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編集部の記事一覧

  • 2016年4月4日

    謎の角度2 存在しない場所 まち・文化

    Alfred Parsons『NOTES IN JAPAN』 より  イギリス人水彩画家アルフレッド・パーソンズ(Alfred Parsons 1847〜1920)は、明治25年(1892)に日本の風景を描いた。そして5月末から6月はじめにかけて、彦根の楽々園と天寧寺で1ヶ月を過ごした。パーソンズはイギリス王... 続きを読む

  • 2016年3月16日
    No Image

    石田三成と大谷吉継の友情を描く『石田三成の青春』  まち・文化
    サンライズ出版

    「石田三成の青春」価格 1700円+税  はじめて著者である松本匡代さんにお会いしたとき、彼女は開口一番「私、三成くんより家康くんの方がスキなんですよね」とおっしゃいました。これから、ふたりきりで佐和山に登ろうかとしている時にです。「えーっ」と、まるでギャグ漫画の吹き出しのような声が私の心の中で炸裂しました... 続きを読む

  • 2016年2月14日

    バレンタインはキャンドルナイト まち・文化

    2008年に四番町スクエアで行われたひこねキャンドルナイト  2月14日の日曜日に彦根の四番町スクエア・夢京橋キャッスルロードでキャンドルナイトが開催される。滋賀県一円8会場で同時開催される灯りのイベント「滋賀のおもてなし旅 びわ湖灯り絵巻」に連動して彦根観光協会が開催する「彦根灯花会(とうかえ)」の一環で、... 続きを読む

  • 2016年2月8日

    近江麻布ばすたおる まち・文化

     彦根の夢京橋キャッスルロードにある「夢京橋あかり館」は「あかりと香り」の専門店として、キャンドルや薫物を販売している。江戸時代、和蝋燭が彦根藩の献上品で地場産業だったことが誕生の理由だ。運営は第三セクター(株)夢京橋が担っており、様々なかたちで彦根のまちづくりにひと役かっている。  昨年、籔田清氏館長の企画した... 続きを読む

  • 2015年12月7日

    「ん」の考察 まち・文化
    彦根神社

     11月のはじめ大きな「ん」と、小さな「ん」を見つけた…。彦根神社の境内の拝殿に向かって左側、狛犬でいうと、口を閉じた「吽」の側である。何故、「ん」なのか…。  「彦根」というブランドを冠にする神社の「ん」が、今まで話題にならないことも不思議だが、この「ん」、今のところ僕の人生最大の謎であり、また、日本あるいは世... 続きを読む

  • 2015年11月2日
    No Image

    玉緒神社灯籠とタイム・マネージメント まち・文化

    近頃、タイム・マネージメントができていないらしい。予定が重なる、納期が遅れる、隣人に迷惑をかける、凹む、どんどん駄目になる、全てが中途半端なまま、このスパイラルから脱するために足掻くと更に、悪化する。デスク周りに書類が積み重なっていく。インデックスを付けて整理したいと思うが、この状態ではやる気がなくなって、要らぬと思っ... 続きを読む

  • 2015年10月26日

    井伊直弼も訪れた屋敷で寄席を楽しもう! まち・文化
    一圓寄席

    多賀「里の駅」一圓屋敷(犬上郡多賀町一円149)は、安政4年(1857)に建てられた、庄屋の屋敷だ。井伊直弼が領内巡視時に泊まったとされ、当時の式台玄関や茶室が残されている。また、襖や額、屏風に彦根藩の文人の書や絵、手紙も多く残され、なかには龍草廬、日下部鳴鶴の書などもある。建物は平成20年(2008)に所有者の... 続きを読む

  • 2015年8月28日

    到達困難地蔵2 多賀町保月「乳地蔵」 まち・文化

     本当に久し振りに、多賀町栗栖から杉坂峠、杉、保月、権現谷を走った。到達困難地蔵の2回目は杉と保月の間にある「乳地蔵」にしようと決めていたからだった。乳ばれや乳の出にくい女性にご利益がある。乳地蔵へは対向の車があると待避のできる場所までどちらかがバックしなければならない林道が長く続いている。杉坂の峠を越えるまでは... 続きを読む

  • 2015年8月25日

    河内元行者窟 まち・文化

    ガマズミの赤い実 河内元行者窟  久し振りに夏の終わりの林道を走った。ゆっくり走るのは時間を忘れ楽しいものである。季節が異なればまた違った風景を魅せてくれるだろう…、また訪れてみたいと思った。  最も印象深かったのは突然視界に入った「赤い実」だった。名前を知らなかった。あまりに意外でキレイだったので... 続きを読む

