ワインと料理の仲人

ワインショップ Levante

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 長浜市 2014年2月3日更新

 「『こういう料理を食べるんですが、どんなワインが合いますか?』そう言って買いに来られるお客さんもたくさんおられますよ」とワインショップ「Levante(レバンテ)」の清水浩さんは話す。確かに、いざワインを楽しみたいと思っても料理や自分に合うワインを見つけるのは難しい。そんな時に気軽に相談できるワインのプロがいるお店があるのはとても心強い。
 長浜市役所のすぐ隣にある「Levante」は、長年酒販店を営んでいた清水さんが4年前、ワインを専門に扱う店として開業した。店内には常時200種ほどのワインが並んでいる。産地はフランスやイタリア、スペイン、チリ、ニュージーランドなどさまざまで、どれも問屋を介さず、直接各国のワイナリーから輸入しているのだそうだ。ワイン選びは、各国のワイナリーに精通する人の情報や来日したワイナリーの人から直接、それぞれのワインがどのような環境でどんな想いによって作られているのかを聞いて仕入れるそうで、ワイナリーとの付き合いも自然と長くなり、次第にワイナリーのことが身にしみて分かってくるという。価格帯は2,000円前後から1万円前後が中心と手頃なものを揃えている。
 さて、ワインの味の要素というのは酸味や甘み、渋み、ミネラルやアルコール度数で構成されているのだそうだ。料理とワインの組み合わせはこの要素がカギになるという。例えば、ミネラルの多い料理にはミネラルの多いワインが合い、酸みのある料理には酸味の強いワインを合わせると、お互いが中和して酸に隠れているワインと料理の旨みが感じられるのだそうだ。

「ワイン単品の良さだけでなく、料理との相性の良さに出合う瞬間が嬉しいんです。洋食に限らず、塩や醤油、酢がベースの和食にあうワインもたくさんあります。その最高のマッチングをお客さんにも実感してもらえれば」と笑顔で話す清水さんは、まるでワインと料理の仲人さんのようだ。
 今、清水さんのイチオシは赤い鶏冠のラベルが印象的なセレール・マス・ドイッシュの「レス・クレステス」だそうだ。スペインのプリオラートにあるミネラル豊富な土壌で、すべて手作業で作られており、「赤ワインというと渋みがあるというイメージがありますが、ミネラルが豊富でエレガントな味です。野菜や肉のさし、醤油を使った料理とも合い、料理の味を越えてしまわないワインです」と清水さんも太鼓判を押す。
 また、清水さんはレストランのワインメニューのプロデュースも手がけている。本紙でも紹介した「filles de la ferme(フィーユ・ドゥ・ラ・フェルム)」や「pot-au-feu(ポトフ)」でも、清水さんがそのお店の料理に合わせて選んだワインを味わうことができる。
 ぜひ一度、清水さんがコーディネートしたワインと料理のマリアージュを、お店やご家庭で楽しんでもらいたい。

Levante(レバンテ)

滋賀県長浜市高田町11-4 / TEL: 0749-62-7373
営業時間 10:00〜19:00 / 定休日 日曜日

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

れん

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