食事のお供はお酢のドリンク

マロズキッチン

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 長浜市 2012年2月29日更新

 食事のときにあわせる飲み物は?と聞かれれば、お茶やお水が一般的で、洋食ならコーヒーや紅茶もあるけれど、食後に飲む印象が強い。夜ならワインや日本酒の場合もあると思う。
 お酢を使ったドリンクが料理と一緒に出てくるお店がある。長浜の和食店「マロズキッチン」の日替わりランチセットだ。ぶどう、マスカット、 トマトマンゴー、ミックスベリー、黒酢はちみつ、パイン、いちご、シークワーサー、かりん、梅、ざくろ、りんごの全12種の酢を水割にしたもので、好みの味を選ぶことができる。
 なぜ、酢のドリンクなのか……。オーナーの田尻善麿さん(37)は20代半ばに体調を崩し、食生活を改善するために始めたのが、果実酢を水で割って飲むことだった。お酢には新陳代謝を高める、血流が良くなる、消化促進などの効能がある。今も1日1杯飲んでいるそうだが、大きな病気にかかったことがないという。「何より、すっきりとさわやかな風味は、料理の味の邪魔にならないんです。夜もお酒を注文されずに、このお酢のドリンクを飲まれる方が圧倒的に多いですね。ミルクやジュースで割ったカクテルは食事と合わせにくいですから」。

 健康を気遣っているのはドリンクだけではない。おばんざい盛り合わせ、メイン、ご飯もの、汁物、デザート盛り合わせがつくランチ一食に野菜 350gを盛り込んでいる。これは厚生労働省が定めた、一日に摂取した方が良いとされる野菜の量である。田尻さんには、例えばにんじん1本なら 80gというように、野菜それぞれの重さがほぼインプットされていて、調理中は常に足し算引き算をしている状態なのだそうだ。
 野菜オンリーではなく肉も魚も入っているから、ランチのボリュームには目を見張るものがある。それでもほとんどのお客さんが完食するという。 「生の状態で350g以上なので、煮たり、焼いたり、蒸したりすれば意外と食べられてしまうものです」と田尻さんは話す。家では真似できないような創作や華やかな盛り付け、彩りの良さ。目をも喜ばせてくれる品々であることも、たくさん食べることができる大きなポイントだと気づく。「僕が食事に行ったなら、見てもテンションがあがるような料理が食べたいんですよ。何より自分がこんなの作ってみようとか、こんな盛り付けにしようとか、楽しみながら料理をしたいんです」。
 さてこの日いただいたいちご酢のドリンク。いちごの香りは、酢のさわやかさのおかげで後味に残らずキレがいい。酸っぱいものが苦手な人でもきっと大丈夫だ。食事のお供にお酢のドリンクが、おすすめである。

マロズキッチン

滋賀県長浜市八幡中山町295ナカガワビル2階
TEL: 0749-62-2986
営業時間11:30~14:30、18:00~22:30 / 定休日 月曜日

ランチは日替わりのみ1,500円。お酢のドリンクは炭酸割りもできる。夜は野菜をふんだんに使った単品が揃う。予約で昼はプラス1ドリンク、夜は1品サービス。

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

椰子

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