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編集部の記事一覧

  • 2012年8月29日

    受け継ぐということ——湯葉 お店

    湯葉を竹筒に巻き付けた「飛志貴湯葉 」  豆乳にニガリ等の凝固剤を入れて固めてできたものが豆腐で、豆乳を加熱し表面に張った皮膜が湯葉である。精進料理の食材として発達し、優れた栄養価を誇る食品だ。  彦根市芹橋一丁目にある「湯葉製造司 大半」の創業は、今から120年ほど遡り明治という時代である。ご主人の梶田正喜... 続きを読む

  • 2012年8月28日

    夏の終わり…… まち・文化

     昔、地蔵盆が始まると、夏休みが終わる気配に気持ちが寂しくなった。最近は、鳥人間コンテストで夏が始まり、24時間テレビ「愛は地球を救う」で夏が終わる。  8月18日土曜日、彦根ビバシティ・センタープラザで、24時間テレビ協賛「草の根チャリティー in 彦根」というイベントが、読売新聞湖北ブロックの主催で行われた。... 続きを読む

  • 2012年8月2日

    探究心が生んだ珠玉のラーメン お店
    麺屋 半蔵

    屋台をイメージした店内  国道8号線、愛荘町長野北の交差点にある「麺屋 半蔵」は、昨年の5月にオープンしたラーメン店だ。先日の第2回彦根ラーメングランプリでは、「たたき背脂らあめん」で見事準優勝に輝いた。  店主の望月崇司さん(36)は探究心の塊のような人だ。チェーン系飲食店の店長を経てラーメン店を開くことを... 続きを読む

  • 2012年6月27日

    一杯のラーメンに命を賭ける お店
    ラーメン笑福

    代表の神野圭司さん  化学調味料を使用しないことをラーメン業界では「無化調」と呼ぶらしい。  その無化調に挑み続けているのが、長浜バイオ大学前にあるラーメン笑福だ。先日の第2回彦根ラーメングランプリでは「無添加とんこつラーメン」が実行委員長特別賞を受賞、同業者からも「無化調でここまでの味が引き出せるとは」と、... 続きを読む

  • 2012年6月11日

    オトズレ ひと
    画家 杉尾信子さん

     『移ろいゆく自然、身の周りの日常……感じた風景が織り成す音に寄り添い、画面に切り取りました。』杉尾信子さんからエキジビションのご案内をいただいた。杉尾さんは1977年、大阪市で生まれた。滋賀県立大学卒業後、京都造形芸術大学に入学。現在、彦根市在住。大阪や名古屋で個展を開き、2011年には東近江市のファブリカ村で... 続きを読む

  • 2012年5月30日

    ラーメングランプリ顛末記 まち・文化

     ラーメンというものは、なぜこれほどまでに人を魅了するのか。  第2回彦根ラーメングランプリが、5月19日・20日の2日間に渡ってビバシティ彦根の駐車場で開催された。彦根周辺の飲食店12店舗が、「初夏」をテーマに創作ラーメンの味を競うという催しだ。「初夏」というテーマにふさわしくすっきりと晴れた空の下、初日で50... 続きを読む

  • 2012年5月16日

    彦根とラーメンのおいしい関係 まち・文化
    第2回彦根ラーメングランプリ開催

     おいしいラーメンとは一体何なのか。最近、ラーメンのことばかり考えている。  僕の生まれた広島県東部では、ラーメンといえば尾道ラーメンである。鶏ガラでとった澄んだ醤油スープに豚の背脂が浮かび、麺は中細のストレートというのが基本だ。「尾道ラーメン」という呼び名は最近になって広まったもので、地元では一般的に中華そばと... 続きを読む

  • 2012年4月9日

    3.11 東北にろうそくのあかりとともに流れた時間 まち・文化

     今年の3月11日を、滋賀県立大学の学生6名は宮城県南三陸町歌津田の浦の小さな漁港で迎えた。  昨年8月、建築を学ぶ学生たちが、被災した漁港に漁師さんたちの休憩や作業に使う番屋を建てたことがきっかけだった。以来毎月、先生や学生数名が田の浦へ通っている。 秋からは、漁業復興までの間浜の女性たちに仕事をと、学生と田の... 続きを読む

