お店

  • 2012年8月29日

    受け継ぐということ——湯葉

    湯葉を竹筒に巻き付けた「飛志貴湯葉 」  豆乳にニガリ等の凝固剤を入れて固めてできたものが豆腐で、豆乳を加熱し表面に張った皮膜が湯葉である。精進料理の食材として発達し、優れた栄養価を誇る食品だ。  彦根市芹橋一丁目にある「湯葉製造司 大半」の創業は、今から120年ほど遡り明治という時代である。ご主人の梶田正喜... 続きを読む

  • 2012年8月22日

    常夏の国ハワイが長浜に出現

    ハワイの雰囲気溢れる店内  ギラギラと太陽が照りつける夏! こんな季節に行きたい場所はどこだろうか。涼しい山や高原もいいが、海辺でのんびり夏のリゾート気分を満喫するのも楽しいはず。とくに青い海、白い砂浜、そしてヤシの木……。“常夏の国ハワイ”は夏のレジャーの王様ではないだろうか。  かといって、そう簡単に行け... 続きを読む

  • 2012年8月2日

    探究心が生んだ珠玉のラーメン
    麺屋 半蔵

    屋台をイメージした店内  国道8号線、愛荘町長野北の交差点にある「麺屋 半蔵」は、昨年の5月にオープンしたラーメン店だ。先日の第2回彦根ラーメングランプリでは、「たたき背脂らあめん」で見事準優勝に輝いた。  店主の望月崇司さん(36)は探究心の塊のような人だ。チェーン系飲食店の店長を経てラーメン店を開くことを... 続きを読む

  • 2012年7月13日

    丁寧に届ける、丁寧な手仕事
    器・生活道具 The Good Luck Store

    日々の暮らしにマッチする器や生活雑貨の数々が並ぶ  食事の時や物を飲む時に使う“器”。日本人の飲食スタイルを考えると、器の良し悪しは料理や飲み物の味において大きな役割を担っている。料理を盛りつけた際の美しさによる視覚への貢献だけでなく、器を手に持ち、口をつけた際には触覚や味覚にも影響を与える。毎日の食事をより... 続きを読む

  • 2012年6月29日

    ピザ生地に自信アリ。八日市の老舗イタリアン!
    クッチーナ カプリチョーザ

    クッチーナ カプリチョーザの店内 店長の勝永章久さん フレッシュレタスと生ハムのピザ ゴルゴンゾーラチーズとはちみつのピザ  はじめてピザを食べた記憶を思い出してみる。家庭で食べた冷凍ピザ、喫茶店で食べたピザトースト、当時は「ピザパイ」と呼ばれていたかもしれない。日本初の宅配ピザ店がで... 続きを読む

  • 2012年6月27日

    一杯のラーメンに命を賭ける
    ラーメン笑福

    代表の神野圭司さん  化学調味料を使用しないことをラーメン業界では「無化調」と呼ぶらしい。  その無化調に挑み続けているのが、長浜バイオ大学前にあるラーメン笑福だ。先日の第2回彦根ラーメングランプリでは「無添加とんこつラーメン」が実行委員長特別賞を受賞、同業者からも「無化調でここまでの味が引き出せるとは」と、... 続きを読む

  • 2012年6月1日

    長浜の町にさらなる賑わいを運ぶ「このはな珈琲」
    このはな珈琲 長浜表参道店

    代表の水野君仁さん  女性にとって開店時間が長い店は貴重だ。提供されるメニューがオシャレで、さらに落ち着くことができる雰囲気であればなおよし。家や職場の近くにこんなカフェが欲しいと願う人も多いはずだ。男性だっていつでもおいしいものを食べることができ、友人や仕事先の人と語らうことができる店があれば、通いた... 続きを読む

  • 2012年5月18日

    “人とビール”が主役の店

    Peterの店内 西堀満さんと、従業員のフローランスさん ランチの沖縄そば定食 ビールの味を引き立てるメニューが揃っている  「ビール」と聞いて思い浮かぶのは、キリン、サッポロ、サントリー、それともアサヒだろうか。長年国産大手メーカーの寡占状態にあった国内のビール市場だが、地ビー... 続きを読む

