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青緑の記事一覧

  • 2011年6月6日

    江展望 2011
    多賀大社の梵鐘に猿夜叉の刻印 まち・文化

    浅井猿夜叉の名が刻まれた梵鐘(写真提供: 多賀大社) 鐘楼  江たち浅井三姉妹の父、長政は幼名を猿夜叉といった。多賀大社には、浅井猿夜叉の名が刻まれた梵鐘が、参集殿のそばの鐘楼に吊るされている。梵鐘が奉納されたのは、天文24年(1555)のことだ。当時社内にあった不動院の初代住職・祐尊の呼びかけに応... 続きを読む

  • 2011年5月8日

    和室の小宇宙 ひと
    齋藤友佳子さん

    床の間の書と生け花  床の間に、書が掛けられ花が生けてあった。庭に視線を転じると濃い桃色の花の残像が重なった……。  齋藤友佳子さんは、「どの道も上達しなければという気負いをもたずにいたことが、続けてこられた理由のひとつです。書道をしてちょっと疲れたなと思ったらお茶を点て一服して、一息ついたらピアノを弾いて…... 続きを読む

  • 2011年4月29日

    江展望 2011
    三姉妹の祖母 阿古のふるさとを訪ねる まち・文化

    理覚院本堂と観音堂  浅井長政の母は「阿古(あこ)」という。江ら三姉妹の祖母である。高時川の中流、長浜市高月町井口が阿古の故郷だ。  阿古の父である井口弾正経元(いのくちだんじょうつねもと)は、浅井家に仕える武将で、現在の富永小学校一帯に屋敷を構え、近くの真言宗豊山派の寺、理覚院は井口氏の菩提寺である。 「経... 続きを読む

  • 2011年4月22日

    ダンサーになりたい! ひと
    杉原禎さん

    ダンサーのTADASHI(杉原禎)さん  ダンスの世界に生きる人がいる。杉原禎さん(26)。  ダンサーとしてのお名前は「TADASHI」である。東京にお住まいで、安室奈美恵さんら歌手のコンサートツアーの専属ダンサーを務めたり、講師としてレッスンを行っている。去年から出身の彦根をはじめ、滋賀県内でヒップホップ... 続きを読む

  • 2011年4月15日

    江展望 2011
    三姉妹の兄弟・万菊丸を知る まち・文化

    福田寺 浅井御殿  大河ドラマでは触れられていない、江の兄弟についての話がある。歴史の断片の数々が繋がる瞬間を期待しながら、大河ドラマから始まり深まってゆく興味を、湖北を歩きながら紡いでいる。春……、長澤御坊福田寺に至った。  『寛政重修諸家譜』の藤原氏浅井系図によると、浅井長政には万福丸と万寿丸(万菊丸とす... 続きを読む

  • 2011年3月31日

    江展望 2011
    米原・徳源院にて、初と京極高次 お店

    手前の白い石廟が京極高次の墓  浅井三姉妹のうち、三女の江は二度の結婚を経て徳川家へ、長女の茶々は豊臣秀吉に嫁ぎ、次女の初は18歳で京極高次と結婚している。江や茶々の結婚は、三姉妹の保護者役であった秀吉の政略が垣間見えるが、初と高次はどのような結婚だったのか気になっていた。  京極高次は、浅井長政の姉・京極マ... 続きを読む

  • 2011年3月7日

    春はもうすぐ……、その理由! ひと
    気象予報士 石居大さん

    気象予報士の石居大さん  子どもの頃から空を眺めるのが好きだったという。雲の動き、天気の移り変わりに興味をもつようになり、天気に関わる仕事がしたいと思うようになった。長浜にお住まいの石居大(まさる)さん(41)。長年の夢を、気象予報士になることで叶えた人だ。  気象予報士と聞くと、ニュースで天気予報を伝える人... 続きを読む

  • 2011年2月23日

    江展望 2011
    全長寺の囲炉裏ばたで、 市の最期を思う まち・文化

    全長寺  江の母、市は長政の自刃から10年後、柴田勝家に再嫁している。市は茶々・初・江の三姉妹と共に勝家の居城越前・北庄城へ移り住んだ。市は35歳、勝家は61歳。「本能寺の変」直後のことだった。しかし、1年もたたない間に、信長の後継を巡って賤ヶ岳の合戦が始まり、結婚生活は長く続かなかった。  柴田勝家vs羽柴... 続きを読む

