編集部の記事一覧

  • 2019年3月28日
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    半月舎だより 29 まち・文化

    春からはじまる本づくり  誰にでもあることだと思うが、なんでもないやりとりをふと思い出すことがある。店をはじめて最初に迎えた春のこと。「最近お店はどう?」と訊かれたので、「春になって、しぜんとお客さんが増えてきました」と所感を述べた。「そうかあ」とこたえたそのひとは、少し間をおいて思いがけずわらい、「春になって、とい... 続きを読む

  • 2019年2月28日
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    近江の民謡1
    鈴鹿馬子唄 まち・文化

    〜坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土山 アリャ 雨が降る〜  滋賀県は古くから交通の要衝だった。南北を結ぶ道、東西に伸びる道。琵琶湖を囲むように発達した道は、北国街道や中山道、東海道として整えられ、今もその名残を見ることができる。 〝馬子〟とは、人や荷物を馬の背に乗せて運ぶ人の事である。  鈴鹿山脈の南端で滋賀県と三... 続きを読む

  • 2019年2月25日

    半月舎だより 28 まち・文化

    まちの定点観測者  親族があるわけでもなく、そういう意味では縁もゆかりもない彦根にどうして店を構えているのかと尋ねられることがある。高校卒業後、彦根にある大学に進学して、気に入ったのでそのままこのまちに住みついています。そう答えれば、大方納得してもらえる。そう答えながら思い浮かべているのは、まちの風景よりも、こ... 続きを読む

  • 2019年1月31日

    カロム ミニ・スリム登場 まち・文化

    一番上がカロム ミニ・スリム。  カロムは滋賀県の北東部で明治時代中頃から遊び継がれてきた伝統遊具だ。四隅にポケット(穴)がある正方形の盤上で、扁平な円筒形の玉を指で弾きながら行うビリヤードに似たボードゲームである。キャロム、カランボ、カロン、康楽球(カーロンチュー)など呼び方やルール、盤のデザインは少しずつ... 続きを読む

  • 2019年1月28日
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    半月舎だより 27 まち・文化

    冬眠するお店たち  年が明けた。どうしてか今年は年末年始という感覚がいつもに増してうすく、ぼんやり過ごした。  「一年の目標は100ほど書き出すとよい。誓いをひとつにしてしまうと果たせなかったときに痛手だが、100も挙げればいくつかは果たせる」という知人のことばに感銘を受けた。先日から、目標らしきことを思いつくたびに... 続きを読む

  • 2019年1月4日

    半月舎だより 26 まち・文化

    絵のある日々  秋から冬にかけてのふた月ほど、半月舎の壁に絵のある日々を過ごした。10月なかばから11月初旬にかけてはマメイケダさんの個展「彦根の飲食店」、12月初旬からなかばにかけては後藤美月さんの絵本「おなみだぽいぽい」原画展と、店で立て続けに絵の展覧会をひらいたためだ。出舎し、店のシャッターを... 続きを読む

  • 2018年11月26日

    半月舎だより 25 まち・文化

    3つの本屋の「おなみだぽいぽい」  2016年から、滋賀県立大学教授の細馬宏通さんをお迎えし、「かえるの学校」というシリーズ名で、音楽やマンガなどの講座をさせてもらってきた。年ごとにテーマを決め、半月舎で隔月開講してきたが、今年は絵本をテーマに、近所のカフェ・朴さんで4回開いた。  絵本というと、「名作」とい... 続きを読む

  • 2018年10月31日

    半月舎だより 24 まち・文化

    かたよった彦根案内  7年前、半月舎の開店に先んじてはじめた一箱古本市「ひこねウモレボン市」。今年で8回目を迎えた今回はお天気もよく、たくさんの方がお越しくださった。なにをもって催しを「成功」というのかいまだにわからないが、今回50を超えた出店者さんの多くが、「また来年」と言ってくださったことに、ひとまずほっと... 続きを読む

  • 2018年10月29日

    佐野史郎さんが再びやってくる! まち・文化

    2017年「小泉八雲 朗読の夕べ in 彦根」(写真 彦根商工会議所提供)  昨年3月、「失われることのない永遠の魂の故郷 望郷」と題し、「小泉八雲  朗読の夕べ in 彦根」が佐和山の麓、清凉寺で行われた。僕は、記事を書いたのを覚えている。佐野史郎さんが、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で太原... 続きを読む

