まち・文化

  • 2021年1月18日

    湖東・湖北 ふることふみ 76
    明智光秀に仕えた彦根藩士(後編)

    神吉城祉の神吉頼定の墓(兵庫県加古川市東神吉町 常楽寺)  木俣守勝は九歳で徳川家康に出仕するがこれは幼すぎるわけではない。当時に武士たちは元服前から主に自らの子を預け教育や人間関係の構築を任せている。こうすることで主従関係が穏便に保たれたとも考えられる。しかし守勝は19歳で徳川家を出奔した。  守勝が徳川家... 続きを読む

  • 2021年1月15日

    山内さんの 愛おしいもの・コト・昔語り「野辺送り」

    さんまい(墓地) 香典受納帳  ご縁があって、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(93)和子さん(93)ご夫妻にお会いしてお話を聞き色々教わっている。ふと耳にする山内さんのお話が面白い。今回は前回にも少し触れた「野辺送り(葬式)」。  かつて古橋では死者を弔う野辺送りが行われ、黒打掛に白手拭... 続きを読む

  • 2021年1月8日

    戦国武将とSDGs

     彦根ヒストリア講座のテーマは、「講談で生き様を! 講義で思想・政策・業績を! そして、SDGs分析で天下人となれなかった理由を探る」。SDGsで武将を分析する思考実験は滋賀大学経済学部教授小野善生氏が担当。講談は、古典から創作まで幅広く語り聞かせる上方講談師の旭堂南海師による。「神になれなかった近江の強者たち」と... 続きを読む

  • 2021年1月4日
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    渋沢栄一と大東義徹

     2021年NHK大河ドラマは「青天を衝け」、主人公は「渋沢栄一」。2024年に新1万円札の顔となる人物でもある。   「事業が正業であるならば公益と私益とは一致し、商人を国家を裕福にする実業家と位置づけ、企業の目的が利潤の追求にあるとしても、その根底には道徳が必要であり、国ないしは人類全体の繁栄に対して責任... 続きを読む

  • 2021年1月1日

    今年一番の絶景 小谷山 岩場からの眺望
    一日回峰行(長浜市)で

     地元にゆかりのある五人の賢人を顕彰する施設・五先賢の館(長浜市北野町)が募集した「一日回峰行」に参加させていただいた。五先賢の一人、比叡山延暦寺の千日回峰行の創始者・相応和尚にちなんで名付けられ、地域の史跡や小谷山を巡る約8kmの行程で回峰行というよりも爽快な山歩きだった。主催する田根連合自治会のボランティアメ... 続きを読む

  • 2020年12月16日

    山内さんの 愛おしいもの・コト・昔語り「黒打掛」

    黒打掛姿の和子さん  ご縁があって、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(93)和子さん(93)ご夫妻にお会いしてお話を聞き色々教わっている。ふと耳にする山内さんのお話が面白い。今回は「黒打掛」。  黒打掛は集落で亡くなった人を弔う〝野辺送り(葬式) の際、女性たちが羽織った着物だ。平成元年、喜平さんの... 続きを読む

  • 2020年12月10日

    石田群霊碑

    佐和山山中に在り続ける石田群霊碑  山を染める紅葉が美しい季節である。DADA発行日の翌日、11月23日には、「琵琶湖一周のろし駅伝」が開催される。多賀町の5か所の城跡が10時に一斉にのろしを上げてスタート。39か所の城跡を時計回りでめぐり最終の佐和山城に12時18分頃に到達するらしい。  この日、彦根市では... 続きを読む

  • 2020年12月7日

    湖東・湖北 ふることふみ 75
    明智光秀に仕えた彦根藩士(中編)

    神戸城祉(かんべじょうし・三重県鈴鹿市)  徳川家康の祖父・松平清康は名将だったと伝わっている。混乱が絶えなかった西三河を統一し、今川氏輝(義元の兄)や織田信秀(信長の父)と対等に渡り合える人物だった。しかし二十五歳の若さで家臣の阿部正豊に暗殺される(守山崩れ)。余談ではあるが、清康を刺した刀は村正の一派であ... 続きを読む

