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小太郎の記事一覧

  • 2012年4月13日

    庭に箒もあてず、樹に木鋏を入れることもせず…… まち・文化

    五老井の句碑  「五老井」は森川許六の号である。井戸の名前ではない。一般的に「許六」は「きょろく」というが、彦根では「きょりく」と発音するらしい……。  許六は、明暦2年(1656)8月14日の生まれ。本名を森川百仲といい、禄高300石。通称を五助、五老井・菊阿佛・無々居士を号した彦根藩士である。代々、武術指南... 続きを読む

  • 2012年3月26日

    木ノ前道 まち・文化

     甲良町小川原、一本の道の名前が「木ノ前道」だと知った。僕にとっては凄いとこだった。「木ノ前道なのに木が無い」のも気になるが、話は地蔵に関係している。  木之本には「木之本地蔵」多賀町富之尾には「木中地蔵」というお地蔵様がおられる。木の「本」「中」とあるならば「先」があっても不思議ではないと思っていた。実際... 続きを読む

  • 2012年3月2日

    3.11 つながろう東北へ ひこね まち・文化

     今、世界中の人々が3月11日に向けて、それぞれの思いをそれぞれのやり方で、東北へ届けようとしている。 「3.11つながろう東北へ」もそのひとつだ。既に、彦根市民会館ギャラリーでは、日本経済新聞社の協力で『東日本大震災写真ギャラリー「記憶」2011.3.11PM2:46』が開催され、日本経済新聞社編集局写真部記者が... 続きを読む

  • 2012年2月27日
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    正反対の勘違い まち・文化

     最近は、ツイッターやらフェイスブックやらで、わらわしている。「あたふた」ではなく、「わらわら」である。友人は絶対にツイッターやらフェイスブックをしないと固い決心をしている。それもまた良い選択であると僕は思っている。タイムラインを流れるつぶやきに酔うこともなく、一人はひとりの思考のまま眠りに落ちる……。  先日、タイム... 続きを読む

  • 2012年2月13日
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    かつての道草 まち・文化

     骨が冷えるほど寒い日に、茫然と濠端にいたらしい……。ほんの数分だったと思うが、僕にも雪が積もっていた。こんな速度で積もる雪に驚いた。この驚きが嬉しく、そして、怖くなった。雪に魅せられてはいけない。雪女に出会うのは多分こういうことなのだろう。ふわりと降る雪も美しいが、この間の雪は僕にはどうも特別だったように思う。  か... 続きを読む

  • 2012年2月10日

    ビー玉一個、猫の足跡 まち・文化

    旧川原町郵便局舎  彦根・花しょうぶ通り商店街の一画に昭和レトロな雰囲気を漂わせるかつて郵便局だった建物がある。大正期に建造された旧川原町郵便局舎は、昭和9年に正面部分が洋風に改造された。内部は1階前面の営業室だけが洋風で、他の部屋は和風となっている。伝統的な町家の中に洋風意匠が拡がっていく過程を示すものとし... 続きを読む

  • 2012年1月11日

    初詣は、高宮宿・一の鳥居で まち・文化

    写真1 2006年8月1日撮影 写真2 2012年1月4日撮影 写真3 賽銭箱  中山道高宮宿に大鳥居がある。交差点の名前も「高宮鳥居前」で、とても判りやすい。ただ、いつもここを車で通る時には、ここからは多賀大社の神域、いいのかなぁと少し気になったりするのだ。鳥居の起源は明らかではないが、... 続きを読む

  • 2012年1月8日
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    ビー玉の向こう側 まち・文化

     新しい年だ。今年もよろしくお願いいたしますと、新年の挨拶をしてはいるが、毎年のように「おめでとうございます」というのは、誰もかれも様子が違っているような気がする。漠然と、この国の未来に何かしらの不安を抱えているのだろう。正月に書くはずのビー玉の記事を断念した。半透明なビー玉を通して見る向こう側の世界が僕には想像し難か... 続きを読む

  • 2011年11月27日

    Don’t think of something….., just FEEL IT! まち・文化
    彦根ゴーストツアー「黒い烏の章」 見えないものを見ることができるかもしれない旅……

