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編集部の記事一覧

  • 2017年7月10日

    半月舎だより 10 まち・文化

    一箱古本市の時間  2011年から、一箱古本市「ひこねウモレボン市」を主催している。一箱古本市とは、もう読まない本など、自宅にウモレた本を持ち寄って開く本のフリーマーケット。一日だけの古本屋さんごっこが楽しいこの「一箱古本市」は、2005年に東京・谷根千で始まり、今では全国で行われている。「ひこねウモレボン市」... 続きを読む

  • 2017年6月30日

    現代版赤備え 元服式 まち・文化
    参加者募集!!

     「現代版赤備え 元服式」をしますと、お洒落な二人の男性がDADAの編集部にやってきた。代表の小島正嗣さんと副代表の石川孝政さんである。小一時間ほど話したろうか、僕なりに理解したことをwebsiteのテキストを引用しながら「現代版赤備え 元服式」を紹介したいと思う。  第一弾の活動は2015年11月23日、赤備え... 続きを読む

  • 2017年6月16日
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    半月舎だより 9 まち・文化

    のらくろが見ている  店に入って本棚を見回したお客さんに、「ここの本は全部売っているの?」と聞かれることがある。この店の何がお客さんにそんな質問をさせてしまうのか…と思いつつ、「はい、だいたいの本は」とわたしは答えている。そう、本当は、売っていない本も棚にある。  そのうちの一冊が、「のらくろ漫画全集 少年倶楽部名作... 続きを読む

  • 2017年4月27日
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    半月舎だより 8 まち・文化

    憧れの「本屋エプロン」  本屋の制服といえばやはりエプロンだろう。そんな安直な理由から「半月舎のエプロン」をつくろうと思い立ち、早3年ほどが経つ。こんなに時が経ってしまっているのは、どんなエプロンにしたらよいか、思い定めることができなかったからである。近所のシャツ屋さんがエプロンもつくっているので相談に行ったこともあ... 続きを読む

  • 2017年4月10日

    半月舎だより 7 まち・文化

    古本屋の春  古本屋のしごとのなかで一番すきなのは本の引き取りだ。売るよりも買う方がすきなのだから、このしごとはしみじみ業が深い。しかし売らねば、ただでさえあやしい生計がますますあやうくなるのだから、引き取った本は、ときに泣く泣く店の本棚に並べる。一時に読める本は一冊きり、自宅の本棚に並んでいてもおそらくほとん... 続きを読む

  • 2017年3月10日
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    半月舎だより 6 まち・文化

    雪国をのがれて古本の旅  1月、彦根の冬の厳しさに辟易し、古本で行商しながら温暖な地方へと逃れる空想をしていた。そんな冗談半分の思いつきをツイッターに書きとめたら、ふたりのひとから応答があった。ひとりはわたしと同じく今年の厳しい冬に疲れた同業のNさんで、なんと同行を希望するという。もうひとりは2度ほどお会いしたことの... 続きを読む

  • 2016年12月30日
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    半月舎だより 5 まち・文化

    かんこ鳥と仲よくやる  12月に入ってすぐ、今月いっぱいで店を閉めると知人から連絡があった。彼は小さな、しかし素敵な洋服屋を営んでいた。店には幾度かお邪魔しているが、買い物をするという贅沢をしたのは、一度か二度だ。しかし、そんな洋服屋が自分の行動範囲にあるということ自体が贅沢だと感じていたし、うれしかった。けれどその... 続きを読む

  • 2016年12月5日
    No Image

    半月舎だより 4 まち・文化

    どんな本でも引き取っています  「どんな本を引き取っているか」とよく訊かれる。多くの古本屋には専門の領域や得意なジャンルがあり、それに合わせて本を引き取ることが多いのだそうだ。しかし、古本屋で修行経験もなく、古書市場に仕入れにも行っていないわたしには、専門領域も得意ジャンルもない。小さな店舗に、どんなジャンルの本も引... 続きを読む

  • 2016年11月10日

    オトチの岩窟へ まち・文化
    木之本町古橋

    出発前の記念写真  慶長5年(1600)の関ヶ原の合戦。敗れた西軍の将・石田三成が、再起を図るため落ち延び身を隠したと伝わるのが、長浜市木之本町古橋の山中にある「オトチの岩窟」だ。数年前から地元の「古橋史跡文化保存会」のメンバーらが岩窟へ続く林道を整備し、「尾根道ルート」と「林道ルート」の2コースでたどること... 続きを読む

