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城下町の稲荷社 なぞの言葉「せんぎょう」(2)

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 2018年1月17日更新

 前回、彦根市高宮の豊勝稲荷に、「せんぎょう」或いは「せんぎょ」と呼ばれるお供えの風習があることを話した。その時は言葉の意味は判らなかったが、「施行」と書くことが判った。大抵は「しこう」と読むが「僧や貧しい人々の救済のため、物を施し与える」ときには「せぎょう」と読む。豊勝稲荷の「せんぎょう」「せんぎょ」は、「せぎょう」が時代を経て変化したものだった。
 特に、「寒施行」は、餌の少ない時期に、小豆飯、油揚げなどを田畑やキツネの巣の所に置き、野獣に施しをする年中行事をいう。俳句の季語でもある。
 毎年2月最初の午の日に各地の稲荷神社で祭りがあり、高宮の豊勝稲荷でも「施行」が行われる。現代は商売繁盛で有名な稲荷だが、かつては豊穣の神でもあった。田の神・山の神、その神使であるキツネへの施行はごく当たり前のことだったのだろう……。
 高宮では「せんぎょう」は、秋の始まりと春の訪れを告げるキツネへの感謝なのであろう。

編集部

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