彦根市の記事一覧

  • 2019年9月10日

    湖東・湖北 ふることふみ 50
    野良田の戦い(中編) まち・文化

    宇曽川南岸より撮影。奥の山が荒神山  前回は、宇曽川を挟み北に浅井賢政率いる1万弱、南に六角義賢率いる2万5千(それぞれ兵力は諸説有)が布陣したところまで書いた。この先を伝えるものは軍記ばかりであり一級資料ではないためこの先は物語として読んでいただきたいが、その軍記でも『浅井三代記』と『江濃記』では同じ戦いを... 続きを読む

  • 2019年9月3日

    とんかつ専門店 MIDORIYAに行こう! お店

     僕は肉料理が苦手である。白いところがダメで、上等な霜降りなどは縁がないことを喜んでいる。僕とすき焼きを食べると得した気分になることを約束できる。絶対に肉を食べないかというとそうではない。仲間が「肉を食べに行こう」という空気を読むくらいの余裕はある。そんなときは、赤いところを選択する。人生の半分以上、そんなふうに... 続きを読む

  • 2019年8月29日

    眺遠的? まち・文化
    第3回 彦根城眺遠的大会

    2017年彦根城眺遠的大会(彦根市弓道連盟提供)  2024年の国民スポーツ大会において弓道競技が主会場の彦根市で開催されるため、彦根の魅力を内外に発信する目的で2017年に始まったのが「彦根城眺遠的大会」である。今年は9月1日に開催され、21都府県から293名が参加する大会となる。  弓道に縁のない者... 続きを読む

  • 2019年8月26日
    No Image

    ヘレン・ケラーの松のこと まち・文化

     随分と時間が経ってしまったものでも、忘れていなければ叶うこともある。気の長い話であることは確かだ。  2016年「ヘレン・ケラーが訪れた場所」という記事を書いた。『彦根市立図書館がある場所に滋賀県立盲学校があった。ヘレン・ケラーが訪れ記念植樹をした場所である……。僕は、「働く人のために、よき蔭を與へよ」とヘレン・ケラ... 続きを読む

  • 2019年8月16日

    湖東・湖北 ふることふみ 59
    野良田の戦い(前編) まち・文化

     前回まで肥田城水攻めを紹介し、肥田城主高野瀬秀隆が城に籠って六角義賢の攻撃から城を守りきったと紹介した。  しかし、この一度きりの戦いで六角氏の勢力が損なわれたわけではなく、翌永禄3年(1560)に義賢は再び総力を結集して北上を始めた。水攻め時に雨による堤防決壊での撤退を反省したのか梅雨が終わり、台風が襲ってく... 続きを読む

  • 2019年7月31日

    伊砂砂神社の二宮金次郎 まち・文化

     僕は不思議なものが好きだ。超常現象のような不思議ではない。「何故だろう」という疑問のようなものである。  先日、草津市の伊砂砂(いささ)神社に立ち寄った。「砂砂」の音が心地よい。「砂々」と書かないのも理由があるのだろうと考えていたら、二宮金次郎像が目に入った。いままでに見たことのない、丸いフォルムをしている。僕... 続きを読む

  • 2019年7月17日

    半月舎だより 31 まち・文化

    近所のイベントに三輪自転車で赴き、出店 野外映画上映会「びわ湖の渚映画館」での出店 古本屋台  ワイン屋とけんかをした。  ワイン屋とは古本とワインを半月の晩に楽しむ「半月ワインバー」を一緒に続けてきたが、それも小休止することとした。けんかといっても絶交するようなけんかではなく、言いたいことを言っ... 続きを読む

  • 2019年7月11日

    湖東・湖北 ふることふみ 58
    肥田城水攻め(後編) まち・文化

    江戸期の肥田の堤防  高い堤防に囲まれて、水が容赦なく襲いやがて建物の中にいても床下の水に悩まされるようになり櫓などの高い所に人々が集まって外を見ながら怨嗟の声を上げる……。多くの方は水攻めに対しこのようなイメージを持っているのではないだろうか?  関東で唯一であり日本最後の水攻めとなった忍城水攻めを描いた映... 続きを読む

  • 2019年7月8日
    No Image

    電話BOX まち・文化

     気の遠くなるような昔の話ではない。その呼び方が正しいかどうかわからないけれど、街のあちこちに電話BOXがあった。事態が深刻になるとわかっていながら夜を明かしたことや、友人から小銭を借りた経験は誰にでもあるだろう。  公衆電話やブースをリアルに経験することのない現代の人々は、ハリーポッターやマトリックスを観てどんなふう... 続きを読む