  • 2012年2月15日

    ほたてあかりで広がるつながりの環 まち・文化

     宮城県本吉郡南三陸町歌津田の浦地区。昨年、8月に滋賀県立大学の建築科の学生が中心となって番屋(漁師さんの小屋)を建てさせてもらったのをきっかけに、以来、毎月この小さな漁村に通っている。  「漁業復興まで浜の女性に仕事はない。その間、何か皆で集まれる場と仕事をつくれないか。そしてその仕事が少しでもお金になればいい... 続きを読む

  • 2011年12月28日

    ほたてあかりがつなぐ、東北と滋賀 まち・文化

     宮城県本吉郡南三陸町歌津田の浦地区。滋賀県立大学の学生である私たちが、はじめて訪れたのは8月のことだった。以来、毎月2日間ほど田の浦を訪れている。  田の浦は世帯数約100戸、人口約400人の集落。特にホタテ・ホヤ・ワカメの養殖は近辺でも屈指の漁獲高を誇り、17世帯が漁業で生計を立てていた。養殖業は一家総出で行... 続きを読む

  • 2011年11月16日

    ゼロ泊3日カロムな旅 まち・文化

     カロムのこととなると、特別である。10月29日、福島県いわき市いわき中央台公民館で、ハロウィン祭り&カロム大会が行われる。行かなくては……、ゼロ泊3日の無謀な旅に出た。  東北大震災から7ヶ月あまり、そこには、復興を願う人たちがつくりあげた、いわきのカロム盤があった。  「みんなともだちプロ... 続きを読む

  • 2011年10月12日

    満ちても欠けても半月 お店
    半月舎

    半月舎の店内  京町の交差点付近、今でも「浦部薬局」の看板がかかる建物に、「半月舎」というお店がオープンした。古本屋兼デザイン事務所だという。めずらしい組み合わせだが、舎主の上川七菜さんがデザインを、舎員の御子柴泰子さんが古本を担当し、二人で始めた。場所も家賃も二人で半分こするから、「半月舎」とつけたそうだ。... 続きを読む

  • 2011年9月30日

    型紙のアップデート お店
    COMMUNE

    四番町スクエアのCOMMUNE 久米勝智さん COMMUNE店内  彦根・四番町スクエアに「COMMUNE」と看板を掲げたお店がある。COMMUNEは久米勝智さん(34)が2年前に開いた、シャツの工房兼ショップだ。  オリジナルのシャツを選んだり、自分だけのシャツをオーダーしたり、オリジナ... 続きを読む

  • 2011年9月6日

    6年振りにシャグマが揺れた まち・文化

     長浜市余呉町下余呉太鼓踊り(県指定無形文化財)の奉納が、8月21日行われた。6年振りだという。  下余呉には式内社が2社あった。乃彌(のみ)神社と乎彌(おみ)神社で、寛延2年(1749)に合祀(ごうし)され、乎彌神社となった。式内社は、延長5年(927)にまとめられた『延喜式神名帳』に記載され... 続きを読む

  • 2011年7月11日

    東日本大震災の復興を願って…… 明日への扉。天空へ届け、希望の音色♪
    東儀秀樹 東日本大震災復興チャリティーコンサート まち・文化

    東儀秀樹さん  本年3月11日に発生した東日本大震災ではとても多くの尊い命が失われ、今なお被災されて避難生活を余儀なくされている方が多くいらっしゃいます。  関西圏である彦根では被害はほとんどなくテレビでの被災地の映像を見ているだけでしたが、何かしなければという思いは皆さんがお持ちであると思います。私自身も... 続きを読む

  • 2011年5月25日

    経験値とリセット まち・文化

    平成の尼子館で開催された「えびね展」  5月3日。「平成の尼子館」で、尼子地区の住民9人でつくる「尼子えびね愛好会」の、年に一度の披露の場である「えびね展」が開催されていた。今年で16回目となる。  ふわっと華やかな香りが漂い、約300鉢に、朱や黄、オレンジ、紫色…小ぶりの花が枝に鈴なりに咲いていた。  えび... 続きを読む

  • 2011年3月21日

    江展望 2011
    三姉妹の小谷城脱出ルートをたどる —こじき坂の伝承— まち・文化

    谷間のこじき坂  浅井三姉妹が生まれ育った小谷城は織田信長軍の攻撃により落城し、浅井長政は城内で自刃、長政の妻市と三姉妹は城外へ逃れた。母子の行き先には諸説あり、信長の居城・岐阜城とも、信長の弟の居城があった伊勢だともいわれている。近江には、三姉妹は旧浅井町平塚の実宰院(当時は実宰庵)にかくまわれたという説が... 続きを読む