オリンピックと魔法の杖
「オリンピズムは肉体と意志と精神のすべての資質を高め、 バランスよく結合させる生き方の哲学である。 オリンピズムはスポーツを文化、教育と融合させ、生き方の創造を探求するものである。 その生き方は努力する喜び、良い模範であることの教育的価値、社会的な責任、 さらに普遍的で根本的な倫理規範の尊重を基盤とする」。
「オリンピック憲章」(2020年7月17日から有効)にオリンピズムの根本原則として記されている。オリンピズムの理想を現実化するための活動が「オリンピック・ムーブメント」であるはずだ。
スポーツと文化の祭典を通して、哲学、創造するものなのである。7月にオリンピックのために連休があることも知らなかった僕はどのような祭典が行われるにせよ、立ち止まり「生き方の哲学」「生き方の創造」という、何かしらそういう空気のようなものに触れることができればいいと思っている。
10月の休みがなくなったなんて信じられないけれど、空気は自分自身で身に纏うものでもあるのだ。
ところで先月も書いたが、僕は魔法の杖づくりがマイブームとなっている。1本目は、南天の木で作った。2本目はニワトコの木の予定だったが、よい枝が手に入らなかった。彦根の旧港湾近くを歩いていたとき、折れたカエデの大きな枝が落ちていた。幸運にも竹林整備の道具一式を車に積んだままだった。7月の連休には完成させたい。杖を長くすると中心がズレるのだ。まるで生き方の哲学と創造である。得るものと失われるものがあるのだ。
【編集部】