連日完売! 行列のできるパティスリー

パティスリー フラスコ

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 彦根市 2013年6月3日更新

オーナーパティシエの勝間建次さん

 2012年11月1日、彦根市安食町国道8号線沿いにオープンした洋菓子店がある。店の名は「パティスリー フラスコ」。豊郷町出身のオーナーパティシエ勝間建次さんが地元に開いたこの店は、オープンから半年も経たないうちに人気店となった。今では「昼を過ぎるとケーキが売り切れる」と噂され、あこがれのケーキ屋さんとして地元に定着した。
 勝間さんは、2010年3月にフランスのパリで開催された、男女ペアによる洋菓子作りの国際コンクール「ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ 2010」に日本代表ペアとして出場。世界10カ国から集まったトップパティシエたちとの激闘に勝利し、見事、日本を初優勝へと導いた人物だ。国内のみならず海外からも高い評価を受けた勝間さんが、独立の場として生まれ故郷を選び、湖東へと戻ってきたことになる。「オープンにあたって、あまり広告を出すことはしませんでした。地元の情報誌1誌に掲載していただいただけです」と勝間さんは言うが、オープンからすぐに評判となり、開店前からお客様が駆けつける、“行列のできるパティスリー”となった。
 店のオープンと同時にショーケースを彩るのは、大会で優勝したケーキ「ヴィクトワール」をはじめ、 すべて店内で作っているという19種類のケーキたち。「見た目や色味にこだわって作っています。同じような形ばかりにならないように、見た目に変化があるケーキ作りを心がけています」と勝間さん。その言葉通り、ショーケースの中は生クリームの白やチョコレートの茶色だけでなく、色とりどりのフルーツがたっぷり乗ったケーキも多い。またオレンジ色や真っ赤などのカラフルなケーキもある。見た人は思わず「キレイ」と声を上げ、次に「おいしそう」と、どれにしようか悩みだす。楽しく迷って選びたいなら午前中、できれば開店と共に来店するのがおすすめだ。

国際コンクールで優勝したケーキ「ヴィクトワール」は450円

 店内に並ぶのはケーキだけではない。パウンドケーキやクッキー、マドレーヌなどの焼き菓子も多種多様にそろっている。どれも自慢のスイーツではあるが、注目したいのはクッキー。それぞれ味が違うだけでなく、食感にも注意して作られており、固いもの、ホロホロと崩れていくもの、パリパリしたものなど、それぞれ工夫された食感が楽しい。
 店名の「パティスリー フラスコ」は、あの理科の実験で使う“フラスコ”に由来している。店名にフラスコを使っている理由はひとつではない。勝間さんは「パティスリーの名前というと、聞いたことがないような難しい単語が多いでしょ」と話す。フランス語など聞き覚えのない言語や単語が使われるケースが多いのが理由のひとつだと考えられる。勝間さんは店名をつける際に「誰にでも覚えやすい名前にしたい」と考えたという。そこで形がかわいらしく、覚えやすく、さらに誰でも一度は聞いたことがある単語として“フラスコ”を選んだのだという。
 遠くからも人がやってくる人気店ではあるが、勝間さんが目指すのは「地元の人が何度も足を運んでくれる店」だという。「誰でもおいしく食べられるように」と、香りや食感にこだわって作ったスイーツ。食べると思わず笑顔になる、幸せな味を求めて「パティスリーフラスコ」を訪ねてほしい。

パティスリー フラスコ

滋賀県彦根市安食中町311 / TEL: 0749-20-9936
営業時間10:00〜18:00 / 火曜日定休・水曜は月2回お休み

濃厚なチーズケーキ「タルトフロマージュ」は400円、真っ赤なハート型がかわいい薔薇のケーキ「ベルローズ」400円など。焼き菓子も豊富で、マカロン各種180円、クッキー各種100円〜、パウンドケーキ各種200円など。

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

みなみ

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