一日の計は晨にあり
正月は新しいスタートをきる。一年の計は元旦にあり、初詣で氏神様に約束する。もちろん、見返りのお願いも忘れない。
ところが、2021年、時間はリセットされずコロナ禍が続いている。悩み、嘆き、愚痴ったとしても何も解決するものでもない。淡々と日常を積み上げるしかないと思っている。
「一日の計は晨にあり」。一日は「イチジツ」、晨は「アシタ」と読むらしい。アシタ(明日)は未来である。
明日という直近の未来を構想することで今日という日を構築する。思いや、願いを具現できるよう自分をデザイン(編集)する。それを積み上げていくのである。
奥深く鋭いフレーズだと思ったが違った。晨は「アシタ」と読むが、「生気に満ちた早朝」を意味する。つまり、「一日の計は早朝にあり」なのである。何事も初めに計画をしておきましょうということなのだ。漢字の意味を知らずに、「アシタ」という音だけで「明日」という思い違いをすることになった。
しかしである。「一日の計は明日にあり」でも悪くない。慎重に未来を構想する一年を過ごしたい(悶々と終わりのない堂々巡りに終始しそうだが)。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
【小太郎】