手紙と絵本のカフェ

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 彦根市 2013年5月3日更新

 逓信舍は2011年、国の登録有形文化財となった旧川原町郵便局舎の建物で、木造2階建ての伝統的な町家である。昭和9年(1934)に郵便局舎への転用にともない、建物の前面が洋風外観に改造され、2階にも天井高の高い居室が増築された。この郵便局舎部分を利用したカフェが1階にある。「T-shin café」という。
 4月6日「河童の本棚 大人が楽しむ絵本講座」が行われた。お話はNPO法人芹川・子育て支援部門代表の川﨑敦子さんである。
 スウェーデンの作家エルサ・ベスコフの絵本『ペレの新しい服』の朗読、ペレの生涯についても聴かせていただいた。美しい絵本は100年以上前のものだという。川﨑さんは「いい絵本というのは20年以上読み継がれるといわれています。『ペレの新しい服』を必ず一年に一回は読みます。」と話しておられた。
 嬉しいのは、本にまつわるケーキと飲み物といっしょにお話を楽しむことができることだ。次回は、5月11日土曜日、午後2時から予定されている。午後3時からがカフェタイムとなっている。
 絵本は林明子さんの作品『こんとあき』。

「林明子さんの作品は、子どもの頃、誰もが読んだことがあるでしょう。『こんとあき』を読むと心細くて胸が苦しくなりドキドキします。そんな気持ち、子どもの頃、誰もが味わったことでしょう。そして最後はあったかくて心がほっとします。そんな気持ちをもう一度思い出してみませんか。大人になってわかる作品のエッセンスも、こっそり教えます」と川﨑さん。絵本にまつわるケーキはなつかしの味の特製「アイスのせ焼きカステラ」(林明子さんポストカードつき)。
「T-shin café」では絵本講座が終わった後も5月中は林明子さんの絵本をカフェの本棚にそろえておくらしい。カフェのオーナーの岸田晃子さんは「思い出の一冊、お気に入りの一冊を読みながら、ゆっくりカフェタイムを」と話す。
 僕は絵本とは無縁の世界を生きてきたがもう一度、一冊一冊、読むべきだった時間を振り返る機会かもしれないと思っている。勿論、アイスなどのっていなかったが僕の祖母が少し古くなったカステラをおやつにと焼いてくれたその味を思い出している。  

河童の本棚 ー川﨑敦子の大人が楽しむ絵本講座ー

会場: T-shin café
2013年5月11日 14:00〜 booktalk   15:00〜 cafetime
参加料 700円

T-shin café

滋賀県彦根市河原2ー3ー4 花しょうぶ通り商店街
ひこね街の駅「逓信舍」1F / TEL: 0749-20-9366
平日10:00〜16:00・土日10:00〜17:00
定休日  水・木曜日

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

雲行

スポンサーリンク
関連キーワード