まち・文化
-
2013年5月3日
手紙と絵本のカフェ
逓信舍は2011年、国の登録有形文化財となった旧川原町郵便局舎の建物で、木造2階建ての伝統的な町家である。昭和9年(1934)に郵便局舎への転用にともない、建物の前面が洋風外観に改造され、2階にも天井高の高い居室が増築された。この郵便局舎部分を利用したカフェが1階にある。「T-shin café」という。 4... 続きを読む
-
2013年4月29日
カーナビと知らない世界
胡桃谷の名水……余呉町上丹生から菅並への道沿いにある。自然の湧水で「生命の源となるふるさとの名水」と記してあった。飲んでみると、喉ごしがスムーズで名水の醍醐味だろうか。ペットボトルの取水口が微笑ましい。 僕の車にもカーナビが付いているけれど、県外に出かけた時くらいしか使うことはない。そのルートがどうあれ、目的... 続きを読む
-
2013年4月24日
目的地は杉野隧道 1
長浜・南浜港の石積み人の都合でつくられ、都合で取り壊されたり放置されたりする近代化遺産が気に入っている。幕末・明治維新から第二次世界大戦終結までという近代を物語る構造物である。僕は構造物だけでなく、そのモノから近代の様子を知ることができれば、紙でも石でも何でも近代化遺産だと思っている。そして僕らがそれと気づかなければ... 続きを読む
-
2013年4月22日
「ルッチまちづくりネット」始動!
「ぴかキャラ米原びと」マップの作成用取材(右から2番目が谷口さん) 「まちづくり」と聞いて人はどんな印象を持つだろう。まちづくりや地域活動といえば、特定の人たちが熱心にやっている、少しとっつきにくい印象を持つ人もいるのではないだろうか。 米原市では今、「まちづくりの垣根」を低くしようという活動がスタートし... 続きを読む
-
2013年4月19日
耳を澄ませ! スティーヴ エトウ 酒蔵ライブ
昨年、10月26日から28日までの3日間、豊郷、米原、彦根の3地域で、秋原北胤監督の『家』の滋賀ロケが行われたことは以前に話したが、いよいよ6月1日より彦根のビバシティシネマで公開となる。 原作の『家』は、明治44年(1911)に島崎藤村が発表した自伝的長編小説で、藤村自身を投影した小説家を主人公に据え、生家... 続きを読む
-
2013年4月4日
マンボな話
大野木ワンダーランドのマンボ マンボである。先日、先輩からフェイスブック経由で問い合わせがあった。 隧道の話題で気になることがありました。マンポという言葉をご存じでしょうか。昨年出版された『湖猫、波を奔る』(弟子吉治郎著 / サンライズ出版)という竹生島と湖北地区を舞台にした小説があります。前半部分で西... 続きを読む
-
2013年3月25日
南三陸・田の浦の3.11
今年も3月11日の夕暮れに東日本大震災の被災地である宮城県南三陸町田の浦の港にキャンドルが灯った。これは滋賀県立大学の教員や学生らが中心となって活動する「田の浦ファンクラブ滋賀サポートチーム」が企画しているもので昨年に引き続き2回目となる。今回は助っ人として「彦根キャンドルナイト」や「高宮の心を東北へ」のメンバ... 続きを読む
-
2013年3月22日
花札、道風、そして努力
日撫神社(米原市顔戸)には「波兎の文様(竹生島紋様)」が本殿にあるので、僕にとって以前から特別な神社だった。波兎を探している時はそれしか目に入らないのだが、ただ導かれるように訪れる場合、様々なものが見えてくる。相変わらず、日撫神社に祀られている少彦名命(すくなひこなのみこと)・息長宿禰王(おきながすくねおう)・... 続きを読む
-
2013年3月20日
ダムカード・姉川ダム
毎年、冬になると気になることがある。「ダムカード」であると去年も書いた。それは本当で、僕にとって、ダムカードは冬の間気になって、次の冬まで思い出すことのない代物なのだ。「暖かくなったら、ダムカードを手に入れよう」そう想っていた。それでやっぱり今年もこの時期に手に入れることになった。 カードは姉川... 続きを読む
-
2013年3月18日
風光随一、隧道を抜けて春の絶景を!