  • 2018年10月4日

    石田三成に、『逢える』 ブックカフェ まち・文化

     米原市朝日の観音寺は、秀吉が初めて城主になった横山城の麓にあり、三成が生まれた石田からもほど近い。三成の父・正継が地元の土豪として観音寺の「旦那職(だんなしき)」だったことからも、境内は三成の幼い頃の遊び場だったことが想像できます。秀吉との出逢いの逸話「三献茶」の舞台となったのが、この観音寺だろうと先行書が記す... 続きを読む

  • 2018年10月1日

    半月舎だより 23 まち・文化

    本屋らしくなる  8月、前半のお盆休みと中盤の出店期間を経て、後半も店を休んだ。秋で開店七年を迎える店内は、買取したまま棚に入れることができない本で埋め尽くされてにっちもさっちもいかなくなっており、ここらで大掛かりに整理しなくてはならない、とかねがね思っていた。8月後半は、店舗改装のためにお休みをいただいたので... 続きを読む

  • 2018年9月28日

    Extravaganzi!! まち・文化

     平出智子(ひらでともこ)さんからスミス記念堂でコンサートをしたいとご連絡をいただいて1年近くになる。  平出さんは、滋賀県東近江市の出身である。近江兄弟社(現・ヴォーリズ学園)中学・高校を経て、エリザベト音楽大学パイプオルガンコースを卒業。しばらく音楽活動から遠ざかっていたが、2008年渡仏。古楽部門に定評の... 続きを読む

  • 2018年9月12日

    湖東湖北 ふることふみ48
    天誅組の変 まち・文化

    櫻井寺(奈良県五條市須恵1-3-26) 天誅組本陣跡の碑  桜田門外の変の2年後に幕府内の政変から彦根でも政変が起こり尊王攘夷派の岡本半介が実権を握った。これにより直弼に近かった家老は失脚し、長野主膳と宇津木六之丞は斬首される。しかし幕府は桜田門外の後に直弼生存という虚偽の届けを提出した彦根藩に10万石減封と... 続きを読む

  • 2018年9月3日
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    半月舎だより 22 まち・文化

    夏の野望  8月16日の朝、前日おそくまでかかって箱詰めした本を車に積んで、京都に向かった。めざすは四条河原町にあるデパート「マルイ」。マルイエントランスで開催された若手古本屋8店舗による4日間の催し「京都マルイ 夏の古本市」に、本を納め、一日店番をするためだった。  開店前のデパートで、「催事用ワゴン」という台に本... 続きを読む

  • 2018年7月31日

    半月舎だより 21 まち・文化

    夏の野望  こんなに暑いのだから、できれば外に出ずに、店のなかで涼しい空気に包まれて過ごしたい。本来なら、店の帳場に陣取って、引き取った本のそうじや値つけ、読書に勤しみたいところだ。しかし夏はイベントも多く、基本的に仕事を断らないという姿勢でお声かけを受け続けていたら、とても忙しくなってきてしまい、驚いている。... 続きを読む

  • 2018年6月25日

    半月舎だより 20 まち・文化

    まだ見ぬ「バンコクナイツ」  小さくとも濃厚なラインナップの映画をかけてくれる映画館がまちにほしい、というのは、ずいぶん前から思っていたことのひとつだ。せめて、地方では鑑賞が難しい映画を、少しずつでも自主上映できないか、ということも、頭の片隅であたためてきたことだった。そんなささやかな思いつきの一端が、今月末3... 続きを読む

  • 2018年6月4日

    半月舎だより 19 まち・文化

    絵本をめくる、時間が流れる  一昨年から、半月舎で「かえる先生」こと細馬宏通さんのシリーズ講座「かえるの学校」を開いている。滋賀県立大学の教授で人間行動学を専門とする細馬さんは、音楽・マンガ・映画などのさまざまなジャンルに通じており、その分析的な視点から読み解いてもらうと、知っているつもりになっていた作品や作家... 続きを読む