お店

  • 2021年10月27日

    コロナ禍でのスタート
    コロボックルのパン屋さん

    ともゑ庵2階のカフェ  「お台処 ともゑ庵」の2階でお茶をしようと誘われ、カフェを訪れたのは、今年6月最後の日曜日だった。  昭和9年に建てられたという民家を改装したワンフロアーの店内は、三方のレトロなガラス窓のせいか、樹々越しにみえる伊吹山や町なみが穏やかで、明るく解放感にあふれていた。  カフェの主は彦根... 続きを読む

  • 2021年9月1日

    旅館の玄関が食事処に!
    清瀧旅館

     彦根の芹川沿い、袋町にある清瀧旅館7代目の中溝雅士さん(56)とはすいぶん長いつきあいである。編集部事務所の引き戸が突然開いて「入りま〜す」、或いは「あがりま〜す」と声がして、2階へ続く階段をのぼってくる。声の調子や足音で中溝さんの調子がわかる。大抵はちょっとした手土産を持参。電話ですみそうな用件のあと、その... 続きを読む

  • 2021年8月25日

    米原市上平寺にゲストハウスがオープン
    上平寺御城下ゲストハウス うむ

    エントランスと川村千恵さん  〝夏だ! 伊吹山だ!〟と毎年思うのは、ただ高いところが好きで、高い所=(イコール)涼しいという単純な発想からだが、ここ数年は山頂の涼しい空気とお花畑を思い浮かべるだけで、なかなか思いを遂げることはできないでいる。何とかしたいと真剣に考えていたら、伊吹山への登山口の一つである、上平... 続きを読む

  • 2021年7月19日

    お菓子プリント
    タカチュキ

     JR北陸線・高月駅の近くに「タカチュキ」という名の食堂があることを知り興味を持った。「タカツキ」と「タカチュキ」、「ツ」と「チュ」を発音するときの唇の動きや心のドキドキに一瞬、動揺した。  「食に願いを」をキャッチコピーに????原克行さん(39)が地場産にこだわったカラダに優しい食事をつくっている。長浜市内... 続きを読む

  • 2021年5月17日

    Café  BELLMO

     大きなガラス張りの明るい店内が気持ちいい。今年3月にオープンしたカフェである。ハンドドリップが主流の時代だが、ベルモはガスサイフォンでコーヒーを一杯一杯丁寧に淹れてくれる。店長の翔子さんのこだわりだ。学生時代にコーヒーに興味を持ち、サイフォンで淹れる店で修業したのだという。  僕が大学で入っていたサークルは珈... 続きを読む

  • 2021年4月29日

    いろんなことを教わった
    ミモザ キッチン

     「ミモザ キッチン」は、昨年11月、東近江市小池町にオープン。自然栽培で野菜を育てたいオーナーの丹羽昭夫さんと、お店をやりたかった奥様恩(めぐみ)さんの思いが叶って出来上がった。恩さんは辻学園調理技術専門学校を卒業後、サービスの楽しさに魅了され東京フレンチレストラン『ラ・ロシェル』にて最高のサービスを経験し、... 続きを読む

  • 2021年2月5日

    電話が無い「テイクアウトOK」のカフェキッチン!?
    I am Jackie.

     彦根市の「七曲り」と呼ばれる通りは、彦根城下町と中山道高宮宿を結ぶ道で、何度も折れ曲がっているのでその名がある。仏壇の職人が集住していることで知られ、数多くの古民家が残っている。  昨秋、江戸時代後期の町家をリノベーションし、市川祐生さん(33)がハンバーガーとタコスの専門店をオープンした。もともとイタリアン... 続きを読む

  • 2021年1月12日

    EL MANA
    エル マナ

     「エル マナ」は小さなコーヒー専門店である。小さいのにコロナ禍で席数が更に少なくなった。コーヒーも料理することも好きだというヤマモト・メサ・ホセさん(50)が2016年にオープン。ホセさんはボリビアの出身である。ピコ・デ・トゥカノ農園やコパカバーナ農園の豆で淹れるコーヒー(429円)は、甘み・酸味・苦み・コク... 続きを読む

