ダムカード・姉川ダム

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 米原市 2013年3月20日更新

 毎年、冬になると気になることがある。「ダムカード」であると去年も書いた。それは本当で、僕にとって、ダムカードは冬の間気になって、次の冬まで思い出すことのない代物なのだ。「暖かくなったら、ダムカードを手に入れよう」そう想っていた。それでやっぱり今年もこの時期に手に入れることになった。
 カードは姉川ダム(重力式コンクリートダム / 堤高80・5メートル・堤頂長225メートル)である。米原市曲谷にあり、奥伊吹スキー場を目指す途中にある。案内が出ているのでアプローチはスムーズだ。管理事務所で「ダムカードいただけますか」と言うと「何処から来られました」と聞かれて旅人みたいで気持ちいい。
 ダムカードは次のような説明が国土交通省のホームページにある。『国土交通省と水資源機構の管理するダムでは、ダムのことをより知っていただこうと、「ダムカード」を作成し、平成19年度の「森と湖に親しむ旬間」(7月21日〜31日)中より、ダムを訪問した方のみに配布しています。カードの大きさや掲載する情報項目などは、全国で統一したものにしており、おもて面は、ダムの写真、うら面は、ダムの形式や貯水池の容量、ダムを建設したときの技術、といった基本的な情報からちょっとマニアックな情報までを凝縮して載せています。カードは、現在までに、国土交通省と独立行政法人水資源機構の管理する施設などで作成し、ダムなどの施設やその周辺施設で配布しています。』
 ダムを訪問した者のみに与えられるカードであるところがいい。
 さて、姉川ダムは2002年に完成。ダム湖の名前は「白龍湖」である。その名の由来は、
白いダムと谷をぬう湖の姿が、水害から人を守った龍のようにも見えるから。そしてこの辺りには龍の話が多いからだという。
 「姉川」と「妹川」の話はよく知られている。こんな話だ。
 姉川の支流、高時川は「妹川」とも呼ばれている。昔、半年に及ぶ長雨が伊吹山に降り続き、今にも溢れそうな大きな池ができた。二人の美しい姉妹は、村人たちを救うため神さまに祈り、自ら犠牲となって池に身を投じた。すると姉妹は二匹の龍となり池から現れ、龍が通った道は川となったという。その他、曲谷集落に鎮座する九頭竜王ゆかりの白山神社など姉川周辺には龍にまつわる話が、たくさん伝えられている。
 春が訪れる頃、再び「白龍湖」を訪ねたい。公園の整備もされているので、弁当と水筒をもって龍の足跡を探すのだ。さぞ長閑に違いない。
 ただ、ダムのキャラクターはキツネらしいのだ。何故、白龍ではないのか気になっている。
どうしてだろ……。

カードの裏面は『DAM-DATA』
例えば「こだわり技術」として「下流河川が暫定断面であることから、常用洪水吐きに鋼製ゲート(固定)を取り付け放流量を絞っている。また、幅5mの洪水吐きに巡視船の落下防止のための安全ポールを設置している。」など。

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

小太郎

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