  • 2012年4月26日

    中国料理 招禄の白麻婆豆腐
    中国料理 招禄

     癖のようなものかもしれない。ある一定期間が過ぎると無性に食べたくなるものがある。或いは、何かをきっかに、必ず思い出す類のもの……。中国料理招禄の「白麻婆豆腐」がそれだ。 招禄では3年ほど前から夏の一押しの単品メニューになっている。  白麻婆豆腐は、ホワイトという冠が付いているだけあって、麻婆豆腐に比べると確かに... 続きを読む

  • 2012年4月11日

    Hakmokrenで過ごす時間
    cafe & gallery Hakmokren

     旧五個荘町に昨年オープンしたカフェギャラリー「Hakmokren」。オーナーの有岡保行さん(62)が、築後200年の商家を、その趣を極力残して改装した。かまどや井戸が残る台所には、有岡さんがコレクションしてきた古い和食器を展示。ギャラリースペースの部屋には、各地からセレクトした陶器、ガラス、木工の作品が並んでい... 続きを読む

  • 2012年4月4日

    夢見るような手まり寿司
    夢ものがたり

     大橋博文さん(42)ゆかりさん(42)夫妻が営む和食店「夢ものがたり」は今年で開店12年目。界隈では珍しい「水晶鍋」が食べられるお店だ。水晶の塊をくり抜いた鍋で、鍋料理をいただく。水晶には遠赤外線効果や、食材の臭み、不純成分を除去する浄化作用があり、具材などのアクが出ず美味しく食せるという。さらに博... 続きを読む

  • 2012年3月22日

    主婦のシェフのごはん
    ごはん家 くまくま

    築100年以上の古民家 熊川さん(左)と熊谷さん(右)  お店に入ってすぐ、「はいどうぞ」と出していただいたのは熱々のコーン茶だった。韓国料理のお店などではおなじみだが、界隈の飲食店でコーン茶を出してくれるのは珍しい。とうもろこしの粒を焙煎したお茶で、豊かな香ばしさが口いっぱいに広がる。  彦... 続きを読む

  • 2012年3月7日

    米の花のような……
    辻川糀店

    辻川源一郎さん、加代さん夫妻 「昔はね、集落に1軒は麹をつくる家があったものです。家々で味噌を仕込むから麹が必要でした。だんだん味噌づくりする人が減っていって、自然に麹屋もなくなっていったんでしょう」。東近江市で「辻川糀店」を営む辻川源一郎さん(59)加代さん(59)夫妻が教えてくださった。辻川糀店は、辻川さ... 続きを読む

  • 2012年3月5日

    襖のその先にあるもの……
    野田版画工房

    野田拓真さん、藍子さん夫妻  緑を含んだ青いうねりと光の具合で文字でも絵でもない紋様が浮かび上がる。しんと静かな日本家屋の中で独特の存在感を 放っている。「野田版画工房」の一室の襖のことである。私の知る襖の柄のどれとも似ていなかった。  襖を装飾するための紙を唐紙(からかみ)と呼ぶ。野田版画工房は唐紙づくりを... 続きを読む

  • 2012年2月29日

    食事のお供はお酢のドリンク
    マロズキッチン

     食事のときにあわせる飲み物は?と聞かれれば、お茶やお水が一般的で、洋食ならコーヒーや紅茶もあるけれど、食後に飲む印象が強い。夜ならワインや日本酒の場合もあると思う。  お酢を使ったドリンクが料理と一緒に出てくるお店がある。長浜の和食店「マロズキッチン」の日替わりランチセットだ。ぶどう、マスカット、 トマトマンゴ... 続きを読む

  • 2012年2月22日

    生姜のランチで冬を乗り切る

     湖北は雪に覆われ、相変わらず鈍色の低い空、寒いのはつらいと嘆いてばかりいても仕方ない。積極的に体を温める努力をしようと、運動をしたり、衣類や身体を内側から温める食材にも気を配っている。一番に思い浮かぶのは、スパイスたっぷりのホットワインという人もいるだろうが、私の場合、生姜だ。  生姜は、血行を促進し身体を温め... 続きを読む

  • 2012年2月20日

    王国の、最高にフレッシュな 「いちごジャム」

    吉安純一郎さんと知里さん夫妻  「できたてに勝るご馳走なし」とはよく聞く言葉で、とれたて、調理したての食べ物はやっぱりおいしいと思う。とは言っても収穫したてをすぐに食べることはこの時代難しい。それを身近で可能にしてくれるのが果物狩りかもしれない。今の季節ならば、いちご狩りだ。  長浜市榎木町にある「純野菜王国... 続きを読む