湖東平野を今もコウトランデルと呼ぶ人の作品展

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 東近江市 2013年6月28日更新

 2011年、東近江市にオープンしたcafe & gallery Hakmokrenは、オーナーの有岡保行さんが築200年の商家を改装した和風の清々しく美しい建物。そこを会場に7月、ガラス工芸作家の小池やすしさんが個展を開く。小池さんは小樽のグラススタジオで修業した後、東京で2年、滋賀県で8年間創作活動を続け、その後拠点を京都府綾部市に移した。滋賀県での作品発表は約18年ぶり。
 今回は吹きガラスによる食器や花器、照明などのほか、フュージングによる食器も多数展示予定。また、やすしさんのガラスに妻の由佳子さんが漆を塗った「ガラス胎漆」の飾り瓶も出品する。
 併設のカフェでは、オーナーによる本格的な珈琲や京都「紀翔」さんのロールケーキなども楽しむことができる。
 実は、小池さんは滋賀県時代、湖東平野を「コウトランデル」と呼んでいた。僕は数年間を物理的にも精神的にも小池さんの近くで遊んでいた。7月もあの頃の匂いのままなんだろうなと思いながら、今から、随分と緊張している自分に驚くのである。

小池 やすし プロフィール

1957年 大阪生まれ
1981年 京都精華大学美術学部造形学科卒業、ガラスの修行を始める
1989年 金沢芸術大賞コンペ入選。 滋賀県長浜市にモニュメント制作
1990年 国際ガラス展金沢、New Glass Review、 関西ガラスアート展入選
1994年 近江八幡市立白雲館ステンドグラス制作
1995年 安土町立図書館グラスレリーフ、 近江八幡市瓦ミュージアム ステンドグラス制作
     Museum fur Kunst und Gewerbe Hamburg (西独)にて“Guests of Japan” 出品
1996年 札幌芸術の森クラフト全国公募展 ‘96入選
2001年 近江兄弟社学園ホール、ステンドグラス制作(茗荷恭介氏 原画)
2007年 近江兄弟社学園本館エントランスのステンドグラス制作

小池 やすし「ガラス作品展」

会期:2013年7月5日(金)より7月28日(日)まで、毎週金・土・日開催
会場: cafe & gallery Hakmokren(ハクモクレン)

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

小太郎

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