小太郎の記事一覧

  • 2019年4月17日

    化燈籠 まち・文化

    天明神社境内(犬上郡豊郷町雨降野)  春、花粉症である。突然に症状が現れ、重要な局面で鼻水とくしゃみに悩まされている。しかし、もろともせずに出かけるくらいでなくては、お日様に申しわけない。何の目的も持たず、ふらりと独りで出かけるのがいい。どうなるかわからない贅沢な旅がいい。  先日も配達途中のことだ。普段は、... 続きを読む

  • 2019年4月5日

    くくり猿と厄除け!! まち・文化

     2年ほど前になる。宗安寺(彦根市本町)の厄除庚申尊について書いた。  「庚申尊は青面金剛という仏教の守護神で、江戸時代、庚申の夜に青面金剛神をまつって徹夜する庚申待が盛んに行われたので、庚申さまという。  宗安寺の庚申尊は、元文5年(1740)尾張東照宮別当の導師により開眼され、彦根寶珠院に安置されていたが、明... 続きを読む

  • 2018年11月9日

    ベニチャワンタケ まち・文化

     雨が降った日、濃い金木犀の香りがした。今年はその一日だけの経験だった。外に出ていない証拠のようなものかもしれない。二週連続で大きな台風がやってきたせいかもしれない。城山の木々が倒れ、神社の神木も痛々しいままだ。佐和山にも登った。ベニチャワンタケが妙に目に付いた(ベニチャワンタケモドキかもしれない)。枯れ枝のその... 続きを読む

  • 2018年10月17日

    「懐かしい風景」という情報 まち・文化

     もう随分と長くこの仕事をしているので、いろんな場所に行ったし調べたりもしたが、未だに新しい発見ばかりである。世界の変化に追いついていないということもある。或いは、知識が深くなり、基礎データが増えて、世界が異なって見えてくるということもあるのかもしれない。視線の位置が変わったり、体調によっては空気の色まで変化した... 続きを読む

  • 2018年8月27日

    多賀座 600年目の邂逅 まち・文化

     8月19日、京都市伏見区の御香宮神社 能舞台で200人を越える観客に見守られ、「近江猿楽多賀座」(以下多賀座)の奉納公演が行われた。  『看聞御記』の応永25年(1418)の記述に、「九月十日法安寺猿楽見物の事。男共令見物。近江猿楽未満寺云々。御香宮猿楽同前」とある。法安寺・御香宮で近江猿楽未満寺座(以下みまじ... 続きを読む

  • 2018年7月24日

    西明寺「はさみ石」 まち・文化

     平成3年のことだから1991年、僕は『湖国百選 石 / 岩』(企画・発行 滋賀県(企画部地域振興室)/ 編集(財)滋賀総合研究所)という書籍の取材をしていた。編集協力という形で20ヶ所ほどを担当した。懐かしい思い出である。このとき僕は、「西明寺の石」について記事を書いている。その中に「はさみ石」の記述がある。 ... 続きを読む

  • 2018年7月6日

    がま仙人との出会いは水無月に まち・文化

    宗安寺(彦根市)劉海蟾(りゅうかいせん) 仙人は人気なのだろう。鳥山明の漫画『ドラゴンボール』の亀仙人は、武天老師と呼ばれる武術の達人で、「かめはめ波」を編み出した人物。亀仙人のライバルは鶴仙人。『封神演義』(ほうしんえんぎ)は文字通り中国の古典『封神演義』を元にしているし、『ナルト疾風伝』の仙術や仙人モードはあ... 続きを読む

  • 2018年6月24日

    「ときはばし」のこと まち・文化

     僕は、毎月第4月曜日の午後3時過ぎからKBSラジオでファミリーレストランさんと10分ほどお話をさせていただく機会に恵まれている。大抵はDADAの掲載記事からピックアップしている。イジられることも多いが、月に一度、異なる世界の方と話ができる大切な楽しいひとときだ。既に、ご存知の方も多いかもしれない。  5月... 続きを読む

  • 2018年4月2日

    御鏡餅 まち・文化
    オコナイ(木之本町古橋)

     「オコナイ」は少し前までは当たり前に行われていた祭礼で、現代社会が失ってしまった何かしらの欠片があることを感じる。過去より受け継いだ文化の最後の砦であるような気もする。オコナイをカタカナで書くのは「行」「神事」「お講内」など地域によって様々な表記があるからだという。  古橋のオコナイについては今号4頁で『山内さ... 続きを読む

