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長浜市の記事一覧

  • 2014年5月15日

    奇祭・茶わん祭 まち・文化
    余呉町上丹生

     5月4日。余呉町上丹生で伝統の「丹生茶わん祭」(県指定無形民俗文化財)が行われた。かつては3年に1度行われていたが、人手不足などが原因で、今年は5年振りの開催となる。前回の2009年の開催は6年振りだった。僕は二度目の経験だ。その時はこんな記事を書いた。  「昔、上丹生と下丹生の境近くにある末遠(すえとお)とい... 続きを読む

  • 2014年5月12日

    百年の時を超えて まち・文化
    北国街道 安藤家「ふすまのすがた」展

    野田拓真さん、藍子さん夫妻と娘の一紺ちゃん  長浜の北国街道 安藤家で、北大路魯山人が手がけた書院「小蘭亭」の特別公開にあわせて、野田版画工房の「ふすまのすがた」展が5月17日まで開催されている。  北国街道 安藤家は、秀吉の命を受けて長浜の城下町を整備した「長浜町十人衆」のうちさらに有力だった「長浜三年寄」... 続きを読む

  • 2014年4月21日

    黒田をだしに、かんぴょうをネタに、こめて お店
    創作和ダイニング 丸忠

    「黒田官兵衛」一色の木之本町  大河ドラマ「軍師官兵衛」ゆかりの地として盛り上がる、長浜市木之本町へ行ってきた。官兵衛は姫路の生まれだが、黒田家発祥の地は、木之本町黒田と言われているのである。  JR木ノ本駅から東にのびる地蔵坂商店街は、「黒田官兵衛博覧会」の幟やポスターがそこここに見られ、「黒田」の「黒」と... 続きを読む

  • 2014年4月14日

    青海山の勇姿 まち・文化

     4月5日、長浜市の曳山博物館で曳山交替式が行われた。 長浜曳山まつりは、12基の曳山が3年毎に毎年4基ずつが交代で巡行する。交替式は、1年間曳山博物館で展示されていた今年出番の曳山をそれぞれの地元町内の山蔵に戻し、来年出番の曳山と入れ替える行事だ。今年の出番山は、春日山、月宮殿、諫皷山、青海山の4基。この... 続きを読む

  • 2014年3月5日

    手に触れて育つ木のアクセサリー ひと
    アクセサリークリエーター 山田浩久さん

     木で作られた赤や紫、黄色など色とりどりのアクセサリー。それらが着色しているのではなく、木そのものの色であると聞いて驚いた。彩り豊かでかつ落ち着きのある雰囲気はとても魅力的だ。  長浜市安養寺町に10年前、京都から移り住んだアクセサリークリエーター山田浩久さん。世界中の色や模様に特徴のある希少な銘木約... 続きを読む

  • 2014年2月26日

    オコナイの季節 2 まち・文化

     「オコナイ」とは、村内の豊作と安全を祈願し、一月から三月にかけて繰り広げられる神事のことだ。基本的には、御鏡をつくり神仏に供え、直会があり、次の年のトウヤ(頭屋・当屋・塔屋/「屋」を「家」とする場合もある)を決める。丁度今頃がオコナイの季節だ。  木之本町北布施のオコナイを見学させていただく幸運に巡りあわせた。... 続きを読む

  • 2014年2月17日

    オコナイの季節 まち・文化

     「オコナイ」は今となっては不思議な儀式である。少し前までは当たり前に行われていた祭礼で、現代の効率と効果を追い求める社会において、何かしらの失ってしまった欠片の多くがあることを、感じることができる。過去より受け継いだ文化の最後の砦である。  「オコナイ」とは、『村内の豊作と安全を祈願し、一月から三月にかけて繰り... 続きを読む

  • 2014年2月3日

    ワインと料理の仲人 お店
    ワインショップ Levante

     「『こういう料理を食べるんですが、どんなワインが合いますか?』そう言って買いに来られるお客さんもたくさんおられますよ」とワインショップ「Levante(レバンテ)」の清水浩さんは話す。確かに、いざワインを楽しみたいと思っても料理や自分に合うワインを見つけるのは難しい。そんな時に気軽に相談できるワインのプロがいる... 続きを読む

