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甲良町の記事一覧

  • 2021年8月25日

    奇っ怪な奉納物「ヤッサ」 まち・文化

    胴は麦藁を束ね千草で覆い麻縄で縛る。麻縄の上に菅を巻く。胴の上には船を乗せる。船は千草と菅で編んだもので形作られている。  「ヤッサ」は、犬上郡甲良町金屋に伝わる伝統祭事だ。集落にある「金山神社」の森に奇っ怪なオブジェが吊されており、それが何なのか、真実をずっと知りたかった。  今年3月、コロナ禍で休業してい... 続きを読む

  • 2020年6月3日

    TOFU CAFE 19 お店

     湖東三山西明寺門前の「一休庵」は、できたての豆腐料理を堪能できる和食処である。「精進料理御膳」(2,160円)などが人気だ。  豆腐は併設された「豆腐工房」で毎日熟練した職人が手間暇かけて作っている。大豆は100%国産にこだわり、タンパク質を多く含む九州産の「フクユタカ」と糖度の高い滋賀県産の「タマホマレ」を独... 続きを読む

  • 2018年7月24日

    西明寺「はさみ石」 まち・文化

     平成3年のことだから1991年、僕は『湖国百選 石 / 岩』(企画・発行 滋賀県(企画部地域振興室)/ 編集(財)滋賀総合研究所)という書籍の取材をしていた。編集協力という形で20ヶ所ほどを担当した。懐かしい思い出である。このとき僕は、「西明寺の石」について記事を書いている。その中に「はさみ石」の記述がある。 ... 続きを読む

  • 2018年3月1日

    「そのもののある不自然なる実体」 まち・文化
    高橋良・川村憲太合同展

    川村憲太さん(左)と高橋良さん(右)  画家の高橋良さんから、「3月に展覧会を開くのでぜひ取り上げてください」と連絡をもらったのは1月の中旬頃だった。写真家の川村憲太さんとの合同作品でヌードをテーマにしたものだという。  ヌードと聞いて、一瞬たじろいでしまった。少なからず写真に取り組んできたものとして、ヌード... 続きを読む

  • 2016年4月1日

    せせらぎの里に、ピザ職人がやってきた お店
    Pizzeria UNO

     「東京からピザ職人がきた!」と話題である。場所は甲良町の道の駅「せせらぎの里こうら」。店の名まえは「ピッツェリア ウノ」という。  駐車場からもよく目立つ、オレンジ色のルーフがついた小さな建物がピッツェリア ウノだ。大きなガラス越しに、生地を広げたり具を載せたり、その奥に鎮座する石窯でピザを焼いたりとピザづくり... 続きを読む

  • 2015年6月15日

    水をめぐる御利益 まち・文化

    「大日池」2012年撮影  湖の郷では田に水が入り湖面が広がったようだ。写真でしか見たことのない内湖の風景をかさね想像すると、さながらこの郷は水の王国だ。  季節は梅雨。空から水が落ちてくる。この水が流れ落ち、ひととき留まるところで御利益が生まれ語り継がれている。例えば僕の祖母の家では、神棚に供えた「神さんの... 続きを読む

  • 2014年11月25日

    エンブレムの付いたユニフォーム まち・文化

     11月9日、冷たい雨が降るなかで、「読売さわやか野球教室」(主催:読売新聞大阪本社・滋賀県読売会湖北ブロック)が、甲良町総合公園で開かれた。巨人軍の投手だった角盈男(すみみつお)さん、前田幸長さん、野手だった原俊介さんの3人が、10チーム約130人に投球や守備、バッティングなどを指導した(参加チーム:甲良東スポ... 続きを読む

  • 2014年7月22日

    世界で一番すてきな発明 まち・文化
    自動鐘撞き装置

     法盛山正覚寺(犬上郡甲良町横関571)の梵鐘が、人の姿もないのにゴーンと時を告げる……。都市伝説や妖怪変化の仕業ではない。機械工学で実現した「自動鐘撞き装置」の話である。  実際に鐘を撞く寺院にとって、毎日、同じ時間に同じ回数だけ撞くことは、責任のある仕事で、季節や天候によっては過酷だったりする。この煩雑な鐘撞... 続きを読む

  • 2014年3月21日

    波うさぎを求めて まち・文化

     僕は、波間を跳ぶうさぎのキュートな文様に魅せられコレクションしている。この文様の名は「竹生島文様」という。「波うさぎ」「波にうさぎ」「波のりうさぎ」などの呼び方もある。  謡曲『竹生島』に次のような一節がある。「緑樹影沈んで 魚木に登る気色あり 月海上に浮かんでは 兎も波を奔(はし)るか 面白の島の景色や」(「... 続きを読む

  • 2012年3月26日

    木ノ前道 まち・文化

     甲良町小川原、一本の道の名前が「木ノ前道」だと知った。僕にとっては凄いとこだった。「木ノ前道なのに木が無い」のも気になるが、話は地蔵に関係している。  木之本には「木之本地蔵」多賀町富之尾には「木中地蔵」というお地蔵様がおられる。木の「本」「中」とあるならば「先」があっても不思議ではないと思っていた。実際... 続きを読む

  • 2011年11月23日

    手作り甲冑がとりもつ縁 まち・文化

     10月末日。早朝に降った雨は止んでいたものの、空模様を気にしながら甲良町へと向かった。甲良町尼子の「甲良甲冑隊」武者行列を見に行くためだった。区の文化祭の催し物のひとつで、甲良甲冑隊は、「近江尼子武者隊」(尼子)と「高虎甲冑隊」(在士)のメンバーが合同したグループである。集落の子どもたちも行列に加わり、... 続きを読む

  • 2011年5月25日

    経験値とリセット まち・文化

    平成の尼子館で開催された「えびね展」  5月3日。「平成の尼子館」で、尼子地区の住民9人でつくる「尼子えびね愛好会」の、年に一度の披露の場である「えびね展」が開催されていた。今年で16回目となる。  ふわっと華やかな香りが漂い、約300鉢に、朱や黄、オレンジ、紫色…小ぶりの花が枝に鈴なりに咲いていた。  えび... 続きを読む

  • 2011年1月31日

    東から昇る太陽のように まち・文化

    尼子東会のみなさん  押し絵という手芸がある。 「厚紙を花鳥・人物などの形に切り抜き、綿をのせて美しい布で包み、物に張り合わせた細工」と辞書にある。大きな羽子板にあしらわれているのを見たこともあるだろう。  甲良町尼子に「尼子東会(あずまかい)」という押し絵グループがある。尼子に住む女性たちが、押し絵づくりの... 続きを読む

  • 2009年6月28日

    受け継がれる尼子のカロム まち・文化

    尼子カロム大会の様子  彦根市を中心に、湖東湖北地域で100年以上親しまれ続けているカロム。実は、大きく別けて二種類のスタイルがある。  一つは、カロム日本選手権大会(日本カロム協会主催)の公式戦スタイル。そこには、一介の盤上遊戯から競技として洗練される過程で定められた、細かいルールが存在する。そして、もう一方... 続きを読む