屋根瓦の意匠
空の青が美しい……。こんなにもたくさんの青があるんだと、気持ちが喜んでいる。わくわくするというのではないが、キレイ、キレイだ、美しいなぁーと嬉しいのだ。
写真が小さく、判別しにくいと思うが、屋根瓦の意匠を撮ってある。向かって左から、水(波)・花・草の文様だろう。気持ちが動く。
瓦の機能を果たすだけではなく、また、その家のアイデンティティーが刻まれているわけでもない。また、水の文様だけが並んでいるのでもなく、水・花・草と連続する。施主の意図は想像するしかないが、実にお洒落だ。
「物言えば唇寒し秋の風」は、芭蕉の句だ。
世間さまから遠く、空を見上げ、独り遊ぶのがよい。それだけでもう十分嬉しいのである。
【小太郎】