豊郷町の記事一覧

  • 2019年6月7日

    啻豈に有形の徳のみならんや まち・文化
    薩摩治兵衛記念館 開館

     「バロン薩摩」とよばれ、戦前のパリ社交界で華々しく文化人たちと交流した薩摩治郎八というひとがいる。彼自身は明治34(1901)年に東京で生まれているが、その祖父・薩摩治兵衛は、天保元(1830)年、現在の豊郷町四十九院の貧しい農家の生まれで、丁稚奉公から苦労の末に木綿商として一代で成功し、「木綿王」と呼ばれるま... 続きを読む

  • 2019年4月17日

    化燈籠 まち・文化

    天明神社境内(犬上郡豊郷町雨降野)  春、花粉症である。突然に症状が現れ、重要な局面で鼻水とくしゃみに悩まされている。しかし、もろともせずに出かけるくらいでなくては、お日様に申しわけない。何の目的も持たず、ふらりと独りで出かけるのがいい。どうなるかわからない贅沢な旅がいい。  先日も配達途中のことだ。普段は、... 続きを読む

  • 2019年4月12日

    湖東・湖北 ふることふみ 55
    高野瀬氏 まち・文化

    高野瀬城趾の碑(犬上郡豊郷町高野瀬640)  近江は日本史上もっとも長い期間重要な経済大国だった。それは政治の中心が関西であったためであり、その関西圏から東国へ向かう場合には近江を通過しなければならなかったからだ。細かい話は別の機会に紹介するが江戸時代より前は日本の経済の半分は近江を通過している。  その近江... 続きを読む

  • 2018年3月12日

    近江の豪商 薩摩家三代記 —薩摩治兵衛とその孫バロン薩摩— まち・文化

    芙蓉会の代表理事・古川博康さん  昨年秋、公益財団法人「芙蓉会」から、「近江の豪商 薩摩家三代記—薩摩治兵衛とその孫バロン薩摩—」という本が発行された。数多ある近江商人の栄光のなかで、薩摩治兵衛と薩摩商店の名前が取り上げられることはあまりないだろうと思う。そして、その孫であり「バロン薩摩」として知られる薩摩治... 続きを読む

  • 2018年3月8日

    湖東・湖北 ふることふみ 42
    犬上神社と犬上君 まち・文化

    犬上の君屋敷推定地  人類が最初に仲良くなった生き物は犬ではないかとの説がある。古くは縄文時代辺りには人間の狩りを手伝い、そして家族と同じ待遇も受けていたことが埋葬方法などからわかるらしい。これ対して猫(イエネコ)は仏教と共に日本に伝来したと言われている。始まりは経典を齧る鼠退治を担った存在だったのだ。よく「... 続きを読む

  • 2015年5月15日

    生まれ変わった精米倉 お店
    豊郷発酵倉

     先日、豊郷町の老舗酒蔵「岡村本家」が昨年4月にオープンした「豊郷発酵倉」を訪れた。築90年の精米倉を改装したレストランで、お酒はもちろん、酒粕や塩麹などを使った料理やデザートなどが楽しめる。豊郷発酵倉は正式には「第十二番倉庫 豊郷発酵倉」という。岡村本家に全部で12あるうちの12番目の倉庫なのだそうだ。  岡村... 続きを読む

  • 2013年4月19日

    耳を澄ませ! スティーヴ エトウ 酒蔵ライブ まち・文化

     昨年、10月26日から28日までの3日間、豊郷、米原、彦根の3地域で、秋原北胤監督の『家』の滋賀ロケが行われたことは以前に話したが、いよいよ6月1日より彦根のビバシティシネマで公開となる。  原作の『家』は、明治44年(1911)に島崎藤村が発表した自伝的長編小説で、藤村自身を投影した小説家を主人公に据え、生家... 続きを読む

  • 2012年11月14日

    映画『家』、醒井ロケに200名が参加 まち・文化

     2012年10月26日から28日までの3日間、豊郷、米原、彦根の3地域で、秋原北胤監督の次回作品『家』の滋賀ロケが行われた。秋原監督の映画撮影は、東京から最低限のスタッフと共に現地入りし、地元有志の協力を得て実施するのが特徴。ボランティアスタッフがロケ地の選定から小道具の準備、エキストラの募集、当日の交通整理ま... 続きを読む

