まち・文化

  • 2019年1月8日

    湖東・湖北 ふることふみ 52
    明治維新の彦根藩

    桑名城開城時に焼かれた辰巳櫓址  第二次長州征伐は彦根藩にとって大敗を喫する戦だったが幕府にとっても将軍徳川家茂の死で停戦せざるを得なくなる汚点となった。歴史は大きく動き1年後には大政奉還が行われるが、その間に彦根藩も大きく動いた。  まずは井伊直弼存命中には、直弼との意見の違いから江戸藩邸で軟禁状態に置かれ... 続きを読む

  • 2019年1月4日

    半月舎だより 26

    絵のある日々  秋から冬にかけてのふた月ほど、半月舎の壁に絵のある日々を過ごした。10月なかばから11月初旬にかけてはマメイケダさんの個展「彦根の飲食店」、12月初旬からなかばにかけては後藤美月さんの絵本「おなみだぽいぽい」原画展と、店で立て続けに絵の展覧会をひらいたためだ。出舎し、店のシャッターを... 続きを読む

  • 2018年12月12日

    湖東・湖北 ふることふみ 51
    小瀬川の戦い

    小瀬川古戦場(大竹市)  桜田門外の変以来、幕府に冷遇されながらも幕府方として戦い続けてきた彦根藩だったが、幕府方としての最後の戦いとなるのが第二次長州征伐において芸州口の先鋒を務めたことだった。  彦根藩は天狗党の上洛を阻止するために出陣していた頃、多くの藩は第一次長州征伐に加わっていた。これは禁門の変の責... 続きを読む

  • 2018年12月6日

    山内さんの  愛おしいもの・コト・昔語り『烏帽子米』

    薬師堂の燈明(献燈祭)/ 木之本町古橋・2017年9月撮影  ご縁があって、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(91)和子さん(91)ご夫妻にお会いしてお話を聞き色々教わっている。ふと耳にする山内さんのお話が面白い。「愛おしいもの・コト・昔語り」は、私が聞いた中でもこれはと思った、或いは伝えておきたい... 続きを読む

  • 2018年11月26日

    半月舎だより 25

    3つの本屋の「おなみだぽいぽい」  2016年から、滋賀県立大学教授の細馬宏通さんをお迎えし、「かえるの学校」というシリーズ名で、音楽やマンガなどの講座をさせてもらってきた。年ごとにテーマを決め、半月舎で隔月開講してきたが、今年は絵本をテーマに、近所のカフェ・朴さんで4回開いた。  絵本というと、「名作」とい... 続きを読む

  • 2018年11月20日

    山内さんの  愛おしいもの・コト・昔語り 『茶葉つぼ』

    茶ツツミ(白い方が和子さん、赤い方がお嫁さんの茶ツツミ)  ご縁があって、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(91)和子さん(91)ご夫妻にお会いしてお話を聞き色々教わっている。ふと耳にする山内さんのお話が面白い。「愛おしいもの・コト・昔語り」は、私が聞いた中でもこれはと思った、或いは伝えておきたい山... 続きを読む

  • 2018年11月16日

    湖東・湖北 ふることふみ 50
    天狗党の乱

    天狗党の墓所(敦賀市)  禁門の変が起こっている頃、江戸の近く水戸藩では長州藩の挙兵に匹敵するくらいの混乱が起こっていた。天狗党の乱である。  水戸藩は光圀が勤皇の意志を示して以来、家臣たちは佐幕派と勤皇派に分かれ、血で血を洗う政権争いが行われていた。幕末になり諸生党(佐幕・門閥派)と天狗党(勤皇)に分裂し、... 続きを読む

  • 2018年11月9日

    ベニチャワンタケ

     雨が降った日、濃い金木犀の香りがした。今年はその一日だけの経験だった。外に出ていない証拠のようなものかもしれない。二週連続で大きな台風がやってきたせいかもしれない。城山の木々が倒れ、神社の神木も痛々しいままだ。佐和山にも登った。ベニチャワンタケが妙に目に付いた(ベニチャワンタケモドキかもしれない)。枯れ枝のその... 続きを読む

