探究心が生んだ珠玉のラーメン

麺屋 半蔵

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 愛荘町 2012年8月2日更新

屋台をイメージした店内

 国道8号線、愛荘町長野北の交差点にある「麺屋 半蔵」は、昨年の5月にオープンしたラーメン店だ。先日の第2回彦根ラーメングランプリでは、「たたき背脂らあめん」で見事準優勝に輝いた。
 店主の望月崇司さん(36)は探究心の塊のような人だ。チェーン系飲食店の店長を経てラーメン店を開くことを決意、それから5年間全国各地でラーメンの修業を積んだ。まずは滋賀県の大手ラーメン店で基礎を学び、その後、ラーメン激戦区の関東へ。東京でとんこつ、千葉では味噌、さらに九州で再びとんこつを学び、修業の合間には有名店を食べ歩いた。

店主の望月崇司さん

 「妥協はしたくなかったので、とにかく納得いくまで学びたいと思って修業しました」と望月さんは話す。
 店内は屋台をイメージしたつくりになっていて、低いカウンターからは厨房の中がよく見える。これは、お客さんとの会話を大事にしたいという望月さんの思いからだ。厨房器具はピカピカに手入れされていて実に気持ちがいい。
 席に着くと氷の入ったグラスが出てくる。テーブルにはジャスミン茶と水のピッチャーが置いてあって、好きなほうを自分で注いで飲めるようになっている。メニューは、人気のつけめんが5種類、ラーメンは、とんこつ、醤油、塩、味噌、更にたたき背脂とバリエーション豊かだ。麺もスープに合わせて、とんこつ用の細麺、醤油用の中細麺、つけめん・味噌用の太麺の3種類を使い分けている。

たたき背脂らあめん

 今回はもちろん、たたき背脂らあめんをいただく。いわゆる「二郎インスパイア」で、鶏ガラ醤油系のスープには背脂が浮かび、太麺にキャベツともやしの山盛りトッピング。アクセントに一味が振ってある。汗をだらだら流しながら一気に食べた。背脂たっぷりでニンニクの効いたスープにはもう病みつきである。
 「トータルバランスでお客さんに満足してもらえる一杯を提供したい」と語る望月さん。ラーメンの味にこだわるのは当然のことながら、店内の雰囲気や清潔感など細かい気配りを大事にしているという。望月さんの探究心はこんなところにも表れている。 僕も望月さんを見習ってラーメンのさらなる探究に邁進したいと思う。そのためにはまず、半蔵の全メニューの制覇からはじめなければならない。

 

らあめん つけめん 麺屋 半蔵

滋賀県愛知郡愛荘町長野318-2 / TEL: 0749-42-7007
営業時間 11:00〜15:00 / 17:00〜24:00
定休日 月曜日

たたき背脂らあめん 880円、らあめん 680円、かつお醤油らあめん730円、味噌らあめん 800円、つけめん 各種800円など。

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

編集部

DADA Journal 内の関連記事
スポンサーリンク