彦根市の記事一覧

  • 2018年8月15日

    湖東・湖北ふることふみ 47
    堺南台場 まち・文化

    彦根藩が築いた幕末最大規模の「堺南台場」  桜田門外の変から明治維新まで7年の期間がある。私たちは彦根藩が井伊直弼暗殺後に何の動きもないまま明治維新を迎えた様に感じている。しかし、この間にも彦根藩はたくさんの苦悩があり歴史の舞台のちょっと脇を歩んでいた。今回からそんな幕末維新の彦根藩の姿を現場ごとに追ってみた... 続きを読む

  • 2018年7月31日

    半月舎だより 21 まち・文化

    夏の野望  こんなに暑いのだから、できれば外に出ずに、店のなかで涼しい空気に包まれて過ごしたい。本来なら、店の帳場に陣取って、引き取った本のそうじや値つけ、読書に勤しみたいところだ。しかし夏はイベントも多く、基本的に仕事を断らないという姿勢でお声かけを受け続けていたら、とても忙しくなってきてしまい、驚いている。... 続きを読む

  • 2018年7月13日

    湖東・湖北 ふることふみ 46
    川瀬太宰の妻 まち・文化

    川瀬太宰邸址(大津市)  山本周五郎の短編集『日本婦道記』の完全版が文庫化された。戦中戦後に武士の妻を主人公にした女性の生き方を描いた作品であり直木賞候補にもなったが、周五郎自身が受賞を辞退(山本周五郎は文学賞の受賞を生涯辞退し続けた)したため幻の直木賞作品とも言われている。完全版と言われるのは婦道記の意向で... 続きを読む

  • 2018年7月6日

    がま仙人との出会いは水無月に まち・文化

    宗安寺(彦根市)劉海蟾(りゅうかいせん) 仙人は人気なのだろう。鳥山明の漫画『ドラゴンボール』の亀仙人は、武天老師と呼ばれる武術の達人で、「かめはめ波」を編み出した人物。亀仙人のライバルは鶴仙人。『封神演義』(ほうしんえんぎ)は文字通り中国の古典『封神演義』を元にしているし、『ナルト疾風伝』の仙術や仙人モードはあ... 続きを読む

  • 2018年7月3日

    道に至る まち・文化

     漢字には、そのひとつひとつに意味があり成り立ちを探っていくと面白い。昔、「道」という漢字が気になり博識の友人に尋ねたことがあった。部首の「しんにょう」は、「ぶらぶらすること、行くことと止まることを意味している」という。「道」は、「しんにょう」+「首」で、気持ち悪い文字のひとつになった。以来、華道、香道、書道、剣... 続きを読む

  • 2018年6月25日

    半月舎だより 20 まち・文化

    まだ見ぬ「バンコクナイツ」  小さくとも濃厚なラインナップの映画をかけてくれる映画館がまちにほしい、というのは、ずいぶん前から思っていたことのひとつだ。せめて、地方では鑑賞が難しい映画を、少しずつでも自主上映できないか、ということも、頭の片隅であたためてきたことだった。そんなささやかな思いつきの一端が、今月末3... 続きを読む

  • 2018年6月24日

    「ときはばし」のこと まち・文化

     僕は、毎月第4月曜日の午後3時過ぎからKBSラジオでファミリーレストランさんと10分ほどお話をさせていただく機会に恵まれている。大抵はDADAの掲載記事からピックアップしている。イジられることも多いが、月に一度、異なる世界の方と話ができる大切な楽しいひとときだ。既に、ご存知の方も多いかもしれない。  5月... 続きを読む

  • 2018年6月15日

    湖東・湖北 ふることふみ 45
    桜田門外の変(後編) まち・文化

    桜田門外の変を描いた絵葉書 / 個人蔵  当事者たちにとっては長い時間だったであろう桜田門外の変も時間にすれば十分にも満たなかったとされている。  前稿で行列の日雇い仲間が一番に逃げたという説があることを書いたが、私は何年か前に『柘榴坂の仇討』という映画の中で桜田門に向かう彦根藩の行列にいた仲間役をいただいた... 続きを読む