  • 2018年11月6日

    失われた風景

    題目岩 誓いの御柱 石造七重層塔  多景島には失われた風景が二つある。ひとつは、「題目岩」、もうひとつは「誓いの御柱」が建つことによって失われた。  多景島は、犬上川河口の沖合約5キロ、湖の真ん中に浮かぶ島である。長辺約240メートル、最大幅約80メートル。花崗岩が湖底から屹立し岩肌がむき... 続きを読む

  • 2018年10月31日

    半月舎だより 24

    かたよった彦根案内  7年前、半月舎の開店に先んじてはじめた一箱古本市「ひこねウモレボン市」。今年で8回目を迎えた今回はお天気もよく、たくさんの方がお越しくださった。なにをもって催しを「成功」というのかいまだにわからないが、今回50を超えた出店者さんの多くが、「また来年」と言ってくださったことに、ひとまずほっと... 続きを読む

  • 2018年10月29日

    佐野史郎さんが再びやってくる!

    2017年「小泉八雲 朗読の夕べ in 彦根」(写真 彦根商工会議所提供)  昨年3月、「失われることのない永遠の魂の故郷 望郷」と題し、「小泉八雲  朗読の夕べ in 彦根」が佐和山の麓、清凉寺で行われた。僕は、記事を書いたのを覚えている。佐野史郎さんが、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で太原... 続きを読む

  • 2018年10月17日

    「懐かしい風景」という情報

     もう随分と長くこの仕事をしているので、いろんな場所に行ったし調べたりもしたが、未だに新しい発見ばかりである。世界の変化に追いついていないということもある。或いは、知識が深くなり、基礎データが増えて、世界が異なって見えてくるということもあるのかもしれない。視線の位置が変わったり、体調によっては空気の色まで変化した... 続きを読む

  • 2018年10月11日

    山内さんの  愛おしいもの・コト・昔語り『アクリルたわし』

     ご縁があって、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(91)和子さん(91)ご夫妻にお会いしてお話を聞き色々教わっている。ふと耳にする山内さんのお話が面白い。「愛おしいもの・コト・昔語り」は、私が聞いた中でもこれはと思った、或いは伝えておきたい山内さんの記憶である。  前回、喜平さんに頂いた〝七夕豆〟の事に... 続きを読む

  • 2018年10月8日

    湖東・湖北 ふることふみ 49
    禁門の変

    井伊直憲が護衛した朔平門  幕末から明治維新の政治舞台は京都であるとのイメージがある。しかし京都が政治の中心になるのは禁門の変以降であることはあまり重視されない。大河ドラマ『西郷どん』を観ていると、島津久光に冷遇され遠島になっていた西郷吉之助がいきなり薩摩藩の主要人物になっているように感じるが、実はここには大... 続きを読む

  • 2018年10月4日

    石田三成に、『逢える』 ブックカフェ

     米原市朝日の観音寺は、秀吉が初めて城主になった横山城の麓にあり、三成が生まれた石田からもほど近い。三成の父・正継が地元の土豪として観音寺の「旦那職(だんなしき)」だったことからも、境内は三成の幼い頃の遊び場だったことが想像できます。秀吉との出逢いの逸話「三献茶」の舞台となったのが、この観音寺だろうと先行書が記す... 続きを読む

  • 2018年10月1日

    半月舎だより 23

    本屋らしくなる  8月、前半のお盆休みと中盤の出店期間を経て、後半も店を休んだ。秋で開店七年を迎える店内は、買取したまま棚に入れることができない本で埋め尽くされてにっちもさっちもいかなくなっており、ここらで大掛かりに整理しなくてはならない、とかねがね思っていた。8月後半は、店舗改装のためにお休みをいただいたので... 続きを読む

  • 2018年9月28日

    Extravaganzi!!

     平出智子(ひらでともこ)さんからスミス記念堂でコンサートをしたいとご連絡をいただいて1年近くになる。  平出さんは、滋賀県東近江市の出身である。近江兄弟社(現・ヴォーリズ学園)中学・高校を経て、エリザベト音楽大学パイプオルガンコースを卒業。しばらく音楽活動から遠ざかっていたが、2008年渡仏。古楽部門に定評の... 続きを読む