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小太郎の記事一覧

  • 2017年2月14日

    CAROM NEW TABLE DEBUT まち・文化

     十分に年をとったつもりなので、大抵のことには驚かないし、近頃ではわくわくしていたとしても気取られない自信はあった。「卒業研究制作で新しいカロム盤(New table)を製作した」とFacebookでメッセージが届いた。滋賀県立大学生活デザイン学科の高橋利斉さんからだった。  カロムは、彦根を中心に湖東湖北で10... 続きを読む

  • 2017年2月1日

    明治水準点 まち・文化
    世紀の発見に違いない

     1996年4月25日DADAジャーナル153号で僕は「明治地図記号」について書いている。ゴールデンウィークを意識したタイトルは「連休はこのマークを探せ!」。脳天気商会の提供記事だ。脳天気商会とはいっても何をするでもなく当時は、記事署名の代わりにこの名を使っていた。こんな記事だ。  「幻の水準点マークというのがあ... 続きを読む

  • 2017年1月12日

    2017年は「鳥居」に凝る!! まち・文化

     来年は酉年だからというわけではないが、ひとつ新しいテーマに取り組んでみたいと思っている。「鳥居」である。  10年ほど前、滋賀大学の公開講座というものを一度だけ受けたことがある。谷田博幸教授の「鳥居学講座」。2014年に谷田教授の著書『鳥居』(河出書房新社)が出版されている。  鳥居には以前から興味があり、あの... 続きを読む

  • 2017年1月5日

    直虎と彦根 まち・文化

    天寧寺の前身は、直政が母の菩提を弔うため彦根城下に建立した宗徳寺だった。  NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の番組宣伝が始まって、いよいよ直虎という女性を全国の人が知るところとなった。井伊谷や井伊家の歴史については、『井伊家十四代と直虎』(彦根商工会議所編 サンライズ出版)、古楽氏の本誌連載「ふることふみ... 続きを読む

  • 2016年11月30日

    近代化遺産を巡る旅
    木村重成公 血染めのススキ まち・文化
    彦根・宗安寺

     近代化遺産とは、文化庁によると「幕末から第2次世界大戦期までの間に建設され、我が国の近代化に貢献した産業・交通・土木に係る建造物」であるとしている。近代化にかかわる遺跡、銅像や顕彰碑も含まれ、政治・経済・社会・教育・思想・文化・宗教といったさまざまな領域で推し進められた近代化を今に伝えているものが近代化遺産だ。... 続きを読む

  • 2016年9月12日
    No Image

    YOKAI NO SHIMA まち・文化

    『YOKAI NO SHIMA 日本の祝祭─万物に宿る神々の仮装』〈青幻舎〉 判型:B5変 / 総頁:256頁 / 上製 / 定価:本体3,800円+税 / ISBN978-4-86152-529-2 C0072  『YOKAI NO SHIMA 日本の祝祭─万物に宿る神々の仮装』(青幻舎)という書籍があること... 続きを読む

  • 2016年8月17日

    イチゴとイチョウ まち・文化

     彦根城のオオトックリイチゴは、彦根城以外では知られていない固有種だ。彦根城にのぼると鐘の丸売店横に大きな看板が建っている。こんなことが記されている。『自生の「ナワシロイチゴ」と中国・朝鮮半島原産の「トックリイチゴ」が自然交配して生まれた雑種であると考えられています。6月に開花し紅紫色の5枚の小さな花弁をつけます... 続きを読む

  • 2016年5月2日

    謎の角度3 存在しない場所 まち・文化

    古絵葉書「近江彦根城」部分(sugihara collection)  日本を訪れ彦根城のスケッチを残したイギリス人水彩画家アルフレッド・パーソンズ(Alfred Parsons 1847〜1920)から始まった「存在しない場所」探しだった。「近江 彦根城」という古絵葉書は、その場所が確かに存在することを物語... 続きを読む

  • 2016年4月13日

    近代化遺産を巡る旅
    次なるヒーローは、長野主膳義言だ!! まち・文化

    天寧寺 長野主膳義言の墓碑と歌碑  長野主膳義言……。幕末の国学者で井伊直弼の師である。徳川御三家の一つである紀州和歌山藩とも密なつながりがあったといわれているが、長野は謎に包まれた人物だ。  幕末、一橋派橋本左内らの朝廷工作に対し、長野は関白九条家を通じて裏工作を行い、安政の大獄では、反対勢力の一橋派や尊... 続きを読む

