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編集部の記事一覧

  • 2014年5月2日

    月の移りかわり お店
    半月舎

     「引越しします」というハガキが届いた。ハガキには、雲の上に正座して本を読んでいるひとの絵が描かれている。「旧店舗から徒歩5分」と解説がある。彦根の古本屋「半月舎」の移転のお知らせだった。  半月舎は、2011年9月に、古本とデザインをあつかうお店としてオープンした。約2年半、彦根市京町交差点の近くで営んだが、店... 続きを読む

  • 2014年4月14日

    青海山の勇姿 まち・文化

     4月5日、長浜市の曳山博物館で曳山交替式が行われた。 長浜曳山まつりは、12基の曳山が3年毎に毎年4基ずつが交代で巡行する。交替式は、1年間曳山博物館で展示されていた今年出番の曳山をそれぞれの地元町内の山蔵に戻し、来年出番の曳山と入れ替える行事だ。今年の出番山は、春日山、月宮殿、諫皷山、青海山の4基。この... 続きを読む

  • 2014年4月10日

    手間ひまかけた濃厚スープ お店
    元祖トリトン 麺次郎

     僕が知らないだけかもしれないけれど、八日市には個人のラーメン店が少ないように思う。そんな八日市に突如オープンしたのが「元祖トリトン 麺次郎」だ。「トリトン」というのは「鶏」と「豚」、つまり鶏白湯と濃厚豚骨のWスープが売りのラーメンということらしい。  店内はカウンター席が7席のこぢんまりとした空間で、店主の鯰江... 続きを読む

  • 2014年4月2日

    原点のD51に夢を乗せて ひと
    吉野毅さん

     D51蒸気機関車、通称「デゴイチ」が現役だった時のことを知らない。それでも、吉野毅さん(彦根市高宮町)の制作した全長2メートル50センチ、総重量200キログラム以上ある黒く光るミニチュアのデゴイチを見た時、その迫力と美しさに感動を覚えた。  高宮町に暮らす吉野さんは現在75歳。金型の設計施工に40年近く従事し、... 続きを読む

  • 2014年3月26日
    No Image

    安国寺恵瓊 肖像画 まち・文化

     3月15日彦根の清凉寺で「三成の戦 2」というイベントが行われていた。チラシをよく見て驚いた。石田三成肖像画と安国寺恵瓊肖像画板絵が龍潭寺で特別公開されていたのだ。3月23日、29日、30日にも公開されるというから是非とも観ておきたい。安国寺恵瓊はNHK大河ドラマ「黒田官兵衛」に登場したと聞いた。恵瓊は彦根とも関係が... 続きを読む

  • 2014年3月17日

    頭の整体、身体のメンテナンス  いわせ整体研究所 お店

     米原市磯の湖岸道路沿い。一軒家に「いわせ整体研究所」の看板がかかっている。人間の頭部が描かれたイラストに「+頭の整体」とある。整体というと、身体をゴキゴキと鳴らして矯正をするイメージがあるけれど、頭の整体とはいったいどのようなものなのか。  いわせ整体研究所は、1996年に長浜で開院。その後彦根に移り、5年前か... 続きを読む

  • 2014年1月24日

    湖東・湖北の「馬」 特集

    2014年は午年。湖東・湖北の「馬」にちなんだ史跡・名勝を紹介したい。 司馬光 瓶割りの図  屋根瓦の図像は様々で、龍だったり、恵比寿、大黒、或いは波に家紋をあしらったものや宝珠など、その家で暮らす人々の願いが屋根には載っている。 彦根の松原で、今まで見たことのない屋根瓦を見つけた。正面から写真を撮ることができ... 続きを読む

  • 2014年1月13日

    世界で最も美しい風景 まち・文化

     あけまして、おめでとうございます。言葉にすると照れくさいが、新しい年を生きていることに感謝したい。本年もどうぞよろしくお願いいたします。  僕は世界中を周ったわけでもなく、また、日本中を旅したこともなく、淡海をくまなく巡ったこともない。ただ、本当に美しい風景がある。世界で最も美しいかもしれないと思うことがここ数... 続きを読む

