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まち・文化

  • 2013年2月11日
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    真冬の怪談話

     昨年10月13日、「日本号」という演目でひこねのための新作講談があった。地域の歴史を講談仕立てで学ぼうという企みらしい。講談師は有名な旭堂南海師である。来年のNHK大河ドラマ「黒田官兵衛」にも関係する話だった。  民謡黒田節に、「酒は呑め呑め 呑むならば 日本一のこの槍を 呑み取るほどに呑むならば これぞ真の黒田武士... 続きを読む

  • 2013年2月1日

    妖怪と波うさぎ!
    長浜・平方天満宮

     過日、『長浜み〜な』編集長の小西光代さんにお会いしたとき「知ってると思いますが、大仏さんの近くに、波うさぎがありました」という話を聞いた。「大仏さん」は長浜びわこ大仏、「近くに」は平方天満宮、「波うさぎ」は、僕がずっと探し求めている竹生島文様のことだ。僕は知らなかった……。ところがである。既に、平方... 続きを読む

  • 2013年1月30日
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    湖北の地で黒田官兵衛を思う その弐
    黒田氏発祥の地・木之本町黒田

     2014年に放映される大河ドラマの主人公、黒田官兵衛。彼に連なる黒田氏の出自がどこかには諸説あり、議論の種になっている。しかし近世福岡藩主となった黒田氏の子孫が認めたのが、近江国伊香郡黒田村(長浜市木之本町黒田)なのだ。  黒田郷のほぼ中央に建つ集会所の左隣が黒田氏旧縁之地もしくは、黒田家始祖御廟所とでもいう場所にあ... 続きを読む

  • 2013年1月28日

    打ではなく、投ではなく、極ではなく……
    総合格闘技道場 ハーヴェスト

     総合格闘技のプロが昨年の末、米原市に道場を開いた。道場の主は米原市出身の中村潤さん(28)。中村さんが格闘技に出会ったのは中学2年生の時。闘魂三銃士の一人として人気を博したプロレスラーの橋本真也選手に憧れたのがきっかけだったという。  2009年に総合格闘技「修斗(一般社団法人 日本修斗協会)」のプロライセンスを取得... 続きを読む

  • 2013年1月22日

    米原で作る、米原のタウン誌誕生!!

    編集長の川瀬篤志さん(右)と副編集長の立澤竜也さん  2012年12月15日、米原市の専門タウン情報誌『まいスキッ!』が誕生した。現在手に取ることができるのは準備号の「0号」。発行部数1万5000部のうち、1万2500部ほどが米原市内に全戸配布され、残りの2500部については彦根市と長浜市の一部の銀行、郵便局... 続きを読む

  • 2013年1月18日

    湖北の地で黒田官兵衛を思う (その壱)

    長浜城歴史博物館 再興天守  「来年の事を言えば鬼が笑う」などというが、この新年に早くも来年の話だ。来年、2014年のNHK大河ドラマが『軍師 官兵衛』に決定した。文字通り、豊臣秀吉の参謀として知られる黒田官兵衛(黒田孝高・黒田如水)が主人公のドラマである。主演はV6の岡田准一さんだという以外まだ情報は出てい... 続きを読む

  • 2012年12月31日

    2012年、解けない謎はない!?

     2012年は「龍」の年だった。解けない謎はないはずなのだが、どうしても解らない龍がいる。「紫鱗龍王」。昨年の年末からこの龍のことが解ったら記事にしようと思っていたが、遂に、師走最終号で音をあげることにする。と同時にそもそもそう簡単に解るようでは謎でもなんでもないのだとうそぶくのも忘れない。「紫鱗龍王」は、解けな... 続きを読む

  • 2012年12月17日

    政所 茶レン茶ー 誕生!!