  • 2016年3月21日

    お花見の季節 まち・文化

    彦根城梅林の梅もそろそろ満開  春である。お花見の桜情報を特集する雑誌が目に付き、インターネットでも全国津々浦々、メジャーな場所から個人的に愛でる桜まで検索できる時代だ。敢えて僕らが湖東・湖北の桜情報を掲載することもないだろうと思っている。ただ思い出すのは、DADAの創刊した翌年には、もう余呉川沿いの桜を観る... 続きを読む

  • 2016年3月7日

    3月3日、気になるのは長野主膳義言! まち・文化

    義言地蔵  長野主膳義言は、安政7年(1860)3月3日桜田門外の変後も、井伊直弼への忠節を尽くしながら、彦根藩によって斬首された。直弼の遺志を果たせぬままの突然の仕置きに対する覚悟と無念、主君の汚名が雪がれることを念じながら、刑に甘んじたのである。  長野主膳の幼名は主馬、諱は義言。本居宣長派の国学者である... 続きを読む

  • 2016年2月19日

    ほんとうに大切なこと まち・文化

     ほんとうに、ほんとうに、ほんとうに、僕らは何が大切なのだろう……と考える。  湖国の町を歩くと、何か大切な願いを込めたようなものにであうことがある。「司馬光 瓶割の図」もそのひとつだ。少し前に撮ったものだ。「幼い司馬光は、遊んでいるうちに水瓶に落ちて溺れる友人を瓶を割って助けた。司馬光の父は、大切な水と貴重な水瓶... 続きを読む

  • 2016年2月2日

    NHK大河ドラマ『真田丸』に期待 まち・文化

    真田幸村(信繁)娘の墓(彦根市笹尾町 少林禅寺)  2016年1月10日からNHK大河ドラマの第55作となる『真田丸』の放送が始まった。真田丸は、慶長19年(1614)大坂の陣において、真田信繁(幸村)が大坂城平野口の南に構築した戦国時代最後にして最強の砦の名だ。ストーリーは真田丸を作りあげるまでの信繁の生涯... 続きを読む

  • 2016年1月12日

    冬枯れと輪郭 まち・文化
    1964年 金剛輪寺「大悲閣」

    国宝・金剛輪寺本堂「大悲閣」  今年の冬は随分と暖かいので、このまま春になるかもしれない……と思う。少し寂しく感じる冬枯れの景色を旅するように眺めている。外に出やすいせいか、いつもより余裕があるのか発見も多い。最大の発見は、冬は生い茂った木々の葉が落ち山々の輪郭がよく見えるということである。冬は、普段では見え... 続きを読む

  • 2015年12月13日

    モンデクール長浜で「ながはまふるさと百景」イラスト展開催! まち・文化

    長浜タワー 菅山寺 深坂古道・深坂地蔵  実はまだ平和堂「モンデクール長浜」に行ったことがない。長浜駅とモンデクール長浜の2階部分が連結しており、改札を出てそのまま入ることができるらしい。久し振りに電車に乗って行ってみようかと思った。彦根からだと、米原→坂田→田村→長浜、彦根ー長浜間に3つ... 続きを読む

  • 2015年11月9日
    No Image

    実現にどれほど時間がかかっても問題ではないような夢 まち・文化

     秋が深くなりはじめた頃、「実現にどれほど時間がかかっても問題ではないような夢」が誰にでもあるのかもしれないと思った。勿論、時がすぎれば老いる。そんなことも実はどうでもいいような類いのこと。ところが僕は随分と俗物にできているから、ただ焦っている。そういう自分にも焦っている。ましてや事態は急変するものだから、力が入って肩... 続きを読む

  • 2015年10月28日

    紅葉橋を渡って「奥永源寺 渓流の里」へ行こう! まち・文化

     国道421号線。古く八風街道といった。滋賀と三重の間にある「八風峠」を越えることからこの名があると聞いたが「八風」の由来が判らない。「八」は「多くの」というニュアンスを持つ言葉だから、様々な風が吹く峠だったのだろう。  名神八日市インターから永源寺に向かうと、愛知川を渡る橋の名が紅葉橋。多分「こうようばし」では... 続きを読む