  • 2014年1月24日

    湖東・湖北の「馬」 特集

    2014年は午年。湖東・湖北の「馬」にちなんだ史跡・名勝を紹介したい。 司馬光 瓶割りの図  屋根瓦の図像は様々で、龍だったり、恵比寿、大黒、或いは波に家紋をあしらったものや宝珠など、その家で暮らす人々の願いが屋根には載っている。 彦根の松原で、今まで見たことのない屋根瓦を見つけた。正面から写真を撮ることができ... 続きを読む

  • 2014年1月13日

    世界で最も美しい風景 まち・文化

     あけまして、おめでとうございます。言葉にすると照れくさいが、新しい年を生きていることに感謝したい。本年もどうぞよろしくお願いいたします。  僕は世界中を周ったわけでもなく、また、日本中を旅したこともなく、淡海をくまなく巡ったこともない。ただ、本当に美しい風景がある。世界で最も美しいかもしれないと思うことがここ数... 続きを読む

  • 2014年1月3日

    五色のいなり寿司 お店
    いなり寿司専門店 扇

     いなり寿司とは、甘く煮た油揚げの中に寿司飯(酢飯)を詰めたというシンプルなものだが、いなり寿司専門店「扇」で食べたいなり寿司は、いなり寿司と名のってはいるが全く違ったものに思えた。加えてにんまりと嬉しくなるくらい旨い。  油揚げの色が五色。黄金、抹茶、一味、ゆず、竹炭、どれも自然からいただいた色で、陰陽五行の木... 続きを読む

  • 2013年12月12日

    天狗残滓 最終回 まち・文化

     かつて、鬼と河童と共に日本三大妖怪と讃えられ、一世を風靡した天狗は、今、何処にいるのか。12月14日・15日に行われる彦根ゴーストツアーが契機となり、その残滓を探す「天狗残滓」の4回目はとりあえず最終回。今回は伝説や昔話に天狗の痕跡を探してみることにした。  長浜市木之本町田部の観音堂に「天狗杉」と呼ばれる木が... 続きを読む

  • 2013年12月2日

    畑からはじまるフレンチ食堂 お店
    オーガニック食堂 pot-au-feu

     「自分の畑で自然栽培した野菜を、少しずつでもメニューに入れていきたいですね」と、おだやかに話すのは、今年7月にオープンしたオーガニック食堂「pot-au-feu(ポトフ)」のオーナーシェフ中川仁さん。“オーガニック”と聞くと、嬉しい反面、ほんの少し身構えてしまうけれど、このお店の雰囲気には訪れた人の気持ちをほっ... 続きを読む

  • 2013年11月20日

    天狗残滓 2 まち・文化

     12月14日・15日と一泊二日で、「天狗現る!」というツアーが予定されている。淡海妖怪学波としては、今も少なからず残る湖東・湖北の天狗がいた痕跡を探してみたいと思い立った。  2005年、編集部に妖怪の話が伝わっていると、長浜市にお住まいのT・Hさんから連絡があった。旧びわ町大浜の日吉神社正面に古い杉の大木があ... 続きを読む

  • 2013年9月25日

    近代化遺産としての 二宮金次郎像 まち・文化

    上草野小学校の二宮金次郎像  文化庁によると近代化遺産とは、「幕末から第2次世界大戦期までの間に建設され、我が国の近代化に貢献した産業・交通・土木に係る建造物」であるとしている。日本の近代化にかかわる遺跡、銅像や顕彰碑も含まれ、 政治・経済・社会・教育・思想・文化・宗教といったさまざまな領域で推し進められた近... 続きを読む

  • 2013年9月13日

    チョークアートで彩る ひと
    Yukiさん

    Yukiさん  Yukiさんの描くチョークアートは温かくてやさしくて美味しそうなのだ。長浜を拠点に活動するYukiさんの作品が今、湖北の街並みを彩りつつある。  このオーストラリア発祥のチョークアートは、黒いボードにオイルパステルと呼ばれるクレパスのような画材で鮮やかに描くことが特徴だ。欧米諸国の飲食店では看... 続きを読む

  • 2013年8月30日

    日本で2番目に古い隧道 まち・文化

    滋賀県側「柳ヶ瀬隧道」  相変わらず暑い日曜日だった。予想はしていたけど捗るものはなにもなく、午後、カメラを持って出かけることにした。とりあえず北へ……、少しは涼しかろう。福井県境を目指した。積雪記録でお馴染みの余呉町柳ヶ瀬の集落を通り抜け、雁ヶ谷(かりがや)の分岐を右にルートをとると、「柳ヶ瀬隧道」がある。... 続きを読む