お好み焼き考
お好み焼きと白ご飯
この季節、雪が降った降らないという話、除雪の具合を嘆くと共に、ダシの濃さ、味噌の種類、おもちの形、お雑煮の味つけ…など関東・関西の食文化の違いが話題になる。
人気アニメ『名探偵コナン』、118話で大阪の高校生探偵服部平次がコナンをお好み焼き屋に案内するシーンがある。そこで服部平次は「おっちゃん、飯も忘れんといてや」、「お好み焼きはおかずやで〜、飯にタレが付いてそれがまた美味いんや〜」と言っていた。
お好み焼きを単品で食べるのが関東風、おかずとなるのが関西風というわけだ。湖東・湖北のお好み焼き屋さんにはどんな組み合わせがあるのだろう。
お好み焼きと白ご飯
滋賀県は京阪神や中部地方、さらに北陸の影響を受け、まさに境目の地域で、江戸時代は井伊家との関係で関東の影響もあるとされる。更に、歴史を遡れば、アイヌや大陸とも繋がっているらしい。
昨年来、編集部では、「お好み焼きと白ご飯」が話題になった。
「お好み焼きを食べた後、白ご飯を食べるかどうか」である。東西の食文化の違いを示すのによく取り上げられるテーマだ。ネット上では「お好み焼きはご飯のおかずになると考えているのは、大阪では4割、東京では1割」という情報があった。
とりあえず、DADAエリアでお好み焼きを扱う各店に問い合わせ、調査を始めることにした。白ご飯のメニューがあるところが、関西系お好み焼き屋ということになる……(次号は、お好み焼き屋さん3店舗一挙掲載予定)。
しか〜しである。お好み焼きのお店を調べるだけでは、湖東・湖北がどのようなお好み焼き文化圏に属しているのかは判断し難い。湖東・湖北で暮らす人々がお好み焼きをどのように食べているのか、実態調査が必要だ! お好み焼きが主食なのか、ご飯のおかずがお好み焼きなのか、お好み焼きの後、デザートの感覚でご飯を食べるのか、いやいやお好み焼き一筋なのか……。 しかし、それでも編集長は気に入らないらしい。
ご飯のおかずにお好み焼きを食べるのかどうかではなく、「白ご飯」を、その日の最後の締めくくりに食べるのが関西人の証だというのだ。寿司を食べても最後はご飯を食べないと、食べた気がしないのだという。