小太郎の記事一覧

  • 2021年9月1日

    旅館の玄関が食事処に! お店
    清瀧旅館

     彦根の芹川沿い、袋町にある清瀧旅館7代目の中溝雅士さん(56)とはすいぶん長いつきあいである。編集部事務所の引き戸が突然開いて「入りま〜す」、或いは「あがりま〜す」と声がして、2階へ続く階段をのぼってくる。声の調子や足音で中溝さんの調子がわかる。大抵はちょっとした手土産を持参。電話ですみそうな用件のあと、その... 続きを読む

  • 2021年7月28日

    カミロボ再び! まち・文化
    400体の作品が集結

     懐かしい人からメールが届いた。「8月に故郷の滋賀で初めての作品展をすることになったので、お知らせのメールをさせていただきました。場所は愛荘町の愛知川びんてまりの館です」。「カミロボ」の安居智博さんだった。子どもの頃から紙と針金による紙工作「カミロボ」を作り続け、その数は600体以上。現在は作品発表と共に、 フ... 続きを読む

  • 2021年6月30日

    御幸橋と無賃橋 まち・文化

    明治24年の御幸橋(画像提供:土木学会附属土木図書館)撮影時期:明治24年(1891)10月撮影  5月、愛荘町立歴史文化博物館の展示が面白いと書いた。6月、博物館から7月の夏季特別展「愛智河架橋略史—無賃橋と御幸橋—」の案内が届いた。愛知川無賃橋190年・御幸橋架替60年記念、愛荘むら芝居「愛智河架橋」連携... 続きを読む

  • 2021年6月11日

    「花結び」の展示が面白い! まち・文化

     愛荘町の歴史文化博物館の展示が面白い。6月2日からは紐を結んで花や動物など、様々な形を表現する伝統的な飾り結びの技法「花結び」の展示が行われる。  展示資料によると、「花結び」は仏前を飾る荘厳具として発展し、平安時代には教養として学ばれていた。戦国時代には、 「一服盛る」の言葉通り、茶への毒物混入による暗殺の... 続きを読む

  • 2021年5月26日

    伝説には根拠がある まち・文化

    青龍山頂上から。正面が荒神山。写真右は木々に阻まれ、金亀山(彦根山)が見えない。  5月4日、草花や木々の芽吹きを観察する野草ツアーに参加し、標高333メートルの新緑の青龍山に登った。東京タワーと同じ高さだという。野草ツアーの主催は官民がタッグを組み地域の魅力を発信する「YOBISHI(よびし)プロジェクト」... 続きを読む

  • 2021年5月19日

    大蔵省用地の石碑 まち・文化

     僕は大人になってからほとんどテレビを観ない人間になった。毎週同じ時間にテレビの前に座わり連続ものを観るなど到底叶わない。  だが今年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」は、渋沢栄一が主人公である。観なくてはならないと思った。全て観ようと僕が決心したというのは青天の霹靂のようなものである。  今年に限って観る気にな... 続きを読む

  • 2021年4月30日

    Fox Hole(狐の穴) まち・文化

    城山稲荷神社のFox Hole(松江市殿町449-2)小泉八雲もこのFox Holeを見たに違いない。  「狐の穴」について書いたのは2017年だったと思う。稲荷の社の裏に狐が出入りできる穴があいているのだ。  小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)はおおよそ100年前にこのことに気づいた。『新編 日本の面影Ⅱ』(... 続きを読む

  • 2021年4月26日
    No Image

    暮らしの中に生きていた「おまじない」 まち・文化

      新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。もやもやとしたものが気持ちのなかにある。これが不安というものだろう。もやもやの密度が濃くなり我慢していると、圧縮されてギャーっと爆発して吐き出すことになる。  お守りやまじないは不安を和らげる速攻性のアイテムである。僕は未だにお守りを首からさげているし、いくつかの真言も覚え... 続きを読む

  • 2021年3月31日
    No Image

    マラリア撲滅とコロナ禍 まち・文化

     コロナ禍の二度目の春である。  2016年、「彦根・昭和新道 マラリア撲滅と彦根城外堀」という記事を書いたことを思い出した。  日本に古くから存在する「土着マラリア」は、別名を「おこり」という。高熱、吐き気などの症状が現れ、死にいたることもある伝染病だ。シナハマダラカがマラリア原虫を人の血液に媒介する。  彦根銀座か... 続きを読む

