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篋の記事一覧

  • 2017年4月24日

    松宮商店とバンクーバー朝日軍 カナダ移民の足跡 ひと
    松宮哲さん

    松宮哲さん  今月、「松宮商店とバンクーバー朝日軍 カナダ移民の足跡」という本が発行された。著者は、彦根市開出今町在住の松宮哲さん(69)だ。戦前にカナダ・バンクーバーで活躍した日系人野球チーム「朝日」を描いた映画「バンクーバーの朝日」が公開されたのは2014年末。その時以来、DADAジャーナルが松宮さんをお... 続きを読む

  • 2017年2月8日

    湖畔にひらかれたVOID お店
    VOID A PART

    ハコミドリ 周防苑子さん  滋賀に旅に来たらこんな場所に車を停めたいな、と思うような琵琶湖畔にたたずむ、「VOID A PART」。代表の周防苑子さんが廃ガラスと植物を組み合わせてつくる作品「ハコミドリ」を制作する“アトリエ”があり、こだわりのご飯や喫茶が楽しめる“キッチン”があり、さ... 続きを読む

  • 2016年4月27日

    図書館 創設100周年 まち・文化
    彦根市立図書館

    彦根公会堂(写真提供 彦根市立図書館)  ちょうど100年前、1916年(大正5年)の4月25日。彦根城内堀の端、「彦根公会堂」のなかに設けられた「彦根図書館」が、当時の文部大臣に認可された。滋賀県下で初めての公立図書館の誕生だった。現在の彦根市立図書館である。  なぜ彦根図書館は創設されたのか。その答えは彦根... 続きを読む

  • 2016年3月18日

    揺りもどされる詩人 ひと
    八男

     「八男」という詩人に会ったのは、長浜の、とある喫茶店だった。八男は、この喫茶店に思い出があるという。八男と喫茶店は、詩をつうじ、引き寄せられるように出会ったのだ…。が、その経緯にまつわるお互いの記憶は、まったく違うものだった。  「僕の記憶、ぜんぜん違いましたね」と八男は苦笑いしたが、どちらが本当でもかまわない... 続きを読む

  • 2016年1月4日

    こんにゃく復活 まち・文化
    奥永源寺・蓼畑

     昔ながらのこんにゃくづくりの方法を、地元のひとが高校生に教えるイベントがあると聞き、車で奥永源寺の蓼畑へ駆けつけた。永源寺と聞いた時から、私の頭にはあるひとの顔が思い浮かんでいた。奥永源寺の地域おこし協力隊として政所に住んでいる、山形蓮さんだ。友人である。帰りに訪ねてみようか、と考えながら「蓼畑こんにゃく道場」... 続きを読む

  • 2015年10月14日

    カレーと野獣の夜 まち・文化

    「カレー野獣館」を朗読するYukoNexus6さん  「カレー野獣館」という本を手にしたのは今年の4月のことだった。赤・黄・緑・黒という4色のカレー色に分かれたその小さな冊子には、それぞれカレーと食に関する幻想文学が綴られている。何のことが書いてあるのかよくわからない。けれどなぜか読み進めてしまう。そんな不思... 続きを読む

  • 2015年9月18日

    蕉門十哲・森川許六 三百回忌 まち・文化

     今年は、彦根藩14代藩主・井伊直弼公生誕から二百年の年である。関連行事もあちこちで行われている。直弼公が槻御殿で生まれた年からさらに百年前、森川百仲(ももなか)という藩士が城下で亡くなった。俳諧師・松尾芭蕉の弟子として知られる、森川許六である。芭蕉最晩年の弟子で、交流期間は短いが、数多くいた芭蕉の弟... 続きを読む

  • 2015年8月3日

    湖北の書画家 ひと
    清水達也さん

     書画骨董を収集する人にとっては、目当ての品を探し出して手に入れることがやはり一番の楽しみらしい。探すこと、手に入れることは、その後飾ったり用いたりすることよりも大きな喜びなのだという。  長浜で表具の仕事をする清水達也さんの場合は、そうした数寄者とは少し違う。まず、興味の対象は地元湖北に所縁のある書画家に限ら... 続きを読む

