まち・文化
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2009年7月12日
コルトレーン ナイト
高橋知己(sax) 竹内 直(sax) 7月18日、陶芸家の村長泰如さんがプロデュースするJAZZライブ第2弾が、2月に行われた渡辺貞夫さんのライブに続き、岡村本家の酒蔵を改装したホール「蔵しっく館」で行われる。ご自身もJAZZプレーヤーであった村長さんが「本物が伝える感動を、より多くの人に知ってもら... 続きを読む
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2009年7月12日
宗安寺の幽霊の絵 公開
六条御息所をモチーフとした通称「幽霊の絵」 人間の側が活気づいてくると、どうやらあちらの世界も賑やかになってくるようで、夏は怪談の季節でもある。彦根市の夢京橋キャッスルロードにある宗安寺で、一晩だけ「幽霊の絵」が公開される予定だと聞き、訪ねてみた。 宗安寺は、江戸時代の初め、彦根城下町が作られたときに現在の... 続きを読む
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2009年6月28日
エジプト館と梅雨の高月
北近江リゾート エジプト館 エジプト館は、4年前に開催された「愛・地球博」のパビリオンを移設したもので、当時の展示品をそのまま見ることができる。ツタンカーメンの黄金マスクや大英博物館の入り口にあるロゼッタストーン、人々の生活を描いたパピルス……誰でも一度は耳にしたことがあるだろう。どれもレプリカとはいえ、目の... 続きを読む
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2009年6月28日
受け継がれる尼子のカロム
尼子カロム大会の様子 彦根市を中心に、湖東湖北地域で100年以上親しまれ続けているカロム。実は、大きく別けて二種類のスタイルがある。 一つは、カロム日本選手権大会(日本カロム協会主催)の公式戦スタイル。そこには、一介の盤上遊戯から競技として洗練される過程で定められた、細かいルールが存在する。そして、もう一方... 続きを読む
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2009年6月28日
大通寺山門に登る
夏中の期間、露店がずらりと並ぶ。 子どもの頃、夏の楽しみといえば「げちゅうさん」だった。露店がずらりと並び、人ごみをかきわけてあちこちのお店をきょろきょろして、何を買ってもらおうかとわくわくした……。綿菓子はなぜか買ってもらえなかったので、大人になった今は気兼ねなく食べることができるのが嬉しい(別な気兼ねはあ... 続きを読む
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2009年6月14日
ウサギとカメ・階段・小学校
豊郷町立図書館豊郷小学校旧校舎 5月末……、豊郷小学校旧校舎の一部が町立図書館としてオープンした。教室のいくつかの壁を取り払い、書架が設置してある。かつての学び舎の雰囲気はできるだけそのままに残され、教室ごとにおいてあった掃除用具入れは、塗り替えられ物入れになっていたりする。 長く、広い廊下を歩いていると、ここで学んだことは... 続きを読む
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2009年5月24日
彦根りんご復活とロームビューティー
平成の彦根りんごの花 和名を「芹川」というリンゴが彦根のリンゴ園で栽培されている。「ロームビューティー」という品種で、現在、国内で栽培されているのはここだけであるという。 アメリカでロームビューティーという新品種のリンゴが発見されたのは1816年。明治時代に他の西洋リンゴと共に日本に輸入された。国内では青森... 続きを読む
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2009年5月24日
ステンショ道・幻の春照駅
「米原 汽車 汽船道」の道標 きっかけは中山道番場宿にある「米原 汽車 汽船道」の道標の謎だった。十字路の片隅に建っている。不思議なのは汽船。知る限り米原から琵琶湖を渡る船の便は無かったはずである……。 ふと思い出した。かつて、国鉄の線路は現在のルートとは違い、関ヶ原から伊吹山麓を通って長浜駅まで伸び、そこ... 続きを読む
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2009年5月24日
歯痛に効くらしい!? 平方天満宮の犬塚
平方天満宮 さわやかな天気が続いて気分がいい。こんな日は自転車にまたがり、行く先を決めずに走るのがお気に入りだ。 琵琶湖岸にほど近い「平方天満宮」という神社を見つけた。「犬塚はこの奥」と看板が立っている。静まりかえった境内に、看板の文字がひときわ目立つ。犬塚は本殿のそば、柵に囲われてひっそりとあった。 犬... 続きを読む
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2009年5月24日
レキジョのための基礎知識 2 「義」の物語
頭痛が治るらしい!? 大谷吉継の首塚大谷吉継の首塚とされる畑の片隅の祠。 米原市下多良の畑の片隅に、祠がポツンと建っている。車通りの多い幹線道路から外れた場所で、案内板も出されていない。地元の人でも、知る人ぞ知る祠である。僕が訪ねたときは長閑な風景に人の気配はなく、少し寂しい雰囲気だった。祠の前に、パック酒とペットボトルのコーヒー飲料が供えられ... 続きを読む
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2009年5月10日
ピアノ生誕300年・ハイドン没後200年 クラシックをもっと楽しもう!
