多賀町の記事一覧

  • 2016年6月27日

    風が緑になるとき お店
    奥山の癒し処 風緑

     河内の風穴を目指し、緑に染まる谷沿いの道を車で走る。細く窓を開けると、川の音と山の空気が入り、心地よい。一本道をのぼっていくとやがて河内の風穴の駐車場に到着するが、実はわたしの目当ては河内の風穴ではなく、入り口の橋のたもとにある、「奥山の癒し処 風緑」。今年3月末にオープンした、かき氷と多賀そばのお店だ。  店... 続きを読む

  • 2016年2月29日

    お多賀さん de 朝市に月参り まち・文化

     雪が降るのではないかと心配していた1月のある朝、目ざめると金色の朝日が窓から差し込んでいた。眩しいほどの晴天だった。いそいそとわたしは家を出て、近江鉄道に乗り込み、多賀大社へ向かった。目当ては、境内で開かれている「お多賀さん de 朝市」だ。  多賀大社の大きな鳥居を入ってすぐ、背の高い木々に囲まれた小径沿いに... 続きを読む

  • 2015年10月26日

    井伊直弼も訪れた屋敷で寄席を楽しもう! まち・文化
    一圓寄席

    多賀「里の駅」一圓屋敷(犬上郡多賀町一円149)は、安政4年(1857)に建てられた、庄屋の屋敷だ。井伊直弼が領内巡視時に泊まったとされ、当時の式台玄関や茶室が残されている。また、襖や額、屏風に彦根藩の文人の書や絵、手紙も多く残され、なかには龍草廬、日下部鳴鶴の書などもある。建物は平成20年(2008)に所有者の... 続きを読む

  • 2015年9月23日

    霊仙絶景 まち・文化

     9月5日土曜日午前9時、晴天の青空の下、僕は霊仙山最高点1094メートルの頂に立っていた。目の前に広がるカレンフェルトと呼ばれる浸食された石灰岩が点在する広々とした草原は、どこか遠くの本格的な山岳地帯に来ているようで、とても滋賀県内の、それも登山口まで車で30分ほどの近所の山に来ているとは思えないくらいの絶景だっ... 続きを読む

  • 2015年8月25日

    河内元行者窟 まち・文化

    ガマズミの赤い実 河内元行者窟  久し振りに夏の終わりの林道を走った。ゆっくり走るのは時間を忘れ楽しいものである。季節が異なればまた違った風景を魅せてくれるだろう…、また訪れてみたいと思った。  最も印象深かったのは突然視界に入った「赤い実」だった。名前を知らなかった。あまりに意外でキレイだったので... 続きを読む

  • 2015年1月28日

    『カロムロード』18年目の邂逅 1
    ヴォーリズさんのクロックノール まち・文化

    多賀「里の駅」にて  1月10日、僕は多賀町一円にある一圓屋敷にいた。江戸時代の庄屋が安政4年(1857)に建てたもので、平成20年に所有者の一圓六郎氏がNPO法人彦根景観フォーラムに譲渡。現在は同団体と、地元住民らが組織する多賀クラブとが結成した団体「多賀『里の駅』」が地元の町おこしの拠点として活用している... 続きを読む

  • 2014年12月23日

    湖東・湖北 ふることふみ4
    光秀伝承を残す城  明智丸 まち・文化

     近江には、まだまだ知られていない城が数多く存在する。それはこの国が京都の東に位置し、水運の要である琵琶湖を有している立地的な条件と、山に囲まれた地形的な条件が複雑にかみ合っているからだ。このため、大きな城だけではなく小さな城にも何らかの理由があり築城されている。山に囲まれているということは大きな防御ラインがある... 続きを読む

  • 2014年8月27日

    清凉山不動院のこと 後編(下) まち・文化

     多賀町敏満寺にある清凉山不動院(高野山真言宗)は不思議なところである。そして、僕が不動院を好きなのは、住職の佐々木琳慧(りんけい)さんのオリジナリティーだ。仏典、密教の加持祈祷術は勿論だが、暦を熟知し、諸葛孔明以来の奇門遁甲を極め、易、陰陽道、風水、気功、そして神道にも深く通じておられる。祭壇の最上段には「四面... 続きを読む

