にある。  昨年の夏、「ケンケンパー」をしようということになった。ルールが判らない。どのような図を書いたのか覚えていない。「石を投げた」、「温泉マークというのがあった」……、皆の記憶はバラバラだっ... 続きを読む

  • 2010年1月13日

    寅年の虎神殿

    虎姫駅前の「虎神殿」  今年は寅年。虎つながりの縁起にあやかろうと阪神タイガースグッズの売れ行きが好調らしい。虎姫駅前には、阪神タイガース勝利の神、「虎神殿」があり、県外のバスツアーも組まれ、ファンが参拝するという。  虎神殿の誕生は1993年に遡る。阪神タイガースがリーグ優勝を争っていた頃、虎姫でも何か応援... 続きを読む

  • 2010年1月12日

    初詣は雪がとけてから
    伊吹山2合目 上杉謙信を祭る神社

    1合目を登り切ったところにある「上杉大明神」の石碑  2010年の初詣は、「上杉神社」と決めていた。伊吹山2合目にあり、上杉謙信を祭る神社である。伊吹山の麓の案内看板にもちゃんと松尾寺本堂山側に「上杉神社」と記されているから、その存在だけは知られている。ただ、その神社が、「義」を重んじ、戦国時代を生きた上杉謙... 続きを読む

  • 2010年1月3日

    豊国さんの虎石
    加藤虎之助清正が寄進した庭石

    豊国神社の「虎石」  JR長浜駅北側にある豊国神社は、長浜のまちの基礎を築いた豊臣秀吉を祀る神社だ。地元では「豊国(ほうこく)さん」の愛称で親しまれている。  境内のひょうたん池のすぐそばに「虎石」と呼ばれる大きな石が、木々に囲まれるようにしてひっそりとある。秀吉の忠臣であった加藤清正が寄進した庭石である。こ... 続きを読む

  • 2009年12月28日

    寅年を前に、占いを考えてみた

    山本聖雲さん  2010年の干支は「寅」。来年は良い年にと、運勢が気になる師走である。インターネットの中には数え切れない占いサイトが存在し、占術も様々だ。  僕は、多賀大社のお朔日参りに行くようになってから「おみくじ」を引くようになった。12月1日のおみくじは「末吉」。持ち帰って、時々見るようにしている。判断... 続きを読む

  • 2009年12月20日

    かるたで知る井伊直弼

    彦根城博物館謹製  直弼かるた  彦根城博物館が製作した「直弼かるた」が好評だという。このかるたは、昨年、博物館で開催された小学生向けのイベントで作られたものが原型となっている。当時は7セットだけだったが、より広く郷土の偉人・井伊直弼の生涯や業績を知ってほしいと、一部改良を加えこのたび新装版が完成し... 続きを読む

  • 2009年11月30日

    真田幸村の娘と彦根

    少林禅寺の石碑  話は今年の夏に遡る。  彦根に少林禅寺というお寺があることを知り、盆休みの最中に出かけた。彦根の鳥居本側から山に入り、野田山へ抜ける山間にある笹尾という集落だ。  『滋賀県の地名』(日本歴史地名大系25・平凡社・1991年初版)には『小野村・原村の東に位置する霊仙山中の村。』とあり、『臨済宗... 続きを読む

  • 2009年11月24日

    佛ヶ淵の千手観音
    長浜市川道町

    「佛ヶ淵跡」と刻まれた石碑  長浜市川道町の西、集落のはずれ、「佛ヶ淵跡」と刻まれた石碑が姉川と山本山を背景に建っている。  こんな話が伝わっている。 ——もともとは現在の木之本町杉野に祀られていた観音さまが何らかの理由で村を流れる杉野川を経て、高時川から姉川に至り川道にたどりついた。——  故に、佛ヶ淵とい... 続きを読む

  • 2009年11月19日

    直弼との心の旅

    井伊直弼と黒船物語  映画や小説のなかの登場人物と、自分を置き換えてみる経験は誰にもある。例えば、恋に悩む主人公と自分の境遇をたぶらせて、ついつい過度な感情移入をしてしまったり……。  埋木舎時代の井伊直弼に自らの姿を重ねた人がいる。横浜在住の豊島昭彦さんという方である。大手銀行員である豊島さんは、会社の組織... 続きを読む