左から、ベーゼンドルファーのピアノ、スタインウェイのピアノ、チェンバロ クラシック音楽を近くに感じた夜があった。 先月、ひこね市文化プラザで開かれた『ひこね音楽夜話クラシック事始』と題した「初心者こそ楽しめる、クラシックのレクチャーコンサート」のときのことだ。国内外で活躍するピアニストの福田直樹さんをナビゲ... 続きを読む
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2009年4月26日
会いに行く桜レポート 2
三津町の3つ 宇曽川の桜ライトアップライトアップされた宇曽川の桜 彦根市三津町には遠方から人々の集まるスポットが3つある。 1つめは、全国でも珍しい福の神「勝鳥神社」。2つめは絶好の稚アユ釣りポイント。そして3つめは、宇曽川沿いの桜並木である。三津町の3つ。おそらく偶然の産物なのだろうけど、数字が符合しているのが面白い。 なかでも、宇曽川の堤... 続きを読む
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2009年4月26日
会いに行く桜レポート 1
綾小路きみまろライブ彦根城の桜 彦根で一番気持ちのいい日。それは4月10日なのだそうだ。 なぜ、彦根で一番気持ちのいい日なのか……。それは彦根城の桜が満開となる確率が高い日だからだそうだ。今年も、まるで申し合わせていたかのように、予定通りに満開となった。 この日、現在日本でもっともチケット入手が困難なお笑いタレント・綾小路き... 続きを読む
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2009年4月26日
レキジョのための基礎知識 1
石田町を歩こう!
長浜市石田町石田会館はかつての三成屋敷跡に建てられている。 石田会館の敷地内には三成の銅像がある。 今、10代から20代の若い女性を中心に、戦国時代が一大ブームである。 長浜市石田町を訪ねたときのことだ。石田町は関ヶ原の合戦で、西軍を率いた戦国武将・石田三成の出生地として知られている。カメラを片手に独り、路地裏... 続きを読む
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2009年4月26日
奇祭 茶わん祭
2008年の茶わん祭の様子 5月4日。余呉町上丹生で伝統の「丹生茶わん祭」が行われる。 茶わんで飾りつけられた高さ10数メートルの曳山渡御を中心に、神輿や舞、しゃぎり(お囃子)などを子どもから大人まで、村中が一体となって奉納する奇祭だ。かつては3年に1度行われていたが、ここ数年、人手不足などが原因で、今年は... 続きを読む
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2009年4月12日
山組の個性
長浜曳山まつり今年も曳山まつりの季節がやってきた。15日の本日では狂言が奉納される。今年の出番山は鳳凰山(祝町組)と、壽山(大手町組)、猩々丸(船町組)、高砂山(宮町組)だ。 長浜曳山まつりの曳山は全部で13基あり、子ども役者が狂言を演じる舞台をもつものは12基。毎年四基ずつ登場し、3年ごとに出番を迎える。 絢爛豪華な装飾が施... 続きを読む
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2009年3月22日
五本の川が始まるところ
米原市間田雪解けの季節。伊吹山の麓を流れる姉川の側を走っていた。この冬は、湖北地域でもほとんど雪が降らなかったから、これから農繁期を迎えるにあたって水不足が少し気になっていたのだけれど、集落の中を流れる水路が浪波と湛えている様子を見る限りでは、杞憂に思える。上流から下流へ、勢いよく流れる水面を眺めていて、ふと、知人の言葉を思い... 続きを読む