  • 2015年7月31日

    インタビューからはじまる日中の架け橋 まち・文化
    彦根100人インタビュー

    左から江俊潔さん、菅昌絵さん、李婉珍さん、陳晶さん   最近になって、「彦根100人インタビュー」という企画のことを知った。彦根に住む中国人留学生が、彦根で活躍する100人の日本人にインタビューを行い、ウェブサイトを通じてインタビュー動画を発信していくという試みだ。NPO法人彦根中国語会が中心となって2013... 続きを読む

  • 2015年7月29日

    到達困難地蔵1「左手地蔵」 まち・文化

    「左手地蔵」。背後の斜面を降りてここに至る。  昨年、長浜市西黒田地区の金太郎伝説について調べたことがあった。息長氏や製鉄との関連が面白く、妖怪一つ目小僧へと繋がる空想に独りでわくわくした夜を過ごしたのを覚えている。その時に気になった地蔵様があった。 『金太郎の里マップ』(西黒田ふるさと振興会議・きんたろう会... 続きを読む

  • 2015年7月17日

    瓢箪からコマ ひと
    藤野孝男さん

     「瓢箪の大会で内閣総理大臣賞を取った方がいる」と聞き、早速伺った。受賞されたのは彦根市三津町にお住まいの藤野孝男さんだ。  藤野さんのお宅の玄関に飾られた「それ」が瓢箪だとは、すぐには思い至ることができなかった。確かに瓢箪の形をしているが、四角形や三角形が連続した幾何学模様が、立体的に彫り込まれているように見える... 続きを読む

  • 2015年6月29日

    学習療法という希望の光 まち・文化
    「僕がジョンと呼ばれるまで」上映会

    上映実行委員会の瀧波信之さん  先日、「僕がジョンと呼ばれるまで」という映画の試写会に参加してきた。  「僕がジョンと呼ばれるまで」は、学習療法という日本で開発された脳活性化プログラムを基に、アメリカの介護施設で行われた認知症改善の取り組みを追ったドキュメンタリー映画だ。この4月に発足した滋賀県学習療法実践研... 続きを読む

  • 2015年6月17日

    菅山寺の梵鐘 まち・文化

     青い梅の実る頃、湿った梅林を歩くと僕は決まって菅原道真を思い出す。多分、そんなことしか思い浮かばないのだ。梅干しの種の中にある柔らかな「天神さん」を連想するからだ。子どもの頃、真夏には家の裏に干してある梅干しを食べ、種を金槌で割って天神さんを取りだし、これもまた食べたという経験がある。今思えば賢くなりたいと言う... 続きを読む

  • 2015年5月28日

    千草街道をゆく まち・文化

    千草街道: 近江と伊勢北部を結ぶ鈴鹿山脈越えの街道。「千草越え」ともいう。千種とも書く。 杉峠で撮ることができた久しぶりに全員集合写真  永源寺の大自然と奥深い歴史を再認識することができる、永源寺地区まちづくり協議会主催の「わがまち探訪フィールドワーク千草街道を往く」が4月25日(土)に実施されました... 続きを読む

  • 2015年4月29日

    彦根の物語を紡ぐ「彦根ヒストリア講座」 まち・文化

    彦根古図部分(個人蔵)  「彦根五山を語れ!」というタイトルで始まるセミナーがある。彦根五山? 初めて聞く言葉だ。五山とは、荒神山・大堀山・雨壺山・佐和山・彦根山。街道と共に歴史をひもとけば佐和山城以前の彦根の歴史が浮かび上がるという。  彦根といえば彦根城、江戸時代の城下町、或いは、石田三成と佐和山城に関し... 続きを読む

  • 2015年4月22日

    湖東・湖北ふることふみ8 馬が愛した地・石馬寺 まち・文化

    石馬の池に沈む馬  寒く長い冬が終わり、暖かく色鮮やかな春の空気を感じるとどこかに出かけたくなる。  日本人ほど旅が好きな民族は世界中でも珍しいとされている。「それは江戸時代という長い平和が続いたことで習慣となった」との理由を挙げる研究者もいるが、それ以前から日本人は国の中を歩き回った人物が多く存在した。乗り... 続きを読む