  • 2020年12月3日
    No Image

    システマチックに失われていくもの

     11月17日、新型コロナウイルス感染症の県内警戒レベルが「ステージ2(注意ステージ)」になった。緊急事態宣言以来、会議も時間から時間までインターネット経由で行われ、人との直接的な接触が制限されている。  にもかかわらず、最近はリアルにたくさんの人とすれ違うようになった。実際、「Go To〜」で観光に関係する場所は人が... 続きを読む

  • 2020年11月30日

    煙草の歴史に興味アリ

    煙草の乾燥小屋(多賀町屏風)  「煙草」という漢字を見ていて、煙り草……キレイだなと思った。煙草の歴史を語ることができる人はどれほどいるだろう。いつ頃、日本に入ってきたのかも知らない。中国からなのか…、ポルトガル? オランダ? 煙草は健康によくないといわれ、その歴史には触れてはいけないような、了解があるのだろ... 続きを読む

  • 2020年11月21日
    No Image

    時を見送る人たち

     また同じように冬がやってくる。友人がハロウィンの飾り付けが終わったらクリスマス、そしてお正月バージョンと話していた。  慌ただしくて嫌になるというのではなく、ディスプレーをあれこれ考え、出来映えが楽しみという様子で、ほほえましい。世の中にはそうやって季節の移り変わりを自分なりに楽しみ、時を見送っている人たちがいる。「... 続きを読む

  • 2020年11月13日

    湖東・湖北 ふることふみ 74
    明智光秀に仕えた彦根藩士(前編)

    楠城址(くすじょうし:三重県四日市市)  大河ドラマ『麒麟がくる』を観ていると、今までのドラマではあまり描かれなかった人物や出来事が濃く描かれる傾向が強いため、個人的に登場を期待している人物がいる。それは木俣守勝である。  守勝は『おんな城主直虎』の最終回で、徳川家康から井伊直政に預けられた武将の一人として登... 続きを読む

  • 2020年11月10日

    フジタ天六ゲーム

     長浜市木之本町黒田の藤田長蔵さん(79)が新しいサイコロゲームを考案した。「フジタ天六ゲーム」という。今年正月、ビデオゲームばかりしている孫に「何かほかの遊びもしたら」と世話をやいたら、「何か考えて」と言われ生まれたのがこのゲームだ。試行錯誤に半年、7月に完成した。  ルールは至極簡単である。4・5センチ角の... 続きを読む

  • 2020年11月4日

    山内さんの 愛おしいもの・コト・昔語り「高時川に架かる橋」

     ご縁があって、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(93)和子さん(93)ご夫妻にお会いしてお話を聞き色々教わっている。ふと耳にする山内さんのお話が面白い。今回は「高時川に架かる橋」のお話。  以前、古橋では新年最初の集会を「綱打ち(つなうち)」と呼び、その名は大水が出るたびに流される高時川に架かる橋を... 続きを読む

  • 2020年10月28日

    そろそろ灯してみようか……! スウェーデントーチ

     今年もまだ2か月あるけれど、私の中の今年の新語・流行語大賞は「スウェーデントーチ」だ。キャンプやアウトドア好きの人は知っているかもしれないけれど、6月に初めて耳にして、いろいろ話を聞くうちに「それじゃ、一つもらおうかしら」となり、手に入れた。眺めているだけでも結構ワクワクする。言葉の響きも気に入っていて、新語... 続きを読む

  • 2020年10月20日

    山内さんの 愛おしいもの・コト・昔語り「かぼちゃの種取り」

     ご縁があって、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(93)和子さん(93)ご夫妻にお会いしてお話を聞き色々教わっている。ふと耳にする山内さんのお話が面白い。今回は、「かぼちゃの種取り」。  「かぼちゃは、朝、7時半から8時ごろに花が開くんや。前の日に、開きそうな花を開かないように輪ゴムで留めておくんや。... 続きを読む

  • 2020年10月14日

    湖東・湖北 ふることふみ 73
    北条仲時の墓

    六はら山山頂付近の北条仲時の墓  昨年辺りから南北朝時代が注目を浴びているらしい。それに合せるように日曜日の朝には約30年前の大河ドラマ『太平記』が再放送されている。このドラマは、それまで日本史の三大悪人の一人(諸説あり)とされていた足利尊氏の再評価が行われたことでも特筆すべき内容だったが、鎌倉幕府が滅びるま... 続きを読む