  • 2011年2月2日

    江展望 2011
    尾崎神社に残る長政と市の記憶 まち・文化

    尾崎神社  大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」が始まった。第一話は織田信長の攻撃によって浅井長政の居城・小谷城が落城するまでが描かれていた。長政のもとへ嫁いだ信長の妹・市が、次第に長政の人柄に惹かれていく様子が印象的だった。ただ実際のところ長政と市がどのような結婚生活を送っていたのかは、ほとんどわかっていないら... 続きを読む

  • 2011年1月14日

    一期一会の盆梅のために まち・文化

    長浜盆梅展は今年で60回を迎える  引き締まるような冷たい空気の中で鉢の梅が花開く。明治天皇の行幸にあわせ建てられた慶雲館のおごそかな雰囲気が風情を高めている。長浜の新春行事「長浜盆梅展」は今年60回を迎える。期間中、約300鉢が入れ替えながら展示されていく。  華やぐ主役を支える人がいる。小川喜弘さん(46... 続きを読む

  • 2011年1月2日

    包丁研ぎます ひと
    小菅一宏さん

    小菅一宏さん  「包丁研ギマス ¥500〜」。  彦根・花しょうぶ通り商店街、「村川商店」の店先で見つけたのぼりだ。村川商店はタバコや有機栽培食品を扱っている。尋ねてみると、「包丁を研いでくれる方への取り次ぎをしている」のだという。どんな人がどんな風に研ぐのだろう……取り次いでもらい、小菅一宏さん(72)にお... 続きを読む

  • 2010年12月20日

    おかもちと特許「防雨ルーバー」 ひと
    吉井知幸さん

    吉井知幸さん  自らの発明で特許をとった人がいる。吉井知幸さん(64)。先日取材した「茂美志屋支店」でお会いした。お店の出前を担当されている。おかもちを積んだバイクが吉井さんのトレードマークだ。  発明といえばエジソンにドクター中松、特許といえば早口言葉くらいしか思いつかない私にとって、未知の世界に住む人だった... 続きを読む

  • 2010年12月9日

    寒い夜はお風呂が一番! まち・文化
    木之本生まれの野草入浴剤

    古橋薬草組合 組合長の田中英一さん  今年の春、木之本で作っているという野草の入浴剤をいただいた。素朴な草の香りと、風呂上がりのぽかぽか感が心地よく、冬には是非と思っていた。この入浴剤、「己高山野草」は木之本町古橋の「古橋薬草組合」が製造販売している。古橋は、平安時代、山岳仏教の道場として栄えた己高山のふもとに... 続きを読む

  • 2010年11月22日

    茂美志屋支店の法則! お店
    茂美志屋支店

    茂美志屋支店の辻博之さん  長浜・黒壁スクエア近く、あんかけうどん「のっぺい」が名物のお店「茂美志や」を本店とするのが、大通寺北東にある「茂美志屋支店」だ。辻博之さん(57)のご両親が開業され、創業55年になる。「茂美志や」さんとは親戚関係にあたり、寿司職人だった辻さんのお父さんが暖簾を分けて「支店」の名が付... 続きを読む

  • 2010年11月6日

    江を知る まち・文化
    洞寿院の葵と菊の紋

    実宰院 茶々(淀殿)が寄進したと伝わる昌安見久尼の木像(実宰院)  9月、小谷城でテレビロケがあった。放映が予定されているのは、来年のNHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」。江の生涯が、2人の姉・茶々、初の人生も織り交ぜながら語られるようだ。  江は2度の結婚を経て、3度目、文禄4年(1595)23歳のと... 続きを読む

  • 2010年10月7日

    大一大万大吉 干し柿入りパウンドケーキ お店
    バニラビーンズ

    干し柿とクルミを使ったパウンドケーキ「大一大万大吉」  洋菓子工房「バニラビーンズ」は実店舗をもたず、FAX、ネット注文でお菓子を販売しているバーチャルショップである。チーズケーキやかぼちゃプリンなどは巷で噂の人気商品だ。お店のホームページには「大一大万大吉」という商品カテゴリーがある。今回はこの「大一大万大... 続きを読む

  • 2010年9月23日

    ヴォーリズ建築のカフェで過ごす お店
    Yeti Fazenda

    お店の前にはアウトビアンキ A112  彦根市日夏町の静かな家並みに、70年以上前、日夏村役場として建築された建物がある。設計・監督は、各地に名建築を遺したウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏が率いたヴォーリズ建築事務所だ。当時は最先端の建物も、歳月に洗われ今はすっかり風景に馴染んでいる。役場から公民館、農協など... 続きを読む