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小太郎の記事一覧

  • 2013年9月25日

    近代化遺産としての 二宮金次郎像 まち・文化

    上草野小学校の二宮金次郎像  文化庁によると近代化遺産とは、「幕末から第2次世界大戦期までの間に建設され、我が国の近代化に貢献した産業・交通・土木に係る建造物」であるとしている。日本の近代化にかかわる遺跡、銅像や顕彰碑も含まれ、 政治・経済・社会・教育・思想・文化・宗教といったさまざまな領域で推し進められた近... 続きを読む

  • 2013年9月2日

    幻獣・霊獣コレクション まち・文化

     面白いことに気づかずにいたことで後悔することばかりだったが、最近は「それじゃ、今からやればいいかな」と考えることにした。そんなわけで幻獣・霊獣コレクションを始めた。僕は「波うさぎ(竹生島紋様)」コレクターで、幻獣や霊獣には興味はなかったが、「ベロ出し獅子」がいることに気がついた時、これは面白いと思った。写... 続きを読む

  • 2013年8月30日

    日本で2番目に古い隧道 まち・文化

    滋賀県側「柳ヶ瀬隧道」  相変わらず暑い日曜日だった。予想はしていたけど捗るものはなにもなく、午後、カメラを持って出かけることにした。とりあえず北へ……、少しは涼しかろう。福井県境を目指した。積雪記録でお馴染みの余呉町柳ヶ瀬の集落を通り抜け、雁ヶ谷(かりがや)の分岐を右にルートをとると、「柳ヶ瀬隧道」がある。... 続きを読む

  • 2013年8月28日

    半沢直樹に教えたい まち・文化
    八幡神社 東近江市大覚寺町

     今、「やられたらやり返す。倍返しだ!」というフレーズが流行っているらしい。TBS日曜劇場『半沢直樹』の主人公の台詞だという。「10倍返しだ!」もあったと編集部のスタッフが言っていた。ほとんどテレビを見ない僕は興味は無かったが、思い浮かんだことがある。  かつて、DADAジャーナルで湖東湖北のご利益マップを作った... 続きを読む

  • 2013年8月23日

    トンネルと井戸 まち・文化

    2010年(写真上)、2012年(写真下)。  トンネルは横穴、井戸は縦穴。ここ数年、「穴」が気になっている。かつて隧道と呼ばれたトンネル。湖東湖北には明治時代の煉瓦トンネルや、大正から昭和にかけて活躍した村田鶴が設計したいくつかの隧道が今も立派に機能していたりする。山で隔てられた空間をトンネルが結んでい... 続きを読む

  • 2013年8月2日

    ダムカード - 横山ダム まち・文化

     夏休みである。社会人になってからというもの夏休みという休暇は無かったが、周囲が夏休みなのでなんとなく季節を満喫した気分を味わってきた。友人の記憶が僕のモノになることもある。最近のデジタル化により、映像は美しくリアルである。友人の旅行記をひとしきり見たり聞いたりした後に僕の頭に残った他人の記憶が少し歪んではいるが... 続きを読む

  • 2013年7月31日

    パパの小さい時は…… ひと
    寺西充曜さん

    寺西充曜さん  寺西充曜(みつあき)さん(30歳)独身。読売新聞彦根東の店長であり、クリクラ湖北の所長である。そして、愛すべき「牛乳の蓋」コレクターである。  『経済ってそういうことだったのか会議』(佐藤雅彦・ 竹中平蔵 / 日本経済新聞社)でその蓋の価値と交換について記されているが、それは都会の話である。小... 続きを読む

  • 2013年7月26日

    波うさぎを求めて まち・文化

    近江八幡市宮内町 日牟禮八幡宮 日牟禮八幡宮の波うさぎ  若林純さんに会った。『寺社の装飾彫刻』(日貿出版社)の著者であり、自ら彫刻を撮影するカメラマンである。  僕は淡海の「竹生島紋様(波うさぎ)」コレクターだから寺社の彫刻は数多く見てきたと思っていたが、波うさぎ以外のことはあまり記憶に残って... 続きを読む

