真田幸村の娘は彦根藩士に嫁いでいた!

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 彦根市 2013年3月15日更新

 以前、「彦根に真田信繁(幸村)の娘の墓がある……。」と記事に書いたことがあった。要約するとこんな具合だ。
 「大坂方の名将真田幸村には一子大助の外に一女があった。彦根藩士青木五郎兵衛の妻となって、大坂両陣の頃には彦根に在住していたが、父は大坂方の将として弟大助と共に大坂城に入り、夫は井伊家の家臣として、直孝に従って東軍の陣中にあった。戦さの世のならいとはいえ、父娘、姉弟が敵味方に分かれて戦ったわけである」(『彦根史話・上』宮田常蔵著・昭和39年初版)。
 『彦根史話』によると、青木氏はもと信州上田城主真田昌幸の家臣である。直政の新軍団に配属された武田の遺臣の一人が、彦根藩士青木氏の初代となる。青木氏の菩提寺は彦根本町江國寺であり、江國寺の過去帳には、青木五郎兵衛は四代目、戒名は「徳挙院殿正因寿心大居士」。妻であった幸村の娘は「九品院殿智海妙恵大姉」、元和六年(1620)四月十八日とあり、彦根で亡くなっている。そして「青木氏の古い墓碑」は鳥居本町の奥、笹尾町の少林禅寺にある。少林禅寺は江國寺末寺だ。
 この記事がご縁で、仙台真田氏研究の第一人者である小西幸雄氏が2012年彦根においでになり、僕は幸村の娘の墓へ案内したことがあった。 今回、彦根夢京橋商店街振興組合が主催する「第二回木村重成考」の講師として小西氏が招かれる。仙台郷土研究会会員・仙台真田代々記著者である氏が彦根でどのような研究成果を得られたのかを、直接聞くことができるまたとない機会である。
 振興組合理事長の谷口典孝さんは「夢京橋キャッスルロードの中程にある宗安寺には、木村重成の首塚があります。私たちは昨年から、 大坂夏の陣で井伊直孝隊の前に立ちはだかった木村重成に注目してまちづくりをしています。今回は真田幸村に注目し、夏の陣の背景を学ぶために小西幸雄氏に講演を依頼しました。会場は青木氏の過去帳の残る江國寺です。是非、幸村の血筋の謎に迫る講演を聞きに来てください」と呼びかけている。
 僕は今からドキドキしているのは何故だろう……。それは、行方のわからなかった幸村の娘の謎が説き明かされる瞬間に居合わすことができるからかもしれない。

第二回 木村重成考

日時 3月16日(土)13時30分開演(15時終了予定)
場所 江國寺  彦根市本町2丁目3-24
参加費 無料(定員100名)
参加者にはお得なクーポンやプレゼントが用意されている。
主催 彦根夢京橋商店街振興組合
お問い合わせ  090-3284-0079(谷口)

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

小太郎

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