風伯の記事一覧

  • 2021年8月25日

    奇っ怪な奉納物「ヤッサ」 まち・文化

    胴は麦藁を束ね千草で覆い麻縄で縛る。麻縄の上に菅を巻く。胴の上には船を乗せる。船は千草と菅で編んだもので形作られている。  「ヤッサ」は、犬上郡甲良町金屋に伝わる伝統祭事だ。集落にある「金山神社」の森に奇っ怪なオブジェが吊されており、それが何なのか、真実をずっと知りたかった。  今年3月、コロナ禍で休業してい... 続きを読む

  • 2021年7月7日

    湖の小糸漁! まち・文化

    朝日とともに帰港。湖からみるはじめての朝日だった。 小鮎  「お中元」のことを考えていた。「お歳暮」なら年の暮れ、しかし「中元」がわからない。中国の道教由来の文化らしい。中国の暦では1月15日は上元、7月15日は中元、10月15日を下元という。中元は日本でいう「お盆」。仏教の風習と混ざり、お世話になってい... 続きを読む

  • 2021年4月5日

    長浜の鍾馗さん まち・文化

     「鍾馗」は、中国唐代に実在した人物である。科挙に落第し、傷心癒えず自殺したが、玄宗皇帝(在位712〜756年)が憐れんで科挙合格者とし丁重に葬った。そして、皇帝が瘧(おこり)にかかった時、夢に現れ、「虚耗(きょぼう)」と名乗る悪鬼を撃退した。鍾馗は、丁重に葬ってくれた礼だといった。玄宗の病は治癒し、以来、この... 続きを読む

  • 2021年2月5日

    電話が無い「テイクアウトOK」のカフェキッチン!? お店
    I am Jackie.

     彦根市の「七曲り」と呼ばれる通りは、彦根城下町と中山道高宮宿を結ぶ道で、何度も折れ曲がっているのでその名がある。仏壇の職人が集住していることで知られ、数多くの古民家が残っている。  昨秋、江戸時代後期の町家をリノベーションし、市川祐生さん(33)がハンバーガーとタコスの専門店をオープンした。もともとイタリアン... 続きを読む

  • 2021年1月12日

    EL MANA お店
    エル マナ

     「エル マナ」は小さなコーヒー専門店である。小さいのにコロナ禍で席数が更に少なくなった。コーヒーも料理することも好きだというヤマモト・メサ・ホセさん(50)が2016年にオープン。ホセさんはボリビアの出身である。ピコ・デ・トゥカノ農園やコパカバーナ農園の豆で淹れるコーヒー(429円)は、甘み・酸味・苦み・コク... 続きを読む

  • 2020年12月10日

    石田群霊碑 まち・文化

    佐和山山中に在り続ける石田群霊碑  山を染める紅葉が美しい季節である。DADA発行日の翌日、11月23日には、「琵琶湖一周のろし駅伝」が開催される。多賀町の5か所の城跡が10時に一斉にのろしを上げてスタート。39か所の城跡を時計回りでめぐり最終の佐和山城に12時18分頃に到達するらしい。  この日、彦根市では... 続きを読む

  • 2020年8月5日

    千代神社と藤原不比等の娘 まち・文化

    千代神社 不比等の娘、千代姫  『近江の伝説』(日本の伝説19 / 角川書店)に興味深い話が載っていた。  「藤原鎌足の子不比等は近江の国守に任じられて、よく彦根の地に足を運び、土地の神官の娘とのあいだに千代姫という姫を儲けた。この姫は成長するにつれてたぐい稀な美貌を謳われるようになった。時に高音丸と時雨丸... 続きを読む

  • 2020年3月25日

    久し振りの竹生島文様 まち・文化
    石頭山 千手寺

    千手寺境内  謡曲『竹生島』に「緑樹影沈んで 魚木に登る気色あり 月海上に浮かんでは 兎も波を奔(はし)るか 面白の島の景色や」と謡われている。日本の「波うさぎ」「波とうさぎ」「波にうさぎ」「波のりうさぎ」などと呼ばれる文様は、別名を「竹生島文様」という。僕は淡海発祥だと信じて疑わない。淡海の竹生島文様をコレ... 続きを読む

