全国初!「道の駅」プロデュース
10000人でつくる、湖鳥(MIZU-DORI)写真集
水鳥が琵琶湖へ飛来する季節がやってきた。この季節は三脚を据えコハクチョウたちを待つカメラマンの姿をあちこちで見かける。実は今年、水鳥写真の面白いプロジェクトが湖北で動きはじめた。長浜市湖北町の「道の駅」湖北みずどりステーションが、全国で初めて「道の駅」プロデュースの写真集を作るのだ。 10000人でつくる、「湖鳥(MIZU-DORI)写真集」である 。現在、写真集に掲載する写真を大募集中だ。
駅長の田邉理人さん(28)が今回のプロジェクトの発起人。5年前に全国最年少の駅長として就任し、現在最年少の座は譲ったもののまだまだ若き駅長である。湖の美しい景色を求めて遠方からわざわざ訪れる人がいる一方で、地元の人がその良さを感じられていないという現実を目の当たりにしたとき、稀人の目から見たこの地域の良さを形にしていくことで、地元の人が自分たちの地域が誇れる場所だということに気づいて欲しいと思ったという。結果、公募写真で作る写真集を思いついた。実行委員はこの取り組みに興味を持って集まった長浜・米原・彦根の若手20名ほどで組織した。デザイナーもいれば水鳥の専門家もいる。
水鳥の写真集といえば写真を忠実に再現した図鑑的なものと思われがちだが、田邉さんが完成イメージのひとつとして見せてくれたのはなんとオシャレなファッション雑誌。既存の枠にとらわれない、見て楽しめる遊び心をちりばめた写真集を作ろうと思っている。
そのため、募集する水鳥の写真も「みずどり」であればなんでもいいのである。全国、世界に募集しているので琵琶湖の水鳥じゃなくてもいい。「全世界から湖北に写真が集まってくる『水鳥の聖地』にしたいんですよ」と田邉さん。さらにいえば「鳥っぽい雲」「くちばしっぽいマーク」、手のひらで鳥の影絵を作ってもいいし、頑張って鳥っぽくポーズを決めてみてもいい。上手い写真がというより、いかに面白い目線で「みずどり」を見つけられるかの方が大事なのである。今まで写真や野鳥に興味の無かった人にも気軽に参加して欲しいとの願いもある。でも、せっかくなら上手く写真が撮りたいという人のため「ふぉとカフェ」というワークショップを月に1回開催し、カメラの使い方を教えている。
この写真集、来年の秋に完成予定である。写真集は各地の道の駅や全国の湖沼にある観察所で販売を予定しており、その売り上げは琵琶湖の環境保全に取り組む団体に寄付することになっている。
「楽しみながら水鳥に親しみ、いつのまにか環境保護ができている、そんな写真集にしたいんです」と田邉さんは話す。
誰にも真似のできない「みずどり」目線で写真を撮ってみませんか。
10,000人でつくる、「湖鳥(MIZU-DORI)写真集」
応募期間
前期 2012年9月16日~2013年1月31日
後期 2013年2月1日~5月31日
応募部門
一般部門(エントリー料1点につき500円)
モバイル部門(エントリー無料)
応募・お問い合わせ先
〒529-0365 滋賀県長浜市湖北町今西1731-1「道の駅」湖北みずどりステーション内
湖鳥写真集プロジェクト実行委員会
tel.0749-79-8060(代表) / tel.090-6067-8060(直通)
店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。
【編集部】