彦根市の記事一覧

  • 2020年9月13日
    No Image

    「のの」のこと まち・文化

     近ごろ、再び事務所に猫がやってきた。名前は「のの」という。黒猫で、背中に白い毛が数本、グレーの毛が胸のあたりにかたまっている。成人すればどんな毛並みになるのか楽しみだ。まだ生まれて4ヶ月と少し、随分とやんちゃ坊主で、猫らしい猫である。棚の上の小物は落とすし、植木鉢の植物も災難、ののは1日何回も怒られることになる。しか... 続きを読む

  • 2020年8月17日

    湖東・湖北 ふることふみ 71
    大津蔵屋敷 まち・文化

    彦田稲荷神社(大津市浜大津一丁目)  有名な話がある。  足利義昭の要請を受けて上洛し、義昭の征夷大将軍就任を支援した織田信長に義昭は副将軍か管領の役職を与えようとした。しかし信長はこれを辞し替わりに堺・大津・草津を領することを願い義昭は許可を与えた。  これは、信長が商業を重視していた経済感覚を示すものとし... 続きを読む

  • 2020年8月5日

    千代神社と藤原不比等の娘 まち・文化

    千代神社 不比等の娘、千代姫  『近江の伝説』(日本の伝説19 / 角川書店)に興味深い話が載っていた。  「藤原鎌足の子不比等は近江の国守に任じられて、よく彦根の地に足を運び、土地の神官の娘とのあいだに千代姫という姫を儲けた。この姫は成長するにつれてたぐい稀な美貌を謳われるようになった。時に高音丸と時雨丸... 続きを読む

  • 2020年7月30日
    No Image

    不立文字 まち・文化

     生来の人見知りで出不精であるにも関わらず、人と会う仕事をしている。書く仕事を選んだのは、話すのも苦手だったからで、考えていることを書き直しできるからだった。発した言葉はもうもどらない。  雨がたくさん降って、近ごろは「丁度良い(好い)加減」というものがなくなった。全てが過剰だ。コロナ禍のニューノーマルは、僕のライフス... 続きを読む

  • 2020年7月20日

    湖東・湖北 ふることふみ 70
    封建社会の納税(後編) まち・文化

     日本史を俯瞰すると海外では考えられない日本人独特の好みがある。それは「世襲」と呼ばれる代々の血や名誉の繋がりである。  海外でも世襲は存在するが、どちらかといえば権力者が主張するものであり一般人がそれを完全に是とはしていない。  しかし、日本では平安時代初期に財力を失った天皇が千年を超えた現在でも国民の象徴とし... 続きを読む

  • 2020年6月30日

    足腰安全のご利益 まち・文化

     国道306号線、野田山町の信号に「金毘羅宮」「慈眼寺(じげんじ)」の看板がある。何時か行ってみたいと思っていた。DADAジャーナル4月号に彦根藩士平石久平次によって作られた世界初の自転車「新製陸舟奔車」の記事を書いた。「よく似たものが金毘羅宮にある」と友人が言うものだから、ようやく金毘羅大権現に参ることができた... 続きを読む

  • 2020年6月17日

    湖東・湖北 ふることふみ 69
    封建社会の納税(前編) まち・文化

    彦根藩の年貢集積地の一つ松原御蔵跡(現・滋賀大グランド)  私たちはなぜ税金を支払っているのか?  生まれたときから当たり前のように納税義務があり、その税率も勝手に決められていると感じてしまう。もちろん民主主義においては税金も国民の代表が民意で決めたという建前は成り立っているが、どうしても一方的に決まったよう... 続きを読む

  • 2020年5月18日

    湖東・湖北 ふることふみ 68
    文久と明治のコレラ まち・文化

    門野留吉翁頌徳碑 / 明性寺(彦根市本町3丁目3-56 )  安政5年(1858)から流行したコレラは翌年に一度収束の兆しを見せる。しかし三年後の文久二年に再び江戸で大流行した。テレビドラマにもなった村上もとかさんの漫画『JIN―仁―』(集英社)の早い段階のストーリーとしてコレラとの闘いが描かれているが、この... 続きを読む

  • 2020年4月13日

    湖東・湖北 ふることふみ 67
    幕末のパンデミック まち・文化

    長野主膳も利用した京都の彦根藩邸跡(木屋町通三条下ル)  世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルスはWHOから「パンデミックと言える」との見解が出されるまでになった。実際に日本国内の様々な活動自粛や世界の感染者の推移を見ても世界的流行であることは間違いない。そして全世界と簡単に繋がっていける現在においては... 続きを読む

