ロボカップで世界に挑む!

西村元宏君・渡辺明君

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 彦根市 2013年6月24日更新

西村元宏君(右)と渡辺明君

 この週末からオランダで世界と戦う彦根出身の少年たちがいる。鳥居本中学校1年の西村元宏君(12)と城南小学校6年の渡辺明君(11)だ。
 2人が挑むのは「ロボカップジュニア世界大会」。19歳以下の2人以上が1組となり、自律式ロボットと呼ばれる自作のロボット2台でサッカーゲームを行う競技に、日本代表として出場するのである。自律式ロボットとは、ラジコンのように人が操作して動かすのではなく、センサーとプログラムによって自ら考え動くロボットのことをいう。
 彼らのチーム「ネバーギブアップⅡ」は、5月に行われた全国大会に京滋奈ブロックの代表として出場し、たった2人、しかも高校生チームなどを相手にトーナメントを勝ち進み3位入賞を果たした。実は彼らが所属する彦根市サイエンスプロジェクトは過去にも1度世界大会出場権を獲得した名門なのだ。平成21年に設立し、銀座町の彦根市サイエンスラボを拠点に小学3年生から中学3年生までを対象としたロボットの教室などを開催しており、西村君と渡辺君も4年生から通っている。
 今年初めてタッグを組んだ2人。チームの強みは、各自のロボット設計とプログラミングの巧さに加え、2台のフォーメーションの良さなのだそうだ。といっても一度試合が始まればロボットに直接触ることは出来ない。試合中は徹底的にロボットの動きを観察し、不具合が見つかればその修正方法を頭の中で組み立て、キャプテンの渡辺君がタイムを要求し、メカニックの西村君が限られた時間で修正を行いながら戦う。
 その戦いぶりを熱心に説明してくれる彼らの様子は驚くほどしっかりしていて、たくましさが感じられた。世界大会はルールが微妙に違うため、全国大会後に2人はロボットを一度分解し、ハード面の設計とソフト面のプログラムを組み直して大会に備えている。「世界でまず1勝を」そうまっすぐな目で語る彼らの健闘を祈っている。

れん

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