湖東・湖北 記憶のケンケンパー
No.2
『コートには、更に多くのバリエーションがあり、愛知川の50代女性は、石を「ケンーチイッポ」と言いながら投げたという』。というところで前回は終わった。
今回はその続きである。記憶に残っている愛知川のコートは(右図)。難しそうである。
記憶をたどってもらうと、ルールは次のようなものだった。
- Aに石を置く(投げる)。
- Aの石をケンでとって、ケンパを続ける。
- Nの所までケンパで来たら、同じチームの子を待つ。
- 全員がNにそろったら、再び順番にAに向かってケンパしていく。
- 次はBに石を置く(投げる)。
- Aからケンパし、3〜4を繰り返す。置いた石は行きか帰りかのどちらかでひろう(どの時点だったかははっきりしない)。
- 以後、石を置く場所(投げる場所)は、C→D…と進み、ゲームを続ける。
- 早く、全員が戻ったチームが勝ちとなる。
- 早く戻ったチームは、次のゲームで「温泉マーク」を付けることができる。スタート地点で後ろ向きに石を投げ、入った枠が「温泉マーク」となり、 ケンでもパでも通ることができる。但し、相手チームは、温泉マークの枠には足を置くことはできない。
愛知川のケンケンパーは、団体戦だったということ、そして「温泉マーク」の意味が解った。
次回は、長方形のコートの、バリエーションを紹介する予定。50代の男性にうかがったアメリカと書く枠も登場する。
読者の皆様からの情報
木之本町東部のケンケンパー
私がしていたものは左図が基本形で、石はAの下に置くことからはじめます。行き帰りのあたりは同じです。でも石は順番に投げ込まないと、最初からやり直しだったような気がします。
Hまで成功したら、次からは後ろむきに投げて、入ったところが「温泉マーク」になり、投げた人だけが足をつくことができました。
最初はこの形でずっと遊んでいたのですが、いつ頃からかさんかくの上にハートマークがついて遊ぶようになりました。なぜそうなったのかはわかりません。以上、おぼろげな記憶から……。(30代女性)
【編集部】