石田三成と大谷吉継の友情を描く『石田三成の青春』
サンライズ出版
はじめて著者である松本匡代さんにお会いしたとき、彼女は開口一番「私、三成くんより家康くんの方がスキなんですよね」とおっしゃいました。これから、ふたりきりで佐和山に登ろうかとしている時にです。「えーっ」と、まるでギャグ漫画の吹き出しのような声が私の心の中で炸裂しました。この辺のことは、著書の解説の中で書いていますので割愛いたしますが、「まぁ、三成好きの人が書く小説よりは面白いかもしれませんね」と、できる限り大人の対応をしたのを覚えています。そして、ほぼ2年の月日が流れ、今回発売にこぎつけたのがこの『石田三成の青春』です。匡代さんは「私の三成くんだからね」と先に釘を刺してきました。匡代さんの書く三成くんは、生き生きと青春を謳歌し、悩み、そして傷つき、一端の戦国人になって行きます。三成くんの青春の軌跡をこの本と一緒にたどってみませんか。
文責 田附清子(佐和山城研究会代表)
著者 松本匡代
1957年5月30日、三重県伊勢市生まれ。大津市在住。著書に『夕焼け 土方歳三はゆく』『新選組 試衛館の青春』『独白新選組 隊士たちのつぶやき』がある。
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【編集部】