淡海の妖怪

  • 2014年1月31日
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    雪女郎

     『余呉の民話』という本に、「雪女郎(ゆきじょろう)」という話が載っている。民話は妖怪の宝庫である。妖怪コレクションのために読んでいると「屁売りじいさん」というタイトルを見つけて目的を忘れ、時間を失っていくこともしばしばだが、それはそれで楽しいものだ。 「屁売りじいさん」の話は機会があれば紹介するとして、今回は以前にも... 続きを読む

  • 2014年1月20日
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    彦根市馬場町 白馬の首

     『彦根藩士族の歳時記 高橋敬吉』という書籍がある(藤野滋編・サンライズ出版)。彦根藩士族の家に生まれ、井伊家家庭教師だった高橋敬吉が、大人になるまで暮らした彦根の様々な記憶を綴ったものだ。明治10年〜20年代の彦根の風俗習慣を記録した内容となっている。  その中には「白馬の首が出る」、「釣瓶下し」の文字とその次に「雨... 続きを読む

  • 2012年1月31日

    カワコモチ

    犬上川対岸の小白丸を祀る祠  理由があって、淡海の妖怪を再考することになった…。DADAをよく知っている人ならば「ああ、なるほどそういうことか」と、数ヶ月後の未来を予想することができるに違いない……。  大瀧神社(犬上郡多賀町富之尾)の境内社に祀られる「稲依別王(いなよりわけのみこ)」についてである。「犬上」... 続きを読む

  • 2011年10月3日

    璞蔵主(ハクゾウス)

    佐々木道誉の墓  理由があって、淡海の妖怪を再考することになった。まず、「璞蔵主」である……。  甲良町正楽寺の古刹・勝楽寺は、いかなる権威にもとらわれない自由奔放な思想…「婆娑羅」の典型として知られる佐々木道誉(1296~1373)の菩提寺だ。道誉は、坂田郡山東町(現米原市)に生まれ、41歳の時、勝楽寺に移... 続きを読む

  • 2011年9月4日

    ケセランパサラン

     彦根市高宮町周辺に「オタマサン」という妖怪がいたらしい。漢字で書くと「お玉さん」もしくは「お珠さん」となるのだろうか……。と話をしてもう5〜6年になる。「オタマサン」は毛玉妖怪である「ケセランパサラン」の地方名だ。河童(かっぱ)が全国区の名であり「がわた」「かわそ」が、湖東湖北の地方名であるのと同じだ。  ケセ... 続きを読む

  • 2009年10月11日
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    おはま狐

    余呉町中之郷と東野の境に「おはま狐」の伝承が今も語り継がれている。  『かつてこの付近に、地元の人々が「さみや辻」と呼んでいる場所があった。何本もの道が交差しているのだが、普段から人通りは少なく、寂しい場所だったそうだ。そのさみや辻に、いつ頃からか母狐と子狐が住み着き、仲睦まじい姿を見せながら辻を見守るようになった。地... 続きを読む

  • 2009年8月23日

    先食烏

    参詣曼荼羅(多賀大社蔵)に描かれた先食烏と先食台  多賀大社のお使いは「烏」。『多賀大社由緒畧記』には『祭りの前に必ず、本殿の脇に据えられた先食台(せんじきだい)と呼ばれる木の台に神饌の米をお供えする。すると、森からこの烏が飛んできて、神饌に穢れがないとこれを啄ばむ。古くは、もし烏が啄ばまない場合は、改めて神... 続きを読む