  • 2012年10月5日

    豊郷をタマネギの町に まち・文化
    農家のドレッシングが人気

    農家の視点やものづくりの本質を忘れないような、商品づくりをしている市川健治さん。冬の収穫を目指し、ハウスではイチゴがすくすくと育っている。  豊郷でとれたタマネギを使ったドレッシング「近江豊郷の農家が育てた たまねぎのドレッシング(300ミリリットル。税込630円)」が人気を集めている。豊郷でイチゴ農家を経営... 続きを読む

  • 2012年8月17日

    彦根にて映画撮影はじまる まち・文化

     2012年6月、彦根ビバシティシネマにて上映された『一遍上人』。この作品を撮った秋原北胤監督が次回作を準備している。タイトルは『家』、島崎藤村の同名小説を映像化する予定だ。  一本の映画を撮るにあたり、複数のロケ地で撮影を行うのが秋原監督の流儀だ。スタッフは極力少なく、地元の人々に全面的に協力を依頼し、みんなで... 続きを読む

  • 2012年7月11日

    天地明察 まち・文化

    海津天神社の「算額」(高島市マキノ町海津1253)  何年ぶりだろー、本屋で3冊のハードカバーを買った。目的の書籍があったわけではない。背表紙を眺め、気が合う本かどうかを確かめながら買った。書籍にも相性がある。『天地明察』(冲方丁ーうぶかたとうー著)はリアルな体験をしながら手に入れた1冊で、ぱらぱらと頁をめく... 続きを読む

  • 2010年12月4日

    日本を変えるために まち・文化

     『YUI♥AZU birthday Party!』を遠目で眺めながら帰る途中、豊郷町石畑『一里塚の郷』石碑の辺りで、純和風……古風な旅姿の人に出会った。  神奈川県厚木市から、仙台、新潟、金沢、そして滋賀県に入り、60日間で京都を目指す。僕が会ったのは57日目だった。「どうすれば日本を変えることができるかを、京都... 続きを読む

  • 2010年12月3日

    『けいおん!(K-ON!)聖地巡礼』の地 お店

    豊郷小学校旧校舎(2009年撮影)  11月13日(土)、『YUI♥AZU birthday Party!』が豊郷小学校旧校舎の講堂で行われた。YUIは平沢唯(ひらさわゆい)、AZUは中野梓(なかのあずさ)、アニメ『けいおん!(K-ON!)』に登場する人気キャラクターだ。女子高生ガールズバンドのゆる〜い音楽活動を... 続きを読む

  • 2010年11月18日

    JAZZと酒蔵 まち・文化

    豊郷町の岡村本家  11月1日、豊郷町の酒蔵「岡村本家」のイベントホール「蔵しっく館」にいた。畳敷きの広間にパイプ椅子が並べられ、音響装置が設置されている。舞台にはピアノやドラムなどの楽器。多くの人があわただしく出入りするなかで、リハーサルが行われていた。  ジャズライブ「渡辺貞夫クインテット」。世界のナベサ... 続きを読む

  • 2010年2月15日

    百間橋の記憶 まち・文化

    又十屋敷に残る「百間橋」の柱  豊郷町といえば、日本各地で活躍した近江商人を数多く輩出している地として知られている。そのひとりが藤野喜兵衛喜昌(きへいよしまさ)である。幕末、12歳で単身北海道へわたった喜兵衛は呉服店に見習いとして住み込み、その後「柏屋」という屋号と「又十」の商標で独立開業する。そのかたわらで... 続きを読む

  • 2009年7月12日

    コルトレーン ナイト まち・文化

    高橋知己(sax) 竹内 直(sax)  7月18日、陶芸家の村長泰如さんがプロデュースするJAZZライブ第2弾が、2月に行われた渡辺貞夫さんのライブに続き、岡村本家の酒蔵を改装したホール「蔵しっく館」で行われる。ご自身もJAZZプレーヤーであった村長さんが「本物が伝える感動を、より多くの人に知ってもら... 続きを読む

  • 2009年6月14日

    ウサギとカメ・階段・小学校 まち・文化
    豊郷町立図書館

    豊郷小学校旧校舎 5月末……、豊郷小学校旧校舎の一部が町立図書館としてオープンした。教室のいくつかの壁を取り払い、書架が設置してある。かつての学び舎の雰囲気はできるだけそのままに残され、教室ごとにおいてあった掃除用具入れは、塗り替えられ物入れになっていたりする。 長く、広い廊下を歩いていると、ここで学んだことは... 続きを読む