  • 2015年6月2日

    子どものころに信じていた世界 ひと
    奥 隆子さん

     ごく幼い子どもの頃、夢と空想と現実は、お互いもっと近しいものだった。現実と空想が混ざり合った夢を見たし、夢の続きを現実に空想した。自分にしか感じられない姿や音もあったように思う。自分にしかわからないし、いつでも感じられるわけではない。けれど自分だけに感じられるからこそ、大切だった。  「ローズとライオン -まほ... 続きを読む

  • 2015年3月31日

    路上観察・始めました 4
    ただ路地をゆく まち・文化

    「御城下惣絵図」でまち歩きを楽しむMAP「彦根城外堀マップ 前編」より  弥生三月、四月のようにうららかな光を、窓の外に見ている。ああ、こんな日はまちへ出たい。  「まち」といっても、乗り物に乗ってゆく遠くではない。すぐそこの路地に出たい。すぐそこの路地にはいろんなものがある。それを確かめにまちへ出る。  手... 続きを読む

  • 2015年2月27日

    雪の詩人——高祖 保 まち・文化

     落ちては溶ける春の雪が降るなか、金沢の出版社「龜鳴屋」さんから小包が届いた。数日前に電話で注文した、高祖保の随筆集『庭柯のうぐひす』だった。  「雪」の詩人と呼ばれた高祖保を知る人は、多くないだろうと思う。彼の育った彦根においても、その知名度はおそらくさして変わらない。私が高祖保を知ったのも、別の調べ物をしている... 続きを読む

  • 2015年1月20日

    海を渡った毛糸に懐いをよせて まち・文化

     私はときどき大切にされてきた本を譲り受け、その本を大切にしてくれそうな別の誰かに手渡す仕事をしている。商いにしたいのだが、まだまだ程遠い。  ひょんなことで、彦根城にほど近い、とあるお宅にお邪魔することになった。蔵書を拝見していると、古い洋書がある。聞けば、お祖父さんの代、アメリカに住んでいたという。書架に並ん... 続きを読む

  • 2014年12月16日

    四七番目の義士・寺坂吉右衛門の墓 まち・文化

     元禄15年12月14日(1703年1月30日)の深夜、47人の赤穂浪士が吉良上野介義央の邸宅に討ち入った。「忠臣蔵」で知られる、赤穂浪士の仇討ち事件だ。  本懐を遂げた浪士たちは、翌年2月4日に切腹。このとき、46人の浪士が切腹した。  残る1人、寺坂吉右衛門は、浪士たちが吉良の首を泉岳寺に供えるときにはすでに隊... 続きを読む

  • 2014年11月3日

    よそのおうちの収納 お店
    バスケットおおた

     使っているときよりも、仕舞われている時間の方が長いものは多い。ものを大切にするということは、「いかに使うか」と同じくらい、「いかに納めておくか」を考えることなのだろうと思う。しかし使うこと以上にうまくいかないのが収納…そう感じるのは私だけではないと思うのだが、どうだろう。よその家のことはなかなかわからない…  ... 続きを読む

  • 2014年10月3日

    官兵衛の影武者たち まち・文化

     秋の始まりの気持ちよい風に吹かれながら、木ノ本駅前から地蔵坂商店街の方へと歩く。バスガイドさんが掲げる旗について、団体客がぞろぞろと坂を登っていく。旗の先がさす空は高く澄み渡っている。行楽日和だなあと思う。  商店街から少し北に位置する木之本町黒田は、黒田氏発祥の地と言われている。今年は「ながはまの官兵衛 大河... 続きを読む

  • 2014年9月17日

    夏のおわり、秋のはじまり ひと
    廣中桃子さん

     できれば長く使うことができ、時とともにやがて古い友人になりうるようなものを生活に取り入れたい。心地よい生活を支えるよい習慣を助けてくれるような「よい品」を、と求める気持ちがある。  器と生活道具を扱う「The Good Luck Store」は、そんな気持ちに応えてくれる店だと思っている。作り手の手間ひまが感じ... 続きを読む

  • 2014年8月29日

    襤褸(らんる)― ぼろの美 ひと
    出雲一郎さん

     それを何と呼ぶのか、ふさわしいと思える言葉が見つからない。しかし、古物の世界では、古布、とくに「ぼろ(襤褸)」と呼ばれているようだ。  出雲さんが「ぼろ」に出会ったのは昭和63年ころ。古美術店の店頭にディスプレイされたボロボロの野良着を見て、頭を殴られたような衝撃を受けたという。思わず値段を聞いた出雲さんに、店... 続きを読む