     Don’t think of something ....., just FEEL IT.「彦根ゴーストツアー」のキャッチコピーだ。記憶が正しければ、ニュアンスは違うが……、そのようなことを、映画「スター・ウォーズ」で、若き日のルーク・スカイウォーカーにヨーダが言ったように思う。「考えるな!感じよ!」。  「... 続きを読む

  • 2011年11月3日

    井伊直孝公の歯骨を祀る御廟 まち・文化

    大信寺 直孝公の歯骨を祀る御廟  映画「一命」は彦根藩第2代井伊直孝公の時代の話である。徳川幕府からの信頼も篤く、15万石からスタートした彦根井伊氏は直孝公の代で30万石(城付米五万石)の譜代大名でも有数の大大名となった。映画「一命」の劇中に、鬼の角のような天衝をあしらった兜、甲冑具足まで赤一色に染め上げられ... 続きを読む

  • 2011年10月17日

    偏愛 カロム盤&玉 まち・文化

     僕はカロムを偏愛している。偏愛だから理由は無い。但し、偏愛だからと言ってカロム盤を抱いて眠るようなことはない。ゲームも好きだが、考えるのが面白い。何故、カロムの玉のパッケージが無いのか?(考えても判らないけど考える。)何故、あんなに収納に不便なデザインのままなのか?(これも考えても仕方がないけ... 続きを読む

  • 2011年10月10日

    屋根瓦の意匠 まち・文化

     空の青が美しい……。こんなにもたくさんの青があるんだと、気持ちが喜んでいる。わくわくするというのではないが、キレイ、キレイだ、美しいなぁーと嬉しいのだ。  写真が小さく、判別しにくいと思うが、屋根瓦の意匠を撮ってある。向かって左から、水(波)・花・草の文様だろう。気持ちが動く。  瓦の機能を果たすだけではなく、... 続きを読む

  • 2011年9月14日

    映画「一命」 彦根大ヒットに 命を賭す会 まち・文化

    8月30日の三池崇史監督彦根市表敬訪問  10月15日ロードショーが始まる、映画「一命(いちめい)」は、彦根藩の江戸屋敷が舞台。井伊家第二代直孝公の時代、浪人、津雲半四郎(つくもはんしろう・市川海老蔵)と千々岩求女(ちぢいわもとめ・瑛太)は、豊臣恩顧の大名を排除し、徳川家の支配を強化するという一方的な政治的思惑... 続きを読む

  • 2011年9月12日
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    メダカ、2ヶ月 まち・文化

     メダカの産卵に気づいて、2ヶ月が過ぎる。毎日、卵を採取し、透明なコーヒーカップに入れ、稚魚の出現を待った……。今も産卵は続いている。孵化し、今も成長しているメダカは多分、30〜40匹くらいだと思う。ひょっとすると50匹くらいいるかもしれない。10匹を越えたくらいから、数えるのが面倒になった。名前を付けようと思ったが1... 続きを読む

  • 2011年8月26日

    大洞弁財天の波うさぎ まち・文化

     彦根、佐和山の大洞弁財天(長寿院)は、山門を額縁にして彦根城が美しく見える絶景のポイントとして知られている。本殿は甲良大工による権現造り、「彦根日光」とも呼ばれ、欄間の眠り猫の彫刻も有名だ。  麓からは、急な石段を登り額縁となる山門へ至るのだが、途中でもうひとつの山門をくぐる。噂になることのない山門だが、波うさ... 続きを読む

  • 2011年8月1日

    強く、深く願う…… お店
    串だいにんぐ 華楽

    華楽の店内  串だいにんぐ「華楽」(からく)には、オーナーの杉野実希子さんの深い思いや願いが込められている。オープン間もない店内は、その思いや願いを知る人々からのお祝いの花で溢れ、杉野さんの生き方を祝福しているようだった。  「いつかは串揚げと創作料理のお店をしたいと思ったのは、20年ほど前です。大学生の頃の... 続きを読む

  • 2011年7月26日

    波うさぎ、再び まち・文化

     少し前、編集部に封書が届いた。波うさぎの棟瓦と町史だろうか、コピーが2枚入っていた。東近江市の猪子山『上山天満天神社』に波うさぎ(竹生島文様)があるらしい…。資料をお送りくださったDADAの読者の方、ありがとうございました。  資料の出典は記されていないのだが『旧本社の棟瓦と神輿の四方の台座の所に「なぎさに走る... 続きを読む