  • 2016年11月4日

    湖東・湖北ふることふみ26
    井伊家千年の歴史(12) まち・文化

    浜松市北区・井殿ノ塚(井伊直満・直義の墓)  三岳城を追われ伊平で逼塞していた井伊直平は今川家の内紛によって再び井伊谷に戻ることとなる。  今川氏親が没した後、息子氏輝が母の寿桂尼の後見で政治を行っていた。これが女戦国大名と呼ばれる人物であり今川家には女性でも政治を行う前例があったために井伊直虎も女地頭として... 続きを読む

  • 2016年10月28日

    半月舎だより 3 まち・文化

     年に何回か、行商に出かける。古書組合に所属していない私たちに、古書市だとか、古本関係のイベントの誘いが来ることはほぼない。手づくりの品や食べ物がならぶ市などにお誘いいただくことが多い。どんなひとが来るだろうと想像しながら店の本棚から本を選んで、箱に詰めて運び出す。屋外や、古い民家や、いろいろな場所で出店する。そ... 続きを読む

  • 2016年10月17日

    半月舎だより 2 まち・文化

    「移動図書館ひまわり号」前川恒雄 著・夏葉社・2016年7月発行  2,160円 吉祥寺のひとり出版社・夏葉社  半月舎は古本屋だが、いくつか新刊の本もあつかっている。彦根に育った詩人・高祖保に関する書籍を発行している金沢の出版社「龜鳴屋」、自由ヶ丘と京都に拠点をもつ出版社「ミシマ社」、京都の本屋... 続きを読む

  • 2016年8月31日

    野神祭 まち・文化

    「ねそ」で松明を作る  湖北にはしめ縄が巻かれた立派な大木や石などを依り代にして、野神さんを祀るところが多い。田畑の神、農作物の神を「野神」と呼ぶ言葉も響きも好ましいと思っていたら、木之本町古橋で「野神祭の準備に松明を作る」と聞き、野神祭とは一体何をするのかと見たくなった。「松明は、山へ行き、ねそをとってきて... 続きを読む

  • 2016年8月28日

    半月舎だより まち・文化

    半月舎という古本屋です  半月舎という古本屋をはじめて、9月で丸5年になる。  店は彦根の旧城下町のなかにある商店街「中央商店街」のはじっこから2番目の場所にある。一度移転しており、2年半ほど前までは「おいでやす商店街」のはじっこにいた。どうしてか、はじっこに縁がある。  店は、舎主のUさんと舎員の私、Mのふたりで営... 続きを読む

  • 2016年7月1日
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    晴耕雨読 まち・文化
    弘世助三郎のこと

     雨の季節である。晴耕雨読という四字熟語がある。「晴れた日は田畑に出て耕作し、雨の日は家にいて読書する。或いは、田園に閑居する文人のライフスタイル」をいうらしい。現代人にとっては、何か大切なものを手放さなければ手に入れることのできないもののような気がするが、晴耕雨読は憧れではある。  弘世助三郎(ひろせすけさぶろう)…... 続きを読む

  • 2016年6月6日

    近江鉄道は創立120周年
    誰も気づいていない近江鉄道の日本一 まち・文化

    近江鉄道株式会社本社ビルの横、「辛苦是経営」の碑(2013年撮影)  平成28年(2016)6月16日、近江鉄道株式会社は創立120周年をむかえる。記念セレモニーとして、近江鉄道彦根駅で平成13年(2001)年10月に引退したモハ1型の塗装「赤電」を復活し出発式を行うことになっている。  鉄道マニアの間ではよ... 続きを読む

  • 2016年5月27日

    おたまの頃を過ぎても まち・文化
    かえるの学校

     学生のときからの癖で、かえるさんこと細馬宏通さんのことをつい「先生!」と呼んでしまう。細馬さんは滋賀県立大学の教授だが、研究者としてだけでなく、文化人としてもよく知られていて、音楽の世界ではバンド「かえる目」の作詞作曲・ボーカルを担当する「かえるさん」という名まえでも通っている。そんな細馬さんを知る人たちの前で... 続きを読む