フジタ天六ゲーム
長浜市木之本町黒田の藤田長蔵さん(79)が新しいサイコロゲームを考案した。「フジタ天六ゲーム」という。今年正月、ビデオゲームばかりしている孫に「何かほかの遊びもしたら」と世話をやいたら、「何か考えて」と言われ生まれたのがこのゲームだ。試行錯誤に半年、7月に完成した。
ルールは至極簡単である。4・5センチ角のオリジナルのサイコロを2個使い、1メートル離れた90センチ四方の対戦ステージ(枠内)に5回投げて、出た目の合計点を競う。枠内に入らなかった場合は無効となりカウントしない。室内では、対戦ステージに風呂敷を使うと便利だ。
サイコロの1つは「7から10の4面と考案者と製造者を記した2面(5点と数える)」、これを「天」サイコロという。もう片方は「六」サイコロ、「1から6」の目の普通のサイコロだ。故に、考案者の名前「フジタ」を冠にした「天六ゲーム」なのだ。
藤田さん宅に取材に訪れたとき試作品をいただいた。編集部で実際に風呂敷を敷いてゲームをしてみた。実に面白いのである。そして、難しい!
サイコロの大きさ、90センチ四方の対戦ステージ、1メートル離れたところから投げる、その大きさと距離が絶妙なのだ。対戦ステージにサイコロを外さずに入れることがなかなかできない。藤田さんは「孫や老人会の方々にも楽しいと好評です」とおっしゃっていた。納得である。
更に、編集部には7月から猫がいるので、アクシデントも起こる。僕らは、猫がサイコロを場外に出した場合は自然現象と考え、1回と数えることにした。猫を味方に付けた方が有利となり面白さ倍増である。
風呂敷のサイズを変えたり、三角形にしたりと「フジタ天六ゲーム」を楽しんだが、「更に、発展させることができる」という話になった。「ダーツのような点数の数え方はどうだろう」というのだ。ダーツでいう301や501である。予め決めておいた数ピッタリで終わらせるわけだ。31でやってみたが、勝負にならなかった。足し算と引き算の訓練にもなりいいかなと思ったが、ピッタリで終わらせるのは神業、難しすぎるのである。
「フジタ天六ゲーム」は自分たちで工夫して遊ぶことができるというところも魅力的なのである。香りの良いヒノキやヒバで作ったサイコロ1セット(2個入り)1,680円。お問い合わせは、090-2046-5356(藤田さん)まで。
【編集部】