ピザ生地に自信アリ。八日市の老舗イタリアン!

クッチーナ カプリチョーザ

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 東近江市 2012年6月29日更新

クッチーナ カプリチョーザの店内

店長の勝永章久さん

フレッシュレタスと生ハムのピザ

ゴルゴンゾーラチーズとはちみつのピザ

 はじめてピザを食べた記憶を思い出してみる。家庭で食べた冷凍ピザ、喫茶店で食べたピザトースト、当時は「ピザパイ」と呼ばれていたかもしれない。日本初の宅配ピザ店ができたのは1985年(昭和60年)のこと。日本に現在のようなピザ文化ができたのは80年代半ばからだと考えられる。
 東近江市八日市、国道421号線沿いの「クッチーナ カプリチョーザ」は1984年に開店したイタリアンレストラン。若い人から年配のお客様まで、幅広い年齢層に愛される常連客の多い店だ。地元の人はもちろん、近くにある永源寺や湖東三山を目指す観光客など、他府県からもたくさんの人が訪れるという。
 「クッチーナ カプリチョーザ」ができた28年前、日本ではまだまだピザ文化は根付いていなかった。「ピザハウスとしてオープンしたこの店も、当初はなかなか受け入れられず、あまりお客様に来ていただけませんでした」と店長の勝永章久さんは当時の苦労を話す。元々ピザが好きだった勝永さん。「店を出すならピザがいい」と、独学でピザ作りにチャレンジした。開店から3年が経った頃、徐々に客足が増え出した。勝永さんは「世間的にイタリアンやピザが注目されるようになったからではないでしょうか」と謙虚だが、一度「クッチーナ カプリチョーザ」の味を試した客が二度、三度と足を運ぶようになり、常連客が増えたのが原因といえそうだ。現在は東近江市市役所別館に「イタリアンカフェ・カプリ」という二号店もでき、さらに多くのお客様に愛されている。
 勝永さんが特に力を入れるのはピザクラスト、つまり生地だ。「生地の味が違います」と自信を持って断言する通り、弾力のある歯ごたえがあり、噛めば噛むほどに味わい深い。生地だけを食べてもおいしいと感じられるほど、風味豊かで香ばしい。粉の種類など、あらゆる角度から工夫をこらしているというが、生地の味わいについて詳細は企業秘密。だが勝永さんは「まだまだ『これだ』という生地は完成していません」と言う。28年間にわたってずっと研究を繰り返し、少しでもおいしくなるようにと気持ちを砕いている。昨年よりも今年、今年よりも来年、どんどん味わいが増しており、少しずつ思い描いた「完成形」に近づいているという。
 定番からユニークまで、ピザの種類はさまざまあるが、ピザクラストの魅力を楽しむにはシンプルなピザがいいかもしれない。「ゴルゴンゾーラチーズとはちみつのピザ」は、クセの強いチーズをはちみつの甘みが包んだ逸品。最初にチーズのコクが口の中に広がり、その後を優しい甘みが追いかけてくる。生地の味わいが具材と一体となって、互いの魅力を最大限に引き出している。
 「クッチーナ カプリチョーザ」では持ち帰り販売もしている。冷めるとさらにモチモチ感が増す生地と具材のハーモニーは店内でも持ち帰った家でも、同じように楽しむことができる。

 

クッチーナ カプリチョーザ

滋賀県東近江市林田町1264-1 / 営業時間  11:30〜21:30(L.O. 21:00)
定休日 木曜日 / TEL: 0748-24-0293

ゴルゴンゾーラチーズとはちみつのピザ、フレッシュレタスと生ハムのピザは、それぞれレギュラーサイズ(28cm)1,340円、スモールサイズ(23cm)930円。オープンの11時半〜15時まではランチタイム。ランチタイム限定のクッチーナセット1,500円は、好きなパスタかピザが選べるほか、前菜盛り合わせ、ミックスサラダ、スープ、デザート盛り合わせ、ドリンクがセットになった人気のメニュー。ディナーコース2,575円〜は2名様以上で要予約。

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

みなみ

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