映画「一命」 彦根大ヒットに 命を賭す会

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 彦根市 2011年9月14日更新

8月30日の三池崇史監督彦根市表敬訪問

 10月15日ロードショーが始まる、映画「一命(いちめい)」は、彦根藩の江戸屋敷が舞台。井伊家第二代直孝公の時代、浪人、津雲半四郎(つくもはんしろう・市川海老蔵)と千々岩求女(ちぢいわもとめ・瑛太)は、豊臣恩顧の大名を排除し、徳川家の支配を強化するという一方的な政治的思惑のために潰されていった元芸州広島・福島家家臣である。貧しいながらも、愛する人との生活を願い、支え合い毎日を懸命に気高く暮らしている。井伊家家老斎藤勘解由(さいとうかげゆ)を演じるのは役所広司。井伊家は武門の誉れであり、狂言切腹に厳しい処断で臨む。ストーリーは他に譲るが、自分の信じる「正しい」生き方を貫くサムライたちが描かれている。「何が善で、何が悪」なのか……。貧困、格差、政治、権力……、津雲半四郎はその現状を一命を懸けて問う。

ひこにゃん、井伊直岳氏、三池崇史氏、獅山向洋彦根市長

 8月30日、三池崇史監督が彦根市を表敬訪問、9月6日には彦根ビバシティシネマで映画「一命」の特別試写会(2D)が行われた。これに呼応するように『映画「一命」彦根大ヒットに一命を賭す会』が動いている。この会は『彦根を映画で盛り上げる会』の現在のミッションであるという。
 「2007年『国宝・彦根城築城400年祭』以来、彦根のまちの可能性を信じ数々の市民団体が立ち上がり、活発な活動が行われています。私たち『彦根を映画で盛り上げる会』は、将来、彦根オールロケの映画が世界で放映されること(映画撮影誘致)を夢見、活動を始めました」という(問い合わせなどは、facebook「彦根を映画で盛り上げる会」)。
 第64回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品の「一命」を彦根でできるだけ多くの人に観ていただきたいと、10月8日午後7時から(午後6時30分開場)スミス記念堂で『第2回「一命」ワークショップ 』を計画している。テーマは『映画「一命」とその時代』講師は彦根井伊家第18代当主井伊直岳氏(彦根城博物館館長)。
 『一命を賭す会』と少し怖い名だが、第1回のワークショップは9月中に計画中だというところも、この会の面白いところである。これから映画「一命」がどんなふうに盛り上がっていくのか楽しみである。

 

小太郎

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