  • 2019年6月27日

    スパイスと食材の無限な組み合わせ お店
    カレー食堂ジャンゴ

    店主の浅尾将大さん  今年3月にオープンした「カレー食堂ジャンゴ」には、4月中頃には行列ができていた。開店早々テレビの取材があり、評判を聞きつけたひとびとが詰め掛けていたのである。店主の浅尾将大さんは、立命館大学時代にはキャプテンとしてチームを日本一に導き、卒業後も企業チームで活躍した元アメフト選手。引退後に... 続きを読む

  • 2019年6月24日

    小さなラジオスタジオ まち・文化

     彦根の「伝統的建造物群保存地区」にある花しょうぶ通り商店街の一画に「逓信舎」という建物がある。昭和9年に洋風に改装した郵便局舎(国指定登録有形文化財 旧川原町郵便局舎)を、中心市街地域活性化を図るために、地元の有志・団体・大学生と連携しながら、シェアオフィスやコミュニティスペースとして利用している。事務机にパソ... 続きを読む

  • 2019年6月14日

    湖東・湖北 ふることふみ 57
    肥田城水攻め(中編) まち・文化

    肥田城水攻め堤防址  永禄2年(1559)4月3日から始まった肥田城水攻めの詳しい経緯を知る手掛かりはほとんど残されていない。数少ない情報から考察すると、堤防を築き宇曽川と愛知川の水を流し込んだ六角軍は城を囲んだまま安食に本陣を置く。そのまま戦いを仕掛けることはなくこう着状態となる。水を留めるということは大き... 続きを読む

  • 2019年6月4日
    No Image

    蓑火と森川許六 まち・文化

     「蓑火(みのび)」という妖怪と森川許六が繫がった。  『百鬼解読』(多田克己著 講談社)に、明治時代の妖怪研究家井上円了の一文が引用されている。「近江の琵琶湖には不思議な火があると古老は言う。旧暦五月頃の幾日も降り続く梅雨の、ま近な景色もよく見えないほどの天気の暗夜になると、湖水を往来する船夫の簑に、まるで蛍火のよう... 続きを読む

  • 2019年5月11日

    遙拝と遠望 まち・文化

    荒神山神社遙拝殿(市指定文化財)  2020年1月からのNHK大河ドラマは「麒麟がくる」。明智光秀の物語とあって、多賀町では明智十兵衛光秀多賀出身説で盛り上がっている。 DADAジャーナルでも2014年12月、『光秀伝承を残す城 明智丸』のタイトルで『ふることふみ』の古楽さんの記事を掲載した。大河ドラマは地元... 続きを読む

  • 2019年5月10日

    湖東・湖北 ふることふみ 56
    肥田城水攻め(前編) まち・文化

    肥田城跡の碑  六角氏と京極氏の境目の城として時には攻撃を受けながらも、高野瀬氏は肥田城で着実に基盤を築いてゆく。そして宇曽川の水運を利用した発展を遂げ肥田城周辺には城下町も形成されていた。  戦国時代、北近江の京極氏は浅井亮政に実権を奪われ保護下に入る。亮政の子久政は六角義賢に従うことで北近江の安定を図り息... 続きを読む

  • 2019年4月30日

    平成のDADA Journal article 未解決ベスト3 特集

     669号。平成最後の発行となる。DADAジャーナルは昭和64年(1989)に創刊、平成という時代、まるまる在り続けたことになる。あと数日で令和元年を迎える。当然、来月のDADAは令和初の号である。  特別感がありなんとなく嬉しい……。平成元年の頃は、人生まだまだ斜に構えていたが、令和は大袈裟ではなく素直に喜びを受け入... 続きを読む

  • 2019年4月5日

    くくり猿と厄除け!! まち・文化

     2年ほど前になる。宗安寺(彦根市本町)の厄除庚申尊について書いた。  「庚申尊は青面金剛という仏教の守護神で、江戸時代、庚申の夜に青面金剛神をまつって徹夜する庚申待が盛んに行われたので、庚申さまという。  宗安寺の庚申尊は、元文5年(1740)尾張東照宮別当の導師により開眼され、彦根寶珠院に安置されていたが、明... 続きを読む