  • 2017年6月6日

    鏡文字の謎!? まち・文化
    東近江市杠葉尾町 春日神社

     「杠葉尾」と書いて「ゆずりお」と読む。「杠」の読みはなかなか難しい。  早朝、杠葉尾町に僕は玉露の茶摘みの見学に訪れた。山々が美しく、車を捨ててふらりふらりと旧街道を歩いた。青い五月の空に春日神社の神木だろう大樹の緑が映えていた。  参道の石畳を歩いていくと灯籠が左右に一基ずつ、右側のそれに違和感があった……。... 続きを読む

  • 2017年5月12日

    参詣曼荼羅 描かれた先喰台と烏 まち・文化

     近江鉄道多賀大社前駅のウインドーに「多賀参詣曼荼羅(安土桃山時代)」の複製が展示されている。時間を気にすることもなく、間近に見ることができる絶好の機会だ。  先喰台は「せんじきだい」と読む。写真左の円で囲んだ部分である。先喰台の方を見ている烏を「先喰烏」という。神前への御供を先にカラスに食べさせる神事は、一般的... 続きを読む

  • 2017年3月7日

    今年の花見は観梅 まち・文化
    彦根城大手門梅林ライトアップ

     もうすぐ春である。僕の春は毎年キャンディーズの「微笑がえし」で始まる。♪春一番が、掃除したてのサッシの窓に♪と、心の中で唱えながら……(僕は決して声に出して唄わない)……運び出された荷物のあとは畳の色がそこだけ若いわ♪。そういうときの僕は機嫌が良い。そして、僕は華やかな花見はあまり好きではない。どうも億劫なのだ... 続きを読む

  • 2016年8月3日

    彦根・昭和新道 まち・文化
    マラリア撲滅と彦根城外堀

     彦根市の銀座街から琵琶湖に向かう道は「昭和新道」と呼ばれている。「大正14年(1925)、彦根で乗合バスの運行が始まり、昭和5年(1930)には、三社のバス事業が競合するという事態に至る。こういった動きに対し、昭和6年から10年にかけて、自動車交通に合うようにいくつかの街路が拡幅されたり、建設されたり、街路の隅... 続きを読む

  • 2016年5月30日

    花咲くアスパラガス まち・文化

     アスパラガスの季節である。  アスパラガスのドイツ語はSpargel(シュパーゲル)。ドイツの人々はシュパーゲルに対する思い入れが深く、4月中旬から6月24日(聖ヨハネの日)まで各地で「シュパーゲル祭り」が開催される。多くのレストランには独自のアスパラガス料理が登場し、旅する人々の楽しみのひとつにもなって... 続きを読む

  • 2016年5月11日

    一行一文字改行縦書き まち・文化

     横書きの話だ。いや、縦書きの話である。  僕は、丁度一週間前まで、「レート白粉」写真のような看板の文字は、戦前の右から書く横書きだと思っていた。更に言うならば、お寺や仏間のかもいに飾られた扁額も、恥ずかしながら、右から書く横書きだと漠然と感じていたのだと思う。  一週間前、横書きが何時の頃から始まったのか気にな... 続きを読む

  • 2015年9月30日

    ダークツーリズムと近代化遺産を巡る旅 まち・文化

     近頃、「ダークツーリズム」という言葉をよく聞くようになった。スターウォーズに侵され育ったせいか、暗黒面に墜ちるツアーなのかと一瞬、戸惑ったが、戦争や災害などで残された「負の遺産」を旅し、悲しみの記憶を共有する観光のスタイルなのだそうだ。なるほど……。  僕らは、DADAジャーナルで「近代化遺産を巡る旅」の記事を... 続きを読む

  • 2015年9月14日

    夏は逝く… ふれあい夏祭り in 平和堂日夏店 まち・文化

    「grow dance studio」によるダンスパフォーマンス 募金してくれた永棹壮悟君  夏休みの終わりを告げる地蔵盆の頃はいつも複雑だった。今は24時間テレビだろうか…夏が逝くのだな、そんな気持ちになる。8月23日、彦根の平和堂日夏店で「ふれあい夏祭り」が行われた(主催 平和堂日夏店・読... 続きを読む

  • 2015年9月4日

    井伊直孝を祀る米原の「直孝神社」 まち・文化

    彦根市本町「大信寺 井伊直孝歯廟」  今、彦根では「井伊直弼公生誕200年祭」が開催されている。幕末、開国の英断を行った井伊直弼公だが、政治家としてだけではなく、茶の湯や和歌など文化人としても一流を極めた直弼公の知られざる魅力が特別展や、彦根城博物館でのシリーズ展示で紹介され、市内各所ではユニークなイベントが... 続きを読む