  • 2018年2月9日

    明治維新150年 其の一 まち・文化

    天寧寺の大東義徹顕彰碑の書は日下部鳴鶴が揮毫。鳴鶴は彦根藩士であり明治の三筆、近代書道の確立者の一人である。  かつてDADAジャーナルでは湖東・湖北に遺る近代化遺産を記してきた。文化庁によると、近代化遺産とは、「幕末から第2次世界大戦期までの間に建設され、我が国の近代化に貢献した産業・交通・土木に係る建造物... 続きを読む

  • 2017年11月30日

    城下町の稲荷社 なぞの言葉「せんぎょう」? まち・文化

     中山道高宮宿、犬上川沿いに「豊勝稲荷」がある。宿場町の稲荷で、11月5日に大祭があるというので出かけた(11月と2月の第一日曜日が大祭)。明治初期、個人の家で祀っていた稲荷を「門口」の字で世話をするようになったのだという。立派で大きな稲荷である。この稲荷を個人宅で祀っていたのだから、高宮の繁栄ぶりがうかが... 続きを読む

  • 2017年11月14日

    城下町の稲荷神社 2 まち・文化

    瘡守稲荷神社(彦根市馬場1丁目)  唐突だが、今、僕は稲荷神社が面白い(のではないか)と思っている!! 稲荷神社は「商売繁盛の神様」のイメージが強いが、彦根城下の稲荷はどうも違っているぞ……、という話である。  前回、「彦根の瘡守稲荷(かさもりいなり)は、井伊直政が上野国箕輪に居た頃、常陸の国の笠間稲荷社(茨... 続きを読む

  • 2017年10月10日

    城下町の稲荷神社 まち・文化

    長林稲荷大明神(彦根・清凉寺) 長林稲荷大明神(彦根・清凉寺)  唐突だが、今、僕は稲荷神社が面白い(のではないか)と思っている!!。  彦根の街を自転車で走る機会があって、夏が逝く流れる景色を視野の端で捉えながら……突き進んでいた。ふらふらではなく、久し振りの自転車が気持ち良くて、一心不乱にペダル... 続きを読む

  • 2017年9月4日

    目指せ!! 彦根梨の樹オーナー まち・文化

    彦根梨のこと  「ひこね梨さんぽ2017」というイベントが8月20日(日)から始まっている(9月10日まで)。彦根梨を使い工夫を凝らしたオリジナルメニューの食べ歩きラリーを楽しむことができる。参加店は彦根市内のレストランや菓子店など40店舗。食べ歩きラリーでは、抽選で彦根梨の樹オーナーの権利や、彦根梨加工品詰め... 続きを読む

  • 2017年8月25日
    No Image

    酒呑童子は伊吹弥三郎の息子? まち・文化

     前号で「柏原宿 金太郎の謎!?」の記事を書いた。その最後に「実に面白いのは大江山の酒呑童子の出生について、近江国(滋賀県)伊吹山、井口とする説があるのだ。酒呑童子の出生については、次回報告する」と書いてしまったので、福知山市にある大江山の「日本の鬼の交流博物館」に行ってきた。展示のキャプションを読み、資料もいくつか手... 続きを読む

  • 2017年7月31日

    美容師は天職かもしれない お店
    美容室 KOUge

     「美容室KOUge」が7月21日オープンした。DADAジャーナルに毎回クーポン広告を掲載していただいている「カフェレストKOUge」と何か関係があるのかと思っていたら、美容室はカフェレストのオーナーの三女髙下範子さんのお店だった。  範子さんは、高校へ入学する頃から「手に職をつける」ことを考えていた... 続きを読む

  • 2017年7月6日

    柏原宿 金太郎の謎!? まち・文化

     中山道醒ヶ井宿の地蔵川沿いにある日本料理 「本陣樋口山」は、年に幾度か思いだし、実際には一度か二度、理由をつけて食べに行く、僕にとっては特別な場所である。本陣と冠が付いているだけあって歴史も古い……と、本来ならば「本陣樋口山」の記事になるはずだったが、今回は樋口山の玄関に飾られた一枚の浮世絵の話である。写真がそ... 続きを読む