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ビー玉の向こう側

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 2012年1月8日更新

 新しい年だ。今年もよろしくお願いいたしますと、新年の挨拶をしてはいるが、毎年のように「おめでとうございます」というのは、誰もかれも様子が違っているような気がする。漠然と、この国の未来に何かしらの不安を抱えているのだろう。正月に書くはずのビー玉の記事を断念した。半透明なビー玉を通して見る向こう側の世界が僕には想像し難かった……。
 しかし、難しかろうがどうであれ、無理矢理にでも思い描かないと駄目なんじゃないかと今は考えている。それが、前へ進むということなんだろうと、これまた漠然とだがそう何処かで考えているので、今年の正月はちょっとしんどい。
 昨年、メダカの孵化に成功して以来、冬になってもまだ産卵が続き、2012年生まれのメダカもいて、小さなプラントは少しずつ領土を広げている。何処かでキリをつけないと、永遠に繰り返すことになると解っていながら、毎日世話をしている。猫も相変わらず、今年18年目をむかえる。
 だから、僕らはビー玉の向こう側を見てしまった以上、全てを了解し、不安など無い振りをしながら堂々と、生きていたいと切実なほど、願うのである。今年も、本当によろしくと……。

小太郎

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