築100年の古民家で、時を忘れる
和cafe たち季
醒井の「和cafe たち季」は、地蔵川の源流のすぐそばにあるカフェだ。醒井で生まれ育った店長の立木厚子さんが「訪れる方にゆっくりくつろいでもらえるスペースをつくりたい」と築100年の古民家を改装し、昨年8月にオープンした。古民家ならではの落ち着いた雰囲気の中で、こだわりの手作りスイーツやコーヒーなどを楽しむことができるほか、ワークショップやライブなども開催している。
店内に一歩踏み込むと、涼しい風が吹き抜ける心地いい空間が広がり、頭上には、むき出しの立派な梁が存在感を示していた。建築当時の意匠を活かしながらモダンにまとめられた和風の佇まいには、立木さんが好きで集めたという古い家具が見事に調和している。
カフェメニューのおすすめは、本日のケーキとドリンクがセットになった「ケーキセット」。日替わりのケーキは立木さんの手作りだ。また、7月から9月の夏季限定のかき氷は、ふわふわな氷にこだわりのシロップが人気だそうだ。
土日のみ限定15食のおにぎりランチは、黒米をすし飯にしたものと近江牛しぐれ煮入りのふたつのおにぎりに、冷奴、だし巻き、味噌汁がついたセットだ。北新豆腐店の豆腐やヤマキ醤油の味噌など、食材はどれも厳選した地元のものを使用している。10月からは新しいランチメニューも登場予定だということだ。
ランチをいただいて、しばし窓から入ってくるそよ風に吹かれていると、ふと時間を忘れてしまいそうになる。築100年の建物が生み出すこの空間には、きっと、外の世界とは別の時間が流れているのだろう。
和cafe たち季M
滋賀県米原市醒井410 / TEL: 0749-56-0664
営業時間 10:00〜18:00 / 7月〜9月 水曜定休
10月〜11月・3月〜6月 土日祝日のみ営業 / 12月〜2月冬季休業
ケーキセット 700円、本日の手作りケーキ350円、抹茶ぱふぇ550円、コーヒー400円、紅茶400円、かき氷(7月〜9月)500円〜、おにぎりランチ(680円)。ランチは土日のみ11:30〜限定15食なくなり次第終了。おにぎりランチは9月末まで、10月からは新メニューの予定。
店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。
【編集部】