Monologue

  • 2012年10月14日

    Monologue No.548

    人が忘れてしまうほど遠い昔に 神様とどんな約束があったのだろう お元気ですか 神様も健やかで……と願う 続きを読む

  • 2012年9月23日

    Monologue No.547

    空を見ている 胸に溜まる空気が少し冷たくなった 強い雨が断続的に降った夜も 夜間飛行の点滅を追いかけている 続きを読む

  • 2012年9月9日

    Monologue No.546

    外はまだ夏のよう 僕も夏の空を想っている 既に秋の仕立ての田畑の午睡は 雲のカタチに切り取られている 続きを読む

  • 2012年8月26日

    Monologue No.545

    木の上で猫がたむろしている 目を閉じて 散りばめられたキーワードを読み解く ただ、穏やかな一日を願う 続きを読む

  • 2012年8月12日

    Monologue No.544

    昨日の夢を辿っている 現実を離れた不確かな記憶 それでも辿り着く先を知っている そういう夢をみる 続きを読む

  • 2012年7月22日

    Monologue No.543

    人生を始めて随分になると 誤解していた やっと始めることができる 夏の雲がまだそこにあった 続きを読む

  • 2012年7月8日

    Monologue No.542

    もうそれだけでいいからと 思う一瞬がある そして、それだけでよくなくなくなって 雨……虹の匂いがしている 続きを読む

  • 2012年6月24日

    Monologue No.541

    黒い猫が歯槽膿漏を患っている 随分とたいへんだろうに、猫は我慢強い 傍らで骨張ってきた背中を撫でながら 僕は動かない…… 続きを読む

  • 2012年6月10日

    Monologue No.540

    雑草の緑 その野原を僕は眺めている 緑が滲んでくると 桂の木があって 僕はもう動くことができなくなる 続きを読む

  • 2012年5月27日

    Monologue No.539

    瞳の奥に わずかな発光点があるので 僕はいつも探している 光度が安定していないようだ 続きを読む

  • 2012年5月14日

    Monologue No.538

    オレンジにアコガレた 大きな月が屋根の上にあった 琵琶湖の西岸ではこいつが 水に映っているのだ 続きを読む

  • 2012年4月22日

    Monologue No.537

    春を斜に構えて通り過ぎた頃が 随分ともったいない…… 猫を抱きしめて嫌がられても 見せたい今年の春がある 続きを読む

  • 2012年4月8日

    Monologue No.536

    この辺りでは何処もかしこも春 僕も春におさまって、やっぱり春の様子 バカボンのパパは 偉大だと改めて思う これで いいのだ 続きを読む

  • 2012年3月25日

    Monologue No.535

    そのままで何も語らなくなった 空も均質で時間も動かない 四月になれば…… いまも そう想う 続きを読む

  • 2012年3月11日

    Monologue No.534

    空は春…… 沈丁花はまだ香らないまま 僕も冬のただなかで 春よりも暖かい 雪降る夜からもどれない 続きを読む

  • 2012年2月26日

    Monologue No.533

    一気に春の気配 日だまりを追いかけ 一日が終わる幸せがいい そこには叶わぬ願いがない 続きを読む

  • 2012年2月12日

    Monologue No.532

    雪に見とれていると 僕にもたくさん雪が積もる このまま立っていたら 誰か見とれるくらいになるのだろうか 続きを読む