  • 2020年3月25日

    久し振りの竹生島文様 まち・文化
    石頭山 千手寺

    千手寺境内  謡曲『竹生島』に「緑樹影沈んで 魚木に登る気色あり 月海上に浮かんでは 兎も波を奔(はし)るか 面白の島の景色や」と謡われている。日本の「波うさぎ」「波とうさぎ」「波にうさぎ」「波のりうさぎ」などと呼ばれる文様は、別名を「竹生島文様」という。僕は淡海発祥だと信じて疑わない。淡海の竹生島文様をコレ... 続きを読む

  • 2020年3月21日
    No Image

    「かけがえのない」もの まち・文化

     最近は眼鏡を3つくらい使っている。ビジネス、ドライブ、スポーツ、それぞれ用途に合わせて吟味して買ったものではない。今まで使ってきた眼鏡ばかりである。年を重ね、レンズの度数と老眼の進行が上手い具合に、シーンに合うのだ。  スポーツ用に使っているものは20年になる。スタイルは勿論今の時代には合わないし、フレームの地金も見... 続きを読む

  • 2020年3月17日

    湖東・湖北 ふることふみ 66
    井伊直滋を供養する寺・法雲院 まち・文化

    井伊直滋と澤村軍兵衛の位牌  彦根城時報鐘を現在の位置に移転させた井伊直滋は、藩主世子の座を捨てて百済寺で出家する。しかし彦根藩でも重要な人物であった直滋は百済寺山門から脇にそれた地に屋敷が与えられることとなる。  その屋敷には書院や長屋も立ち、直滋に従った家臣たちにはそれぞれに屋敷も与えられていた。『愛東の... 続きを読む

  • 2020年3月11日

    三成の戦 九 まち・文化

     3月15日(日)ビバシティ彦根2階ビバシティホールで、「三成の戦 九」というイベントが開催される。主催は「三成の戦実行委員会」。石田三成の人物像を再評価し、その魅力を全国に発信することで、三成ゆかりの地として彦根市をPRする目的で、2011年より活動を続けている。佐和山の頂上や鳥居本駅ホームに置いてあるベンチは... 続きを読む

  • 2020年2月26日

    「凶」をひいて「吉」となる巨大お神籤 まち・文化

    2月4日、凶をひきあてるという強運!?  宗安寺(彦根市本町)で2月4日に披露された「彦根摩訶不思議御籤(まかふしぎみくじ)」をひいてきた。  日本で2番目に大きいという6角柱のお神籤筒を使う。高さ112.9センチで、「いいふく」の語呂合わせになっている。2006年1月に開催された「いい福招福まつり」(主催/... 続きを読む

  • 2020年2月21日

    湖東・湖北 ふることふみ 65
    幻の三代藩主・井伊直滋 まち・文化

    井伊直滋の墓・百済寺  私の個人的な習慣として、大晦日の夜に彦根城時報鐘で除夜の鐘を撞きに行く。この音色は玄宮園の虫の音と共に『日本の音風景百選』にも選ばれている。鐘を撞いたあと城下に戻ってからまだ誰かが鳴らしている美しい響きは、自然と1年の行いを浄化させてもらえる気持にもなる。  さて、彦根城築城のとき鐘は... 続きを読む

  • 2019年12月30日

    百百百百のとうじ蕎麦 お店
    百百百百

     「百百百百」は、中山道鳥居本宿にできた蕎麦専門店の屋号である。「どどもも」と読む。街道沿いの江戸時代後期の建物(築約200年・登録有形文化財)を改修し、今年6月にオープンした。店主の小林満さん(44)が、収穫した殻つきのままの蕎麦の実(玄蕎麦)を自家製粉し、毎朝心を込めて蕎麦を打っている。  百々氏は、浅井氏に... 続きを読む

  • 2019年12月25日
    No Image

    新しい習慣 まち・文化

     また、1年があと数日で終わる。ものすごい速度で毎日が過ぎていき、あっ!という間だった。ほとんど印象にない。  ただ、トマトジュースと牛乳を1対1で割ったものを大量に飲むようになった。色はいただけないが、案外上手い。健康のためというより、新しい習慣を得たことが面白い。  習慣というのは、「学習により後天的に獲得され、繰... 続きを読む