  • 2020年9月30日

    足軽組屋敷の茶房で沈思熟考
    ギャラリー&茶房 みごと庵

     1787年に建てられた旧彦根藩足軽組屋敷「善利組・林家住宅」(市指定文化財)をできる限り江戸時代の佇まいに戻しながら改装し「ギャラリー&茶房みごと庵」が9月1日にオープンした。オーナーは中川一志郎さん(62)、湖東焼の再興に取り組む陶芸家である。  「湖東焼」は江戸時代後期に彦根藩の藩窯として隆盛したやきも... 続きを読む

  • 2020年7月6日

    山里のカフェ
    cococafe 心風流

     「cococafe 心風流(シンプル)」は、高時川の上流「妙理の里」にある。今年6月、オープン一周年を迎えた。緑豊かな山々に囲まれ、川のせせらぎが聞こえる静けさが心地いい。店名の「心風流」は爽やかな風が心の中に流れるようにとの思いが込められている。  僕は別件の取材で心風流を訪れた。20代の若... 続きを読む

  • 2020年6月3日

    TOFU CAFE 19

     湖東三山西明寺門前の「一休庵」は、できたての豆腐料理を堪能できる和食処である。「精進料理御膳」(2,160円)などが人気だ。  豆腐は併設された「豆腐工房」で毎日熟練した職人が手間暇かけて作っている。大豆は100%国産にこだわり、タンパク質を多く含む九州産の「フクユタカ」と糖度の高い滋賀県産の「タマホマレ」を独... 続きを読む

  • 2019年12月30日

    百百百百のとうじ蕎麦
    百百百百

     「百百百百」は、中山道鳥居本宿にできた蕎麦専門店の屋号である。「どどもも」と読む。街道沿いの江戸時代後期の建物(築約200年・登録有形文化財)を改修し、今年6月にオープンした。店主の小林満さん(44)が、収穫した殻つきのままの蕎麦の実(玄蕎麦)を自家製粉し、毎朝心を込めて蕎麦を打っている。  百々氏は、浅井氏に... 続きを読む

  • 2019年9月3日

    とんかつ専門店 MIDORIYAに行こう!

     僕は肉料理が苦手である。白いところがダメで、上等な霜降りなどは縁がないことを喜んでいる。僕とすき焼きを食べると得した気分になることを約束できる。絶対に肉を食べないかというとそうではない。仲間が「肉を食べに行こう」という空気を読むくらいの余裕はある。そんなときは、赤いところを選択する。人生の半分以上、そんなふうに... 続きを読む

  • 2019年6月27日

    スパイスと食材の無限な組み合わせ
    カレー食堂ジャンゴ

    店主の浅尾将大さん  今年3月にオープンした「カレー食堂ジャンゴ」には、4月中頃には行列ができていた。開店早々テレビの取材があり、評判を聞きつけたひとびとが詰め掛けていたのである。店主の浅尾将大さんは、立命館大学時代にはキャプテンとしてチームを日本一に導き、卒業後も企業チームで活躍した元アメフト選手。引退後に... 続きを読む

  • 2018年12月3日

    癒し処 Kyou-Nagomi

     観光客でにぎわう彦根の夢京橋キャッスルロード。その一角にある「宗知庵」の2階で、「癒し処 Kyou-Nagomi」は今年7月にオープンした。2階にあがると、観光地の喧騒を忘れるような落ち着いた和の空間で、店主の山下京子さんがあかるく迎えてくれた。  山下さんは3年ほど前、お母さんの体調が悪くなったことをきっかけに... 続きを読む

  • 2018年8月3日

    釣りとくらしをつなぐ
    LUCK FISHING & LIFESTYLE

     滋賀は釣り人が多い。雨の日も風の日も、橋の上で、港湾で、琵琶湖で、誰かが釣り糸を垂れている。何が釣れるんだろう……釣り堀で遊んだことがある以外は釣りらしい釣りをしたことがない私にとって、釣りは近いようで遠い世界だ。  そんな私が今年4月にオープンしたという釣具店「LUCK FISHING & LIFES... 続きを読む

  • 2018年6月8日

    野菜のまちのレストラン
    MARGUERITE TERRACE

     国道307号線沿いにある、あいとうマーガレットステーション。いつもたくさんのひとでにぎわうこの道の駅は、今年で開館23年という。その一角で開館時から営業してきたレストランが、今年3月、ビュッフェレストランとしてリニューアルオープンした。  店を訪ねると、全部で70席あるという広々した客席の向こうに、のどかな緑の... 続きを読む