     「宇治は茶どころ、茶は政所(まんどころ)」滋賀にはこう歌い始める茶摘み歌がある。  政所は東近江市の東部、旧永源寺町を構成した7集落のひとつだ。愛知川の源流域にあたり、川の両岸の斜面に民家と茶畑の鮮やかな緑が広がる美しい集落である。穏やかな日に訪れた稀人にとって、川底は白く、流れは清らかである。  近江の茶とい... 続きを読む

  • 2012年12月15日

    日本唯一 諸芸上達を願う「扇おみくじ」

    扇おみくじと布施博章宮司  彦根で一番古い神社として知られる千代神社。この社は、古くから芸能をはじめとする諸芸の神として信仰を集めており、歌舞伎や落語をはじめとする古典芸能にたずさわる人々のみならず、多くの芸能・芸術関係者が足を運ぶ。  創立年代は定かではないが、社伝によれば孝元天皇の皇女・倭迹迹姫命の降誕に... 続きを読む

  • 2012年12月12日

    コンクリートの卓球台と絵葉書、そして愛の鐘

     コンクリートの卓球台はかつて2009年2月8日発行のDADAジャーナルに掲載したことがある。DADAがまだ一色刷りだった頃だ。「セメント製の卓球台と藤棚は僕の外部記憶装置/結構、お気に入りの場所/今もこうして在ることの奇跡/卓球台から、何処まで行くことができる?」と言葉が添えてある。2012年師走、... 続きを読む

  • 2012年11月30日

    全国初!「道の駅」プロデュース
    10000人でつくる、湖鳥(MIZU-DORI)写真集

    田邉理人さん  水鳥が琵琶湖へ飛来する季節がやってきた。この季節は三脚を据えコハクチョウたちを待つカメラマンの姿をあちこちで見かける。実は今年、水鳥写真の面白いプロジェクトが湖北で動きはじめた。長浜市湖北町の「道の駅」湖北みずどりステーションが、全国で初めて「道の駅」プロデュースの写真集を作るのだ。 ... 続きを読む

  • 2012年11月28日

    桜の名所からモミジの山へ

     木之本小唄は「春は田上の桜の盛り どこを向いても人の波」という一節ではじまる。17番まであるというこの唄は、春祭りなど木之本の人たちの宴の場では必ず歌われたそうである。  ここで「田上(たがみ)」と歌われているのは、木之本地蔵尊の少し北に位置する田上山だ。賤ヶ岳の戦いにおいて豊臣秀吉が築いたという田... 続きを読む

  • 2012年11月26日

    屋根の上の鍾馗さん

    鈴木達也さん  そもそも、鍾馗(しょうき)さんとは誰なのか……。  中国唐代高祖皇帝(在位618~626年)の時に実在した人物である。鍾馗は、科挙に落第し、傷心癒えず自殺したが、高祖が憐れんで科挙合格者とし丁重に葬った。そして、第六代の玄宗皇帝(在位712〜756年)の夢に現れ伝説となった。    ... 続きを読む

  • 2012年11月20日

    賤ヶ岳隧道

     賤ヶ岳隧道は、大正13年着工、4年後の昭和2年(1927)7月に完成している。残された工事銘板には村田鶴の名はないが、意匠は横山隧道・佐和山隧道と酷似している(『“道”を拓いた偉人伝』(永冨謙著・イカロス出版株式会社・2011年)。現在のトンネルができるまでは国道のトンネルとして使われていた。本当は「賤... 続きを読む

  • 2012年11月16日

    映像でつながる人の物語

     東近江市の永源寺図書館で、戦前の旧八日市尋常小学校の日々を記録した8ミリフィルムの上映会が行われた。企画したのは同市在住でNPO法人アートポリス大阪協議会滋賀支部の鋒山己之助さん。4年ほど前、映像の産業・文化・教育の振興で地域活性化を目指すアートポリスの活動に出会った。中でも世界ホームムービーの日(10月20日... 続きを読む

  • 2012年11月14日

    映画『家』、醒井ロケに200名が参加

     2012年10月26日から28日までの3日間、豊郷、米原、彦根の3地域で、秋原北胤監督の次回作品『家』の滋賀ロケが行われた。秋原監督の映画撮影は、東京から最低限のスタッフと共に現地入りし、地元有志の協力を得て実施するのが特徴。ボランティアスタッフがロケ地の選定から小道具の準備、エキストラの募集、当日の交通整理ま... 続きを読む

  • 2012年11月12日

    狼少年映画ポスター展 2

     狼少年は、映画と映画のポスターが大好きな僕の友人である。映画評論家蓮實重彦(はすみしげひこ)の「世界で年間300の映画が公開されている。300本観ないということは映画が君から遠のいていく」という言葉を信じ、300本観なくてはと思ったという。高知で映画と共に学生時代を生きた人である。映写技師のアルバイト、土曜日は... 続きを読む