昭和13年に建った履物店を改装 治部少丸オープン!!

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 彦根市 2015年3月11日更新

墨絵師 御歌頭氏によるライブパフォーマンス

 彦根の花しょうぶ通り商店街は戦国をテーマに様々な活動をしていることで知られている。
 3月1日、空き店舗になっていた「とも栄」という履物店の店舗部分を商店街が借り受け、石田三成にちなんだギャラリーとして街の駅「治部少丸」がオープンした。式典も「開城式」と呼ぶくらい戦国に徹底している。
 当日、墨絵師御歌頭氏が壁一面に描いた石田三成は、大一大万大吉の旗印の軍勢を率いて騎乗し、戦いに向かう戦人(いくさびと)のイメージで大迫力。また、佐和山武将隊が演じた寸劇を冷たい雨に濡れながら熱心に見入る多くのファンの姿があった。
 常設されている関ケ原合戦図屏風(複製)を至近距離で観ることができたり、花しょうぶ通りのキャラクター「みつにゃん」「さこにゃん」のプロフィールパネルなども嬉しい。
 そして「治部少丸」は僕にとっては近代化遺産だ。
 昭和13年に建てられた店舗で履物店の様子を残しながら改装されているのだ。土間になっている所は商品が陳列されていたに違いない。三和土を上がれば店で職人が仕事をしていた跡の残ったカウンターがある。その背後には高級な履物を展示してあったのだろう、木製のショーケースがそのまま置いてあるのだ。天井は4メートル近い…やたら高い。
 祖母が「ヘップ」と呼んでいた履物もここで売っていたのだろう。子どもの頃「ヘップ」はつっかけの事だと思っていたが、その名はオードリーヘップバーンにあるらしく、彼女が映画の中で履いていたことに由来するらしい。何の映画だったのか、映画三昧の日々をと切望している。ともあれ、治部少丸は、戦国、石田三成、そして近代化遺産としても一見の価値あり。

 

 

治部少丸

滋賀県彦根市河原3丁目
入場無料 11:00〜18:00 無休
お問い合わせ: 0749-27-5058(戦國丸)

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

雲行

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