  • 2013年7月3日

    七夕石に願いを…… まち・文化

    蛭子神社  七夕の季節である。牽牛と織女の語り継がれるロマンチックな物語だが、米原にも七夕石の名を持つ自然石があり、湖北の七夕伝説としてこんな話が伝わっている。  昔、天野川を隔てて仏教の修行を積んでいた雄略天皇(ゆうりゃくてんのう / 第21代天皇)の第四皇子、星河稚宮皇子(ほしのかわのわかみやおうじ)と仁... 続きを読む

  • 2013年6月28日

    湖東平野を今もコウトランデルと呼ぶ人の作品展 まち・文化

     2011年、東近江市にオープンしたcafe & gallery Hakmokrenは、オーナーの有岡保行さんが築200年の商家を改装した和風の清々しく美しい建物。そこを会場に7月、ガラス工芸作家の小池やすしさんが個展を開く。小池さんは小樽のグラススタジオで修業した後、東京で2年、滋賀県で8年間創作活動を... 続きを読む

  • 2013年6月19日

    カロムロード再び まち・文化

    写真1  『カロムロード』(杉原正樹編著 サンライズ印刷出版部)が世に出てから17年、カロム伝来について不確かだったことがようやく整理できたのでここに記しておく。  今年2月、彦根の花しょうぶ通りにある逓信舎で行った「CAROM petit Exhibition」や、6月6日放送のNHK「あさイチ」の番組内で... 続きを読む

  • 2013年5月29日

    ラブ ソングス まち・文化

     大堀山という名前の山が彦根にある。別名を鞍掛山(くらかけやま)。また諸説はあるが、万葉集に登場する「鳥籠山(とこのやま)」の候補地のひとつとされる由緒ある山である。天智天皇の子・大友皇子と、弟・大海人皇子が皇位継承をめぐり国を二分した壬申の乱も「鳥籠山」で戦があった。  僕がこの山に登ったのは、近代化遺産である... 続きを読む

  • 2013年5月20日

    ケヤキの老木と朱雀池 まち・文化

     十年以上昔、余呉町の菅山寺は大好きな場所で、年に何度か訪れ、ケヤキの老木に惚れ惚れし、朱雀池に魅せられ軽々と山のなかで遊んでいた。久しぶりに朱雀池が見たいと思った。  案内の表示も新しく山の中は随分整備されて様子は記憶とは少し違っていた。空は青く緑の芽生え始めた山には春がまだ同居し、温かい日差しが嬉しかった。木... 続きを読む

  • 2013年5月8日

    目的地は杉本隧道 2 まち・文化

    杉本隧道  木之本町杉本と余呉町上丹生を結ぶ「杉本隧道」へ行ってきた。以前からこの隧道を利用していたが、僕は10年以上この隧道の名前を「杉野隧道」だと思い込んでいた。近代化遺産を意識しながら訪れたのは今回が初めてだった。いつも資料として使っている『滋賀県の近代化遺産ー滋賀県近代化遺産(建造物等)総合調査報告書... 続きを読む

  • 2013年4月29日

    カーナビと知らない世界 まち・文化

    胡桃谷の名水……余呉町上丹生から菅並への道沿いにある。自然の湧水で「生命の源となるふるさとの名水」と記してあった。飲んでみると、喉ごしがスムーズで名水の醍醐味だろうか。ペットボトルの取水口が微笑ましい。  僕の車にもカーナビが付いているけれど、県外に出かけた時くらいしか使うことはない。そのルートがどうあれ、目的... 続きを読む

  • 2013年4月24日

    目的地は杉野隧道 1 まち・文化
    長浜・南浜港の石積み

     人の都合でつくられ、都合で取り壊されたり放置されたりする近代化遺産が気に入っている。幕末・明治維新から第二次世界大戦終結までという近代を物語る構造物である。僕は構造物だけでなく、そのモノから近代の様子を知ることができれば、紙でも石でも何でも近代化遺産だと思っている。そして僕らがそれと気づかなければ... 続きを読む

  • 2013年3月22日

    花札、道風、そして努力 まち・文化

     日撫神社(米原市顔戸)には「波兎の文様(竹生島紋様)」が本殿にあるので、僕にとって以前から特別な神社だった。波兎を探している時はそれしか目に入らないのだが、ただ導かれるように訪れる場合、様々なものが見えてくる。相変わらず、日撫神社に祀られている少彦名命(すくなひこなのみこと)・息長宿禰王(おきながすくねおう)・... 続きを読む