  • 2018年6月4日

    半月舎だより 19 まち・文化

    絵本をめくる、時間が流れる  一昨年から、半月舎で「かえる先生」こと細馬宏通さんのシリーズ講座「かえるの学校」を開いている。滋賀県立大学の教授で人間行動学を専門とする細馬さんは、音楽・マンガ・映画などのさまざまなジャンルに通じており、その分析的な視点から読み解いてもらうと、知っているつもりになっていた作品や作家... 続きを読む

  • 2018年5月14日

    湖東・湖北 ふることふみ 44
    桜田門外の変(中編) まち・文化

    萬延元年に発刊された『袖玉武鑑』(携帯できる武鑑)/ 個人蔵  江戸城からの太鼓を合図に、大名たちの登城が始まった。  ドラマや映画を見ると行列はゆっくり歩みながら進むイメージがあるが、実際の行列は駆け足だったと伝えられている。江戸時代は基本的に平和な長期安定政権だったが本来幕府という組織は武士が軍事行動中に... 続きを読む

  • 2018年5月7日

    狐穴 まち・文化

    彦根市池州町の花山院稲荷社。社の台座の石組みにも「狐穴」。  前回、「狐穴」について書いた。稲荷の社の裏に狐が出入りできる穴があいているという話だ。彦根市本町の宗安寺の「旧上魚屋町稲荷」と高宮町「豊勝稲荷」にはちゃんと狐穴があった。以来、1ヶ月、僕は、他の稲荷社にもあるに違いない……と、お参りしては社の裏に回... 続きを読む

  • 2018年5月3日

    史実の間を感じ取る ひと
    歴史時代小説作家 矢的竜さん

     彦根市古沢町、まさに石田三成の居城があった佐和山のふもとに、歴史時代小説作家・矢的竜さんは暮らしている。  53歳で早期退職した矢的さんは、文学賞への投稿を始め、10年目の2011年にデビュー。年に約一冊のペースで書籍を刊行してきた。そして今年3月、石田三成を主人公とした新作小説『三成最後の賭け』が新潮社から発... 続きを読む

  • 2018年4月30日
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    半月舎だより 18 まち・文化

    Kさんの本棚  2月なかばから3月上旬にかけての3週間、半月舎に「インターンシップ生」が来ていた。京都のデザイン系専門学校の一年生で、Kさんという18歳の女の子だった。  インターンシップとは学生の就業体験のことで、本人から申し込みのメールをもらった時は戸惑った。受け入れはもちろん、自分が学生時代にインターンシップを... 続きを読む

  • 2018年4月13日
    No Image

    半月舎だより 17 まち・文化

    冬の古本研修旅行 高松編 (高知編からつづく)  二月なかば、「古本研修旅行」と称して同業者のNさんとともに極寒の湖北を脱出、一路四国に向かって三日目。短い旅は折り返し地点を迎え、わたしたちは香川県高松市へ向かった。  高松に到着して最初に目指したのは、昨年夏にオープンした新刊書店「ルヌガンガ」だ。店主のこだわりを映... 続きを読む

  • 2018年4月10日

    湖東・湖北 ふることふみ 43
    桜田門外の変(前編) まち・文化

     今年は明治維新150年ということで、幕末が再び脚光を浴びている。幕末の明確な始まりは外圧である黒船来航からと考えることができるが、幕末史の裏の局面である血生臭い「天誅」と称する殺人事件の数々は桜田門外の変から始まる。逆説的に言えば桜田門外の変が無ければ気に入らない人物を殺してでも世の中を変えようとする急激な改革... 続きを読む

  • 2018年3月28日
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    99.9「いとこんち」のメニュー まち・文化

     ほとんどテレビを観るということが無い。観たとしてもアニメがほとんどでドラマは続きが気になるので避けるようにしている。最近はオンデマンドのネット配信や動画専門サイトも充実し、観ることになる運命的な番組がある。いくつかその運命的な番組があるのだがそのひとつが「99.9-刑事専門弁護士-」だ。  ファンである俳優が出演して... 続きを読む

  • 2018年3月21日
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    半月舎だより 16 まち・文化

    冬の古本研修旅行 高知編  彦根に暮らすようになって13年、未だにこのまちの冬の寒さ暗さには慣れない。たまらなくなって、昨年から「研修旅行」と称し、真冬の数日間あたたかい地方へ逃避行することにした。なぜか同行を申し出てくれた長浜の同業者Nさんとふたり、ひたすら古本屋を(ときには新刊書店も)目指す旅である。今年は高知と... 続きを読む