  • 2021年1月24日
    No Image

    一日の計は晨にあり まち・文化

     正月は新しいスタートをきる。一年の計は元旦にあり、初詣で氏神様に約束する。もちろん、見返りのお願いも忘れない。  ところが、2021年、時間はリセットされずコロナ禍が続いている。悩み、嘆き、愚痴ったとしても何も解決するものでもない。淡々と日常を積み上げるしかないと思っている。  「一日の計は晨にあり」。一日は「イチジ... 続きを読む

  • 2021年1月4日
    No Image

    渋沢栄一と大東義徹 まち・文化

     2021年NHK大河ドラマは「青天を衝け」、主人公は「渋沢栄一」。2024年に新1万円札の顔となる人物でもある。   「事業が正業であるならば公益と私益とは一致し、商人を国家を裕福にする実業家と位置づけ、企業の目的が利潤の追求にあるとしても、その根底には道徳が必要であり、国ないしは人類全体の繁栄に対して責任... 続きを読む

  • 2020年12月3日
    No Image

    システマチックに失われていくもの まち・文化

     11月17日、新型コロナウイルス感染症の県内警戒レベルが「ステージ2(注意ステージ)」になった。緊急事態宣言以来、会議も時間から時間までインターネット経由で行われ、人との直接的な接触が制限されている。  にもかかわらず、最近はリアルにたくさんの人とすれ違うようになった。実際、「Go To〜」で観光に関係する場所は人が... 続きを読む

  • 2020年10月8日
    No Image

    近江の乳 まち・文化

     コロナ禍で自由に使える時間が増えたが、夏休みが終わる頃から急に世の中が慌ただしくなって、ボケラーとばかりしていられなくなった。  もちろん、妖怪探しはずっと続けていくが、そろそろ新しいテーマに取り組む時期ではないかと考えたりしている。コロナ禍によってもたらされた大きな変化である。次のテーマとして「淡海の乳」はどうだろ... 続きを読む

  • 2020年9月30日

    足軽組屋敷の茶房で沈思熟考 お店
    ギャラリー&茶房 みごと庵

     1787年に建てられた旧彦根藩足軽組屋敷「善利組・林家住宅」(市指定文化財)をできる限り江戸時代の佇まいに戻しながら改装し「ギャラリー&茶房みごと庵」が9月1日にオープンした。オーナーは中川一志郎さん(62)、湖東焼の再興に取り組む陶芸家である。  「湖東焼」は江戸時代後期に彦根藩の藩窯として隆盛したやきも... 続きを読む

  • 2020年9月13日
    No Image

    「のの」のこと まち・文化

     近ごろ、再び事務所に猫がやってきた。名前は「のの」という。黒猫で、背中に白い毛が数本、グレーの毛が胸のあたりにかたまっている。成人すればどんな毛並みになるのか楽しみだ。まだ生まれて4ヶ月と少し、随分とやんちゃ坊主で、猫らしい猫である。棚の上の小物は落とすし、植木鉢の植物も災難、ののは1日何回も怒られることになる。しか... 続きを読む

  • 2020年8月28日

    キッチン井筒屋とプチミュージアム まち・文化

    「湖北のおはなし」ラッピングカー  前号のDADAで「駅弁は通り過ぎるまちが誇る逸品を少しずつ味わうことができる弁当である。旅を愛する人は「駅弁」を「汽車弁」というのだと聞いたことがある。……誰にも教わることのない旅の作法が汽車弁と呼ばせるのかもしれない」と書いた。  米原駅で販売されている新幹線グルメ「湖北... 続きを読む

  • 2020年7月29日

    汽車弁はよいものである まち・文化
    湖北のおはなし

    「湖北のおはなし」  サイコロキャラメルならぬサイコロ飴が入っている。ご縁がありますようにと五の目が上になっている。 駅弁と汽車弁  汽車の旅がいい……。僕は汽車の旅をしたことはないが、今でも憬れている。  駅弁は通り過ぎるまちが誇る逸品を少しずつ味わうことができる弁当である。旅を愛する人は「駅弁... 続きを読む