  • 2014年1月7日

    新しいホッケーのカタチを滋賀から発信 まち・文化
    聖泉大学女子ホッケーチーム

    聖泉大学女子ホッケーチーム  滋賀でホッケーといえば伊吹のイメージが強いが、今年、聖泉大学女子ホッケーチームが創部わずか6年目にして全日本学生ホッケー選手権大会でベスト4に食い込み、新たな盛り上がりをみせている。長年、大学女子ホッケーの4強は天理大、東海学院大、山梨学院大、立命館大で不動のものとなっている中、... 続きを読む

  • 2013年12月27日

    大人の書道教室 ひと
    坂根沙綾さん

     「美文字」なるものがブームなのだそうだ。テレビ番組の中で芸能人がボールペン字を競うコーナーで人気に火がつき、「美文字」は今年の流行語大賞にもノミネートされたらしい。その影響もあってか、最近では二十から三十代を中心に若い世代で書道をはじめる人が増えているのだという。  そう話してくれたのは、書家で画家の坂根沙綾さ... 続きを読む

  • 2013年12月24日

    感性・アイデア・場所をシェアする お店
    Takumi Apartment

     彦根市「七曲り」。戦国時代、武具職人が業をなし、現在はその流れを組む店や職人が仏壇作りを営んでいる。かつて、彦根の玄関口であった集落である。その職人街に今秋、貸家・貸間業を営む「Takumi Apartment」がオープンした。  若い夫婦が築170年の町家に移り住み、町家や蔵を改装し、アパートやテナントとして... 続きを読む

  • 2013年12月18日

    初詣・仙人を探せ! まち・文化

     社寺には様々な彫刻がある。霊獣は美しく迫力があり、みとれてしまうことも多い。また植物の彫刻も巧みで、何故、その植物が存在するのか、そして仙人の名前や物語をも知りたいと思う。  多分その彫刻が施された時代には、植物が何か、仙人の名前やどんなシーンなのかも大抵の人々が知っていたのだろう。或いは、氏神様の社のことだから、親... 続きを読む

  • 2013年12月9日

    二人の「作家」墨彩画とアクセサリーの新作展 まち・文化

    髙橋良さんと奥さんの夏美さん  「作家」と呼ばれる人たちに、漫然とした憧れをずっと抱いている。小説家という意味ではなく、ものを創り出す専門家・芸術家という意味での作家だ。それはきっと、何者かになりたかった20代前半の淡い思い出を引きずっているからなのだけれど、それはさておき、素敵な作家夫婦に出会った。水墨画家... 続きを読む

  • 2013年11月27日

    天狗残滓 3 まち・文化

     かつて、鬼と河童と共に日本三大妖怪と讃えられ、一世を風靡した天狗は、今、何処にいるのか。12月14日・15日に行われる彦根ゴーストツアーが契機となり、その残滓を探す3回目である。  まず、天狗は昔話のなかにいる。たとえば『山東昔ばなし』(山東町史談会編)には「天狗に旅行させてもらった話」(市場)「天狗岩とイボコ... 続きを読む

  • 2013年11月25日

    フィンランドの伝統装飾「ヒンメリ」のワークショップ まち・文化

     麦わらに糸を通して繋いだフィンランドの伝統装飾「ヒンメリ」。最近日本でもにわかに注目を集めている。ヒンメリは、スウェーデン語で「天」を意味する言葉が語源とされ、家族の幸せを願うものとして食卓の天井に吊るされたり、結婚式の飾りとして用いられたりするそうだ。  そんなヒンメリのワークショップが彦根で開催される。講師... 続きを読む

  • 2013年11月25日
    No Image

    DADAラジオ まち・文化

     手前味噌だが、インターネットラジオのキャスターをやっている。と書いて「手前味噌」って何だ?と思った。手前とは一人称の「自分」のことである。「味噌」は味噌汁の味噌で、昔は味噌は自家製で、自分が造った味噌を互いに自慢し合ったことからできた言葉らしい。どちらかというと自家製味噌なんですが、どうでしょうかという意味に使おうと... 続きを読む

  • 2013年11月20日

    天狗残滓 2 まち・文化

     12月14日・15日と一泊二日で、「天狗現る!」というツアーが予定されている。淡海妖怪学波としては、今も少なからず残る湖東・湖北の天狗がいた痕跡を探してみたいと思い立った。  2005年、編集部に妖怪の話が伝わっていると、長浜市にお住まいのT・Hさんから連絡があった。旧びわ町大浜の日吉神社正面に古い杉の大木があ... 続きを読む