湖北隧道(八田部側)。隧道を抜ければ奥琵琶湖の絶景が広がる。 湖北隧道(月出側)。右から「湖北隧道」 湖北隧道(八田部側)。左から「風光随一」 インターネットを見ていたら『約18.8kmのドライブウェイに樹齢20年から25年の桜(ソメイヨシノ、八重桜等)が約4000本咲き乱れます』奥琵... 続きを読む
-
2013年3月15日
真田幸村の娘は彦根藩士に嫁いでいた!
以前、「彦根に真田信繁(幸村)の娘の墓がある……。」と記事に書いたことがあった。要約するとこんな具合だ。 「大坂方の名将真田幸村には一子大助の外に一女があった。彦根藩士青木五郎兵衛の妻となって、大坂両陣の頃には彦根に在住していたが、父は大坂方の将として弟大助と共に大坂城に入り、夫は井伊家の家臣として、直孝に従っ... 続きを読む
-
2013年2月27日
神域の道路と鉄路
寒い日だったけれど、日撫神社(米原市顔戸)へ行くことにしたのは日を撫でる、「ひなで」という愛おしい音に誘われたからかもしれない。 随分と古い由緒を持つ神社で、何かの拍子にピシリと空気が割れそうなくらい神聖である。少彦名命(すくなひこなのみこと)・息長宿禰王(おきながすくねおう)・応神天皇を祀る神社だ。『古事記』や『... 続きを読む
-
2013年2月25日
ジプシー・ジャズ
世界中に一体どれだけの種類の音楽文化が存在するのだろうか? ひこね市文化プラザで開催されている「ワールド・ミュージック・トリップ」シリーズは、2011年の4月よりスタート。世界各国の伝統に培われた独自の素晴らしい音楽や舞踊を本場のアーティストを中心に、その魅力あるステージで紹介していくことを目的としている。飛... 続きを読む
-
2013年2月20日
冬の隧道へ行ってきた
2013年1月29日 佐和山隧道 ZTVの「フレッシュ!びわドロップ」という番組取材があって、トンネルにまた行ってきた。国鉄時代の仏生山(むしやま)トンネル、佐和山隧道、旧横山隧道。いずれも美しい煉瓦トンネルだ。仏生山は漢字の違いを指摘されることがよくあるが、トンネル名は「仏生山」、トンネルのある山の名前は... 続きを読む
-
2013年2月18日
バスの記憶とこれから
「バスに乗って、ゆられてる。」その後、決まって「ゴー! ゴー!」とあいのてを娘が入れる。娘のお気に入りのCDから流れてきた歌詞である。他にも子ども向け雑誌の多くで親子がバスに乗って公園に出かけるシーンを見かける。しかし、僕は実際に出かけたことはない。最後に乗ったのはいつだったか、と必死になって思い出さなければならないほ... 続きを読む
-
2013年2月15日
アーチの窓辺にて
江北図書館4連アーチ 木之本の江北図書館のことが気になっている。「江北図書館 存続の危機」と題した記事が読売新聞(2013.1.25.滋賀版)に出ていた。「100年余りの歴史を持つ県内最古の図書館「江北図書館」(長浜市木之本町)の存続が危ぶまれている。資金難や建物の老朽化にあえいでおり、運営する公益財団法人... 続きを読む
-
2013年2月13日
妖精の暮らす街、八日市
昨夏のある夜、東近江市八日市の皇美麻(すめみま)公園に突如「妖精の木」が現れた。その木には人間の手のひらに載るほどの小さな妖精クヌートが宿り、彼を慕って小人や妖精たちが八日市のあちこちに引っ越してきてこっそり暮らし始めた。妖精自体は人間の目に映らないのだが、確かに商店街や保育園、図書館の片隅に妖精の家を示す小さ... 続きを読む