  • 2014年8月18日

    清凉山不動院のこと 後編(上) まち・文化

     僕はいつものように祈祷をしていただいた。佐々木さんは、大抵、般若心経を唱え、「臨・兵・闘・者・皆・陳・烈・在・前」と、刀印(とういん)を結んで九字を切り、不動明王の真言を唱え、手刀をおさめる。その後、全く想像もつかない独得の方法で気を整えてくれるのだが、この日は法衣をまとい祝詞を奏上し、九字を切るときとは別の言... 続きを読む

  • 2014年7月30日

    清凉山不動院のこと 前編 まち・文化

    神仏習合の不動院  多賀町敏満寺にある清凉山不動院(高野山真言宗)は不思議なところである。  僕は「何かある」と不動院を訪ねることが多い。「何か」というのは、日々平穏無事を祈り、そのバランスが崩れたような時だ。住職の佐々木琳慧(りんけい)さんに、祈祷をしていただき、気を整えていただく(県外の参拝者も多い)。毎... 続きを読む

  • 2014年7月24日

    近江の地獄めぐり まち・文化

     子ども時分、軽業師のそうべえが地獄で大活躍する楽しい絵本「じごくのそうべえ」を愛読していた為か、個人的には、地獄についてのイメージは悪くない。ちょっと行ってみたいな、とどこかで思っていたくらいだ。この春から、近江鉄道多賀大社前駅から多賀大社へと続く門前町で「地獄めぐり」ができると聞き、地獄見たさに、... 続きを読む

  • 2014年6月9日

    子供たちがしのぎを削る、多賀町でランバイクレース開催 まち・文化

     2014年5月31日(土)・6月1日(日)の2日間、滋賀県犬上郡多賀町役場横の特設会場で、ランバイクレース「ランバイクチャレンジシリーズ(R.C.S.)2014 SHIGAラウンド」が開催され、各日約300名の選手が出走した。天気に恵まれたのは幸いだったものの、季節外れの炎天下。出場した選手たちは、カンカン照り... 続きを読む

  • 2014年5月5日

    近江高天原の証明!? まち・文化

    近江高天原と書かれた沿線地図『近江鉄道沿線名勝之栞』(近江鉄道株式会社 1928年)(個人所蔵)  「古事記は近江の國を中心とした出来事の記録だ」と記したのは彦根高等商業学校(現・滋賀大学経済学部)の橋木犀之助教授である。古事記(こじき、ふることふみ)は、和銅5年(712)、天武天皇の命で稗田阿礼の「誦習」を... 続きを読む

  • 2013年12月16日

    百と桃 まち・文化

     毎年、初詣で賑わう多賀大社は、昔は多賀社という名だった。明治維新後、国家神道が確立化されるなかで、多賀社は、明治4年(1871)に県社兼郷社、明治18年(1885)に官幣中社となり、大正3年(1914)に官幣大社に昇格する。昇格奉告祭や奉祝祭が行われたことが記録されている。国家管理のもとで天皇の祖神とされる天照... 続きを読む

  • 2013年12月12日

    天狗残滓 最終回 まち・文化

     かつて、鬼と河童と共に日本三大妖怪と讃えられ、一世を風靡した天狗は、今、何処にいるのか。12月14日・15日に行われる彦根ゴーストツアーが契機となり、その残滓を探す「天狗残滓」の4回目はとりあえず最終回。今回は伝説や昔話に天狗の痕跡を探してみることにした。  長浜市木之本町田部の観音堂に「天狗杉」と呼ばれる木が... 続きを読む

  • 2013年9月25日

    近代化遺産としての 二宮金次郎像 まち・文化

    上草野小学校の二宮金次郎像  文化庁によると近代化遺産とは、「幕末から第2次世界大戦期までの間に建設され、我が国の近代化に貢献した産業・交通・土木に係る建造物」であるとしている。日本の近代化にかかわる遺跡、銅像や顕彰碑も含まれ、 政治・経済・社会・教育・思想・文化・宗教といったさまざまな領域で推し進められた近... 続きを読む

  • 2012年12月28日

    ワッカに想いを込めて お店
    多賀のドーナツ専門店 wakkaya

     ここのドーナツは作り手によく似ている。見た目はほんわかかわいらしいのに、中身はしっかりしている。「素朴なものほど素材の味が出ます。だからちゃんとしたもので作りたいんです」。そう話すのはドーナツ専門店wakkaya(ワッカヤ)の店主高木裕子さん。  彦根出身の裕子さんが多賀にこの